水野忠夫『ロシア・アヴァンギャルド』(ちくま学芸文庫)。
類書もかなり読んだけれど本書ははじめて(初出は1985年、PARCO出版から)。著者がいうように、芸術運動はその成果ばかりに注目するべきではない。その意味で、異質な国家での運動について光も影も歴史として描いていておもしろい。1910年代は政治的な革命と芸術の革命とが手を結ぶ、稀有な時期だった。けれどもそれは続かなかった。
亀山郁夫『ロシア・アヴァンギャルド』(岩波新書)も再読しようかな。異能の画家パーベル・フィローノフのことを教えてくれた本。
ギオルギ・シェンゲラヤ『放浪の画家ピロスマニ』
はらだたけひで『放浪の聖画家 ピロスマニ』
フィローノフ、マレーヴィチ、ピロスマニ 『青春のロシア・アヴァンギャルド』
ニキータ・ミハルコフ版『12人の怒れる男』