カヤノフ氏からの頂き物が続く…彼の書棚に多くの鉄道モノが並ぶのを見ると、紛れも無い「てっちゃん」であることが分かる。ただし、彼の場合は「紀行派」で、車両がどう、切符がどう、模型が…ではなく、旅の手段として見た鉄道のみ知的アプローチの対象になっているようだ。え、私ですか?ウチには鉄道関係の本、片手くらいしかないのですよ(本当)。なので事情に全く疎くて…本がないから知識もない、いきおい痴的アプローチにならざるを得ないのである。
閑話休題。少し前から「てっちゃん」の中で廃線派と言うジャンルがなかなか隆盛である。読んで字の如く、廃線跡を訪ね、当時のよすがに浸る。考古学までは行かなくても民族史研究くらいだったら言い張っても通用するかもしれない。レール(の敷かれた)跡を辿るためヤブ漕ぎをしたり、時には川をザブザブ渡ったり…某探検隊長も真っ青。何しろ旧国鉄は末期にドカドカ路線廃止したし、その過程で建設中の新線をあまた見捨てたし、題材には事欠かない。その辺ならまだ可愛い方で、ローカル私鉄の中間駅から出ていた簡易軌道の跡を訪ねたりし始めたらもうどうしようもない。あぁ根室拓殖軌道よ…銀龍号よ…
あぁ、また話が逸れてしまった。廃線派ではないが列車でなく設備に関心を向けると言う切り口で共通するのが、この本の著者のテーマ。「秘境駅」は造語である。そりゃそうだろう、秘境に鉄道は走っていない(はずだが、先ごろ開通したチベットに向かう青蔵鉄道は…以下自粛)。
要するに「何で人も居ないこんな所にあるの!?」と言う駅を訪ねる、まことに常人には理解し難いテーマで全国を旅するんである。何が面白いのか?何も無いから面白いらしい。何のために?そんなコトは聞いてもムダだ。趣味とはそういうものだ。
全国の「秘境駅」を厳選、20の小編にて紹介。JRだけでなく私鉄の駅も収録されている。大まかな地図と各駅の写真も付き、雰囲気を感じることができる。でもやっぱり、実際に行って1人ぽつねんと取り残されてみないと筆者の主張する所には近づけないだろうな。
この本に出てくる全ての駅は通ったことがある。しかし実際に降りたことのある駅は1つ(餘部)だけ、この本で初めて知った駅が半分くらい…自分があちこち行って見知ってると思うのは大きな間違いだと教えてくれる本でもあった。
2007年8月2日 会社近くの定食屋にて読了
閑話休題。少し前から「てっちゃん」の中で廃線派と言うジャンルがなかなか隆盛である。読んで字の如く、廃線跡を訪ね、当時のよすがに浸る。考古学までは行かなくても民族史研究くらいだったら言い張っても通用するかもしれない。レール(の敷かれた)跡を辿るためヤブ漕ぎをしたり、時には川をザブザブ渡ったり…某探検隊長も真っ青。何しろ旧国鉄は末期にドカドカ路線廃止したし、その過程で建設中の新線をあまた見捨てたし、題材には事欠かない。その辺ならまだ可愛い方で、ローカル私鉄の中間駅から出ていた簡易軌道の跡を訪ねたりし始めたらもうどうしようもない。あぁ根室拓殖軌道よ…銀龍号よ…
あぁ、また話が逸れてしまった。廃線派ではないが列車でなく設備に関心を向けると言う切り口で共通するのが、この本の著者のテーマ。「秘境駅」は造語である。そりゃそうだろう、秘境に鉄道は走っていない(はずだが、先ごろ開通したチベットに向かう青蔵鉄道は…以下自粛)。
要するに「何で人も居ないこんな所にあるの!?」と言う駅を訪ねる、まことに常人には理解し難いテーマで全国を旅するんである。何が面白いのか?何も無いから面白いらしい。何のために?そんなコトは聞いてもムダだ。趣味とはそういうものだ。
全国の「秘境駅」を厳選、20の小編にて紹介。JRだけでなく私鉄の駅も収録されている。大まかな地図と各駅の写真も付き、雰囲気を感じることができる。でもやっぱり、実際に行って1人ぽつねんと取り残されてみないと筆者の主張する所には近づけないだろうな。
この本に出てくる全ての駅は通ったことがある。しかし実際に降りたことのある駅は1つ(餘部)だけ、この本で初めて知った駅が半分くらい…自分があちこち行って見知ってると思うのは大きな間違いだと教えてくれる本でもあった。
2007年8月2日 会社近くの定食屋にて読了