なかなか衝撃的なタイトルではあるが、一部の人が期待するであろう、処刑シーンの詳細な描写はない。いや多少あるんだが、優れているのは処刑だけでなく、そこに至る過程が念入りに描かれていること。
そして本書の1/3近いスペースを占める「ドキュメントノベル」、某刑務所における人事や囚人待遇、ベタベタのヒューマンドラマ。これまで刑務所で働く人=看守、と言うイメージしか持って居なかった自分にとっては、なかなか興味深い内容だった。そして、刑務所に勤める人たちが全て任務に忠実な人ばかりではないかもしれないということも…
著者は、少し前に名古屋刑務所で起きた囚人暴行事件~世間的には一方的に刑務官が悪いとされている~を例にとり、世論に逆行するかのようなコメントを書いている。なるほど、そういう背景があるのか…簡単に信じて良いものか迷うところだが、新たな視点を与えてくれた。
興味本位で読んでも、死刑制度を真剣に考える上でも、参考になる一冊ではないか。
2007年7月28日 自宅にて読了
そして本書の1/3近いスペースを占める「ドキュメントノベル」、某刑務所における人事や囚人待遇、ベタベタのヒューマンドラマ。これまで刑務所で働く人=看守、と言うイメージしか持って居なかった自分にとっては、なかなか興味深い内容だった。そして、刑務所に勤める人たちが全て任務に忠実な人ばかりではないかもしれないということも…
著者は、少し前に名古屋刑務所で起きた囚人暴行事件~世間的には一方的に刑務官が悪いとされている~を例にとり、世論に逆行するかのようなコメントを書いている。なるほど、そういう背景があるのか…簡単に信じて良いものか迷うところだが、新たな視点を与えてくれた。
興味本位で読んでも、死刑制度を真剣に考える上でも、参考になる一冊ではないか。
2007年7月28日 自宅にて読了