日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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宮嶋茂樹 「空爆されたらサヨウナラ」 (祥伝社黄金文庫)

2007-08-29 20:12:28 | 本・映画・展覧会
 戦場に限らずセンセーショナルな写真を撮るカメラマンに対しては、「良く撮った!」と思う反面「このハイエナ野郎が!」と感じることもある。ピュリッツァー賞のカメラマンが「カメラマンとしては最高かもしれないが、人間としては最低だ」的な批判を浴び、後に自殺したのを覚えていらっしゃるだろうか。たぶん、その批判者と部分的に共通するものだ。

突撃カメラマン(と呼んで差し支えないだろう)不肖・宮嶋氏、今回はコソボ紛争真っ只中に向かった。出だしから強烈、当初の目的地・スコピエに降りられずギリシアのテッサロキニにダイバートした飛行機からさっさと降り(山ほどある荷物は機内持ち込みにしていたんだろうか?)、当局と交渉して無理やり?入国してしまう。そして陸路で紛争地域へ…以下、獅子奮迅・右往左往・東奔西走の活躍ぶりが綴られている。フリーだからこその身軽さ、渡れるヤバイ橋。そしてあまたの危険と引き換えに得るものは、(少なくとも物質的には)はるかに少ない。

 1枚の写真は、綿々とした文章より遥かに説得力を持つ場合がある。しかしこの本に収められている氏の写真を見ても、本文の苦闘ぶりや見聞きした戦場の悲惨さはなかなか伝わって来ない。もっともカメラマン本人の苦労は、見る人間にとっては関係ないことなのだが。

 どちらかと言えばこの本を肯定的にとらえたいが、本人の「結局は戦争の修羅場が好きなのだ」という正直なコメントを読むとどう評価して良いものやら迷ってしまう。単なるテレか、心底そう思ってるのか。そういう人格と作品とを切り離してみれば済むのか(撮影の背景や苦労を知らなければそうだよね?)。

 ただ一つ言えるコト。私、こんなにヤバイ所へは行ったりしませんから!(それだけに著者をソンケーしちゃったりもするのだ)

 2007年8月26日 上海のホテルにて読了
コメント (2)
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2007年8月26日 特典消化の旅(2日目)

2007-08-29 07:30:48 | 旅行・ハイク&ウォーク
 で、帰りなのですが、またしても欧州往復ビジネスクラス特典航空を使い始めます。出発地は上海です。これは、上記のチケットで香港へ行き、(香港→上海直通列車ではなく海沿い路線で)列車を乗り継いで上海へ行く計画を立てていたため。それが仕事の都合で休日が取れなくなり、やむなく空路で移動してきたワケです。とほほ。

 実は香港→上海の鉄道以外にも、もう一つ乗ってみたかった乗り物があります。鉄道と言うのは若干抵抗があるのですが、いわゆる「リニアモーターカー」です。これまで友人痴人奇人変人に先を越されて乗られることン十人、遂に私の番が来ました。コレで市街地から空港へ。やっぱり速かったです。色々と気になることはあったけど、実用化は立派だと思いました。宮崎&山梨リニアは、結局乗れないまま終わってしまいましたから…

 ところで「リニア」で空港へ向かうまで何をしていたのかって?機内誌で読んだ「上海のアールデコ建築トップテン」を訪ねようと地図にプロットまでしていたんですよ。ところが朝から低い雲がすごい速さで流れ、雨がサーッ。止んではまたザーッ。諦めました。なので上海ではホテルとバス停の間それにコンビニ以外、何も見なかったのです…とほほほほ。無料航空券とは言え、もう少し充実したかった気はしないでもありません。ま、そのおかげで読書が捗りました。

 帰りは「シートだけファーストクラス」でした。このタイプは2度目ですが、前回は台北→関空、そして今度は上海→成田。もっと長距離路線の時にアサインして欲しい(T_T)。それでも「窓付きラバトリ」が珍しくて3回も入ったり(爆)。

 上海に関しては10月以降、羽田⇔虹橋便が開設されるので、ひょっとしたらもう浦東空港に行くことはないかもしれません…事実、ここしばらくソウルは金甫空港しか使っていませんから。そんなこと思いながら、遠い成田から帰宅。今度こそ夏の旅行が終わってしまった。。。



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