日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【写真展】森山大道 ポラロイド展

2016-01-26 21:37:47 | 本・映画・展覧会
 村上隆の大作を観覧して帰ろうと地下に降りたら、売店の脇の部屋で本展をやっていた。目立たないなぁ。

 森山大道と言えば日本カメラマン界の大御所と言って良いだろう。その大御所がいまポラロイドとは?

 「チェキ」が思わぬヒットとなったように、ポラロイド(系)カメラは意外に根強い人気があるようだ。その秘密はどこにあるのか、画質に(も)あると大御所は思って使ってみたのだろうか。

 この手のカメラの使われ方は基本的にスナップで、きっちり構図を決め光線を考え…と言う撮影スタイルは似合わない。敢えてそういうアプローチをする天邪鬼は好きだが、本展の作品からはそうした傾向は伺えなかった。そうすると、最初の疑問が解消されない。

 大御所もたまには息抜きでインスタントカメラを使ってみた、それでは寂しい。インスタントカメラでも使う人次第でこんな写真が撮れる、バカにしたモンじゃないよと言うメッセージが会場の作品群からは伝わって来ず残念だった。残念なのは巨匠の狙いか腕か、それとも観る側の感性か。

 2015年12月27日 六本木ヒルズA/Dギャラリーにて
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【絵画展】村上隆の五百羅漢図展

2016-01-26 06:33:36 | 本・映画・展覧会
 前々から一度は観たかった村上隆。ポップカルチャーと言って良いのか、とにかく「画家」のイメージを覆し「芸術家」と言うのも何だかしっくり来ないタレント(才能)。東日本大震災を契機に制作されカタールに納められ、本邦公開は最初で最後とかって触れ込みにも誘われギロッポンまで出かけましたよ、ええ。

 いやー凄いですね。好き嫌いハッキリ分かれると思うけど。「本人が寝食惜しんで身を削って作品を仕上げる」なーんて根性論をあっさり否定するプロダクション制、ここが一番気に入った点。ものすごい色遣いの画の、ベース部分をよくよく見ると村上作品のトレードマークたるスカル(骸骨)がびっしり版押しされている。それは複数の作品に共通で、原版を使い回していると判る。それのどこが悪い?作品ごとに全てを変えなければならないと誰が決めた?そんな強烈なアンチテーゼが作品以前のフレームから伝わってくる。

 極彩色と言ってもよいカラフルな作品は、周到な色の指示によって実現される。そのため指示が曖昧だったり作業者が理解していないと、作品を繋ぎ合わせた時に齟齬が生じる。全体の大きさから言えば些細な事かもしれないが、見つけたとき村上氏はどう思うんだろう。

 そこに至るまでの作品(展示数多い)でお腹いっぱい気味のところへドーンと五百羅漢絵図が現われる。あれ、でも東西南北の四神のはずが2面しかないなぁ…次の間にありました。圧倒されるわ!(写真)。大作ゆえ多少つながりがおかしかったりする箇所はあるのだけど、全体に眺めてそのパワー、大小さまざまな羅漢だけでなく細々とした飾り模様の描き込みなど、大胆と繊細の混じった作品は例え4Kだろうが8Kだろうと、映像ではなく実際に観て感じて欲しいと思う。観られて幸せ、本当に行って良かったです。見て精神的に疲れましたけど。


 見終わった後は昼食を摂って東京タワーに移動し、スタンプ押して展望台に登って来ました。スタンプはチケットもぎり場の外にあったんで押すだけで済ますこともできたんだけど、それも失礼な話ですからねぇ。いまやスカイツリーに客を奪われ閑古鳥と思いきや結構な人気、上のエレベーターは大行列だったんで下側の展望台だけで降りてきました。
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