日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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2021年4月16~19日 【バイク】レンタルバイク利用・西国三十三ヶ所巡り(9)

2021-05-07 20:00:00 | バイク・自転車
 年越しにバイクで回った西国三十三か所、番外三か所を加えた計36のうち26を回って残りは10。もう一度の訪問で、一気に回りきってしまうプランを立てた。さすがに関西までバイクで自走する時間的余裕はなく、かと言ってレンタカーではなんだか挫折した気がするため、関西でレンタルバイクを借りて回ることにした。同じ125㏄クラスのミッション付きに拘り、スズキGSX-S125を手配。レンタルバイクなのにヨシムラのマフラーが着いている。オプションのスマホホルダーとUSBコンセントも頼んだが、いまどき全車標準装備として欲しい。荷物はデイパックとタンクバッグ、グラブとヘルメットは持参。ヘルメットは、スマホナビの音声を聴きたいのでインカムを装着してある自分のを被るのだ。
 年越し巡礼記:()()()()()()()(

 4月16日、早めに終業してJL133便(JA613J:767-300)で伊丹へ飛び、空港の拠点でバイクを借り、京都宇治まで走って宿へ。今日の頑張りが明日の時間的余裕を生む。
 空港ターミナルビルから歩きでレンタルステーションへ行けるのは素晴らしい。丁寧な説明を受けて出発。モノレール沿いの府道2~府15~府9~R1と走って京都府入り、京滋BP側道で宇治川に当り、府241で宇治橋近くに出ると宿はすぐそこ。本物のトゥクトゥクがあったり、本棚に「地球の歩き方」がゴッソリあったりと、いかにも旅人宿な雰囲気。途中ポツリポツリと雨だったが雨具なしでギリギリセーフ、宿の前に着いたら本降りになった。やはり明日から雨のツーリングか…

 本日の走行距離:約44km
 今回の総走行距離:約44km
 トラベラーズ道 麒麟舎 泊


 4月17日、1日目。けっこうな雨。近所のがストまで朝食に出向いてから8時半に出発、さあスタートだ。

(10)明星山 三室戸寺(¥500)
 前回は「お休み」と言う想定外のアクシデントに見舞われた寺だが、今日は開いてた。境内に至る脇がずっと庭園で、早くもツツジが咲き始めていた。満開時はさぞや美しいだろう。しかし今日は雨だし、先もあるしで、庭を愛でる時間は無い。

(11)深雪山 上醍醐 准胝堂(醍醐寺)(¥1,500)
 前回は誘導ミスによる訪問断念だった寺。山側の細道へ誘導され、黄檗(おうばく)トンネルを抜けて到着。入山料たかっ!しかし広大な敷地に幾つもの堂宇、時代劇のロケやってそうな壁や未舗装の道。観音堂へは少し深い木立の中をゆく。ここもじっくり見れば2時間は過ごせそうな雰囲気で、早々撤収は残念。
 10番、11番は前回予定していて回れなかった寺なので、まだ前進したと言う気分にならない。

(20)西山 善峯寺(¥500)
 前回は雪のため、かつ他に回り残した寺を結ぶルート上にあるため、訪問を見送った寺。名神高速に沿った府道35~府道201で市内南部を横断、R171で向日町から府141~府733~府208で山へ分け入って到着。

(21)菩提山 穴太寺(¥500)
 前回は雪のため、訪問を見送った寺。府208~府733~府10~R9で亀岡に至り、R372~府406で到着。府208で反対方向へ向かい、山越えして抜けられたはずだがナビはこちらの方が早いと。山門近くの駐車場、バイクは無料で愛想よし。
 これで1~27番が埋まり、いよいよ仕上げに入ったと言う気分になる。が、ここから次までは100㎞以上のトランスポート区間となる。ある意味ここからが本番だ。

(28)成相山 成相寺(¥500)
 前回はもともとプランに組み込んでいなかった。時間的制約もあったが、京都北部と言うことで路面凍結を恐れたのだ。案の定と言うか想像以上の悪天候のため、仮に予定を組んでいても辿り着けなかったと思われる。
 亀岡から天橋立まで100㎞あまりのトランスポート区間、R372~R173~府300~府710~R9でようやく福知山、R176~R178で到着。雨の中ではあったが福知山市街以外はどこもガラ空き、気持ちよく走れた。山道の下りでは後輪のABSが効き、安心。
 参拝を終えると雨が上がり、ホテルまでの区間だけは晴れ間も覗く中を走れた。道中は最低気温9度、なかなかのハードコンディションだった。到着後は部屋で荷物全てを展開、暖房25度で乾燥させた。写真は天橋立をバックに。

 本日の走行距離:211km
 今回の総走行距離:265km
 ホテル アマービレ舞鶴 泊
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【本】山本茂実著 「あゝ野麦峠-ある製糸工女哀史」(角川文庫)

2021-05-07 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 「女工哀史」は遠く学生時代に読んだが、本作はその名を知っていながら読んだことがなかった。「からゆきさん」関連の著作を読み、国内でも辛い出稼ぎに従事した年若い女性たちがいたことを思い出して借りた次第。

 日清戦争、日露戦争に至る軍備を始め、明治の日本の発展の多くの部分で外国人御雇技師、外国製品の購入があったが、その原資となる外貨獲得の大半は生糸貿易によって得られたものであり、その生糸の大半は本作の舞台である諏訪湖周辺、岡谷を中心とした工場群で作られ、それら工場の労働力こそが本作に取り上げている女工で、大部分は山を越えた飛騨地方からの出稼ぎだった。野麦峠は、飛騨と諏訪を結ぶ山道の途中にある。飛騨で工女の募集に応じ、集められ連なって諏訪へ向かう往路。過酷な労働から一時だけでも解放され、文字通り故郷に錦(賃金)を飾る冬の復路の様子が克明に再現される。

 「女工哀史」の特徴たる、工女たちの厳しい生活や賃金状況についても、史料や飛騨に生存する元工女、百人以上にも及ぶ聞き取りの結果から、イメージでなく具体的な様子が描かれる。

 「からゆきさん」でもそうだったが、傍目には悲惨な出稼ぎ生活に映るのに、当の本人たちの思い出は必ずしもそうではないのはなぜか。まともに思い出すと悲惨で自己否定につながるため、知らず知らずに美化してしまうのか。故郷で生死にかかわる困窮生活を送ることに比べれば、どれほど過酷な労働環境であってもマシ(あくまで比較論)だったのか。そこは腑に落ちなかった。

 2021年4月15日 自宅にて読了
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