ロシアのウクライナ侵攻問題を、単に二国間の問題でなくバックに付く世界各国の思惑を解説した著者の世界情勢論。幾つかの発表論文集であることは、先に読んだ本と同じスタイル。興味深いのは、著者の本国フランスでなく日本で初公開された著述が含まれていること。それだけフランスは紛争地に近く、世論が神経質な部分があると言うことらしい。確かに日本は、地理的には戦火から遠い。
先に読んだ本と同じく、著者はロシアの行動には過去からの一貫性があり、非はロシアを追い詰めたアメリカおよびNATOそしてEUにあるとする。紛争の「被害者」であるウクライナについては、元々3つに分かれる地方で人種や気質など大きく異なっており、そもそも国家の体をなしていなかったとやや国そのものに否定的な論調。だからと言って侵略が認められて良いとまでは言わないが、ロシアを止めたければウクライナを後方支援することは逆効果とする。そして、孤立するロシアを支援する中国の危険性を指摘する。
そう言われれば、そんな気もしてくる。少なくとも、アメリカが第二次大戦以降も世界各地で戦争に加担してきた、と言うより戦争を起こし軍需で設けてきたと言う主張については賛成できるように思う。さて、真実はどうなのか、今後はどうなるのか。経済がグローバルで動いている以上、戦場から遠く離れている日本も全くの無関係ではいられない。同盟国アメリカに協力することの重大性を、政治家のみならず国民が考えるべきなのは間違いない。
2022年12月23日 自宅にて読了
先に読んだ本と同じく、著者はロシアの行動には過去からの一貫性があり、非はロシアを追い詰めたアメリカおよびNATOそしてEUにあるとする。紛争の「被害者」であるウクライナについては、元々3つに分かれる地方で人種や気質など大きく異なっており、そもそも国家の体をなしていなかったとやや国そのものに否定的な論調。だからと言って侵略が認められて良いとまでは言わないが、ロシアを止めたければウクライナを後方支援することは逆効果とする。そして、孤立するロシアを支援する中国の危険性を指摘する。
そう言われれば、そんな気もしてくる。少なくとも、アメリカが第二次大戦以降も世界各地で戦争に加担してきた、と言うより戦争を起こし軍需で設けてきたと言う主張については賛成できるように思う。さて、真実はどうなのか、今後はどうなるのか。経済がグローバルで動いている以上、戦場から遠く離れている日本も全くの無関係ではいられない。同盟国アメリカに協力することの重大性を、政治家のみならず国民が考えるべきなのは間違いない。
2022年12月23日 自宅にて読了