昨年9月に壱岐を訪れた際に松永記念館を訪れ、名前しか知らなかったため改めて本書で勉強した。訪問から読書まで時間かかり過ぎ(反省)。
氏の生涯を年代順に追った作品だが、諸々のできごとの発生年月や氏の年齢が書かれていないため、時代をイメージしづらい。その点を除けば、何があったかを掴むことはできた。
氏の姿勢は、30歳過ぎに接した恩師・福沢諭吉の死の前後で大きく変わった。とは言え年を経ても常人と異なる思考、気迫がなくなったわけではなく、女好きな点も一時的に鳴りを潜めたものの終生変わらなかったように書かれている。結局この人が日本経済もしくは電力界の功労者だったのか、迷惑な異端児だったのか、判断つきかねる。結果論だが一時的には功労者、晩年は厄介者と見るのが正当?
氏を語る上で欠かせないのが、福澤桃介氏。本書では強烈なナルシシズムを持つ人物として描かれている。機を見るに敏とも、変り身が得意とも言える。ひとかどの人物になるには、どこか異質な特徴を持った人間でなければダメなのか。一方、そういう多士済々が活躍と言うのか跋扈と言うのか、した時代が日本にはあったと認識。近年で言えば前澤友作氏や堀江貴文氏あたりがそうなのだろうか。「志」のレベルが違うと怒る人がいそうである。
2023年1月13日 自宅にて読了
氏の生涯を年代順に追った作品だが、諸々のできごとの発生年月や氏の年齢が書かれていないため、時代をイメージしづらい。その点を除けば、何があったかを掴むことはできた。
氏の姿勢は、30歳過ぎに接した恩師・福沢諭吉の死の前後で大きく変わった。とは言え年を経ても常人と異なる思考、気迫がなくなったわけではなく、女好きな点も一時的に鳴りを潜めたものの終生変わらなかったように書かれている。結局この人が日本経済もしくは電力界の功労者だったのか、迷惑な異端児だったのか、判断つきかねる。結果論だが一時的には功労者、晩年は厄介者と見るのが正当?
氏を語る上で欠かせないのが、福澤桃介氏。本書では強烈なナルシシズムを持つ人物として描かれている。機を見るに敏とも、変り身が得意とも言える。ひとかどの人物になるには、どこか異質な特徴を持った人間でなければダメなのか。一方、そういう多士済々が活躍と言うのか跋扈と言うのか、した時代が日本にはあったと認識。近年で言えば前澤友作氏や堀江貴文氏あたりがそうなのだろうか。「志」のレベルが違うと怒る人がいそうである。
2023年1月13日 自宅にて読了