つくばで訪問した農研機構の展示施設がさいたま市にもあると判り、その訪問ついでに近隣の施設も訪ねることにした。前日に帯状疱疹、静かに生活をと診断されたが、施設見学を予約しているため今日ばかりは出かけることに。
(1)農研機構 ショールーム・資料館
大宮駅からバスで15分弱、ここだけ要予約のため朝一番に訪問。陸上自衛隊大宮駐屯地に隣接した、高い木立に囲まれた良い環境。まず会議室で農研機構全般およびさいたま市地区の説明を受ける。さいたま地区は元々が異なる機関が統合されたこともあり、同じ農水省ながら予算の出どころは別局なのだとか。
レクチュアの後はお待ちかね・現物見学。ショールームには各メーカーから貸与された最新鋭の機械が並ぶ。大はコンバインから小は背負式噴霧器まで。ほぼ一つ一つの製品について説明を受け質問をするため、見学に時間がかかること(笑)。隣接の資料館は、鍬に始まり発動機まで、日本のみならず輸入物を含めた農機具が並ぶ(写真)。特にエンジン物については運転可能なコンディションな物も多いようで、単に収集しただけでないところに好感。
期待通りの内容、たった一人の見学者に広報室長さんのご対応を頂き感謝。
(2)氷川神社
「武蔵一宮」と言うだけに格式を感じる境内。ちょうど参道に「茅(ち)の輪くぐり」が設けられておりくぐったが、帰宅して調べたところくぐるにも作法がああり、無作法に通り抜けてしまったようだった。
境内以前に見事な参道を歩いて次へ。帰宅して調べたら、日本一長い参道なのだそうだ。長いだけでなく、木立が美しいし整備されて歩きやすい。毎日散歩するだけでも気持ちよさそう。
(3)さいたま市立博物館
氷川神社の長い参道の途中から逸れると直ぐに所在、よくあるタイプの展示施設だが、縄文土器に関する詳細な解説と、大宮駅周辺の昔の写真が印象深かった。
(4)さいたま市防災センター 防災展示ホール
消防署に隣接、各種講習会も行われる大きな建物の1階。通常の防災関連展示(起震装置体験あり)のほか、先年の台風被害や熱海土石流応援出場時の写真展示があり、今年の台風シーズンに備え自分の周囲を見直そうと思った。
(5)みぬま見聞館
芝川沿いに位置し、し尿処理施設に併設。展示館とビオトープがあり、ビオトープではハグロトンボを見られた。飼育小屋では国蝶のオオムラサキが飼われており、ちょうど蜜やりをしているところで美しい姿を見られた。ビオトープなら川沿いでなく内陸部にでも造れば良いのにと思うが、施設の性格上しかたないのだろう。
(6)造幣さいたま博物館
造幣局は大阪だけだと思っていたが、さいたまにもあったとは。収集用のプルーフコインや勲章用七宝焼きの製造作業を見学通路より観ることができた。
さいたま新都心駅でフィニッシュ、けっきょく全行程9kmほどを歩いてしまった。こういう回遊ルートでは公共交通機関の利用が難しいためレンタサイクルを活用できれば良いのだが、アプリをダウンロードして利用者登録をするのが億劫で、なかなか使えない。炎天下でなかなかのハードウォーキングだったが、いろいろな施設を一気に見学することができて充実した一日だった。