2日連続で映画館へ。今日はノーマークだった洋モノ、しかも宇宙モノ。
米ソの宇宙開発競争は熾烈を極めるがアメリカは劣勢。乾坤一擲の挽回プロジェクト、有人月面着陸を目指すアポロ11号は一方で予算不足に悩まされていた。国民の目を惹き支持を得、予算を獲得すべく謎めいたエージェント(=国の回し者)に抜擢されたのは、いわくありげな過去を持つが確かに有能な美人PRウーマン。実直な現場男と衝突するが、アポロ11号を無事に着陸させ帰還させる目的のため妥協点を見出してゆく。だが事態はそれでハッピーエンドとはならず…
物語の小気味よいスピーディーさ。スリリングな展開は弛緩を許さない。一方で時代のせいだろうかアメリカってそんなもんだろうか、現場のユルさが面白い。そして重要なのが黒猫!ポーかよ。だが何より目を惹くのは。巨大なサターンVロケットや発射台。全体ばかりでなく組立中の部分など、CGだろうかどこかの展示機だろうか、じつに見応えがある。フロリダは行ったことない。ケープ・カナベラルに行きたくなった。結局は国家の思惑に翻弄される、純粋に技術的課題に挑む現場人たちの苦闘を描きたかったのだろうが、やはりそんな政治的かけひきは置いておいて宇宙へ挑む部分に惹き付けられてしまった。
ノーマークだったが、観て良かった。ところで、タイトルから真っ先に浮かぶ有名なあの曲は劇中かかったっけな?
2024年8月2日 川崎・チネチッタにて