
小規模に公開されてから口コミで人気が広がり、全国公開に至ったという珍しい作品。
「幕末の侍があろうことか時代劇撮影所にタイムスリップ、「斬られ役」として第二の人生に奮闘する姿を描く。コメディでありながら人間ドラマ、そして手に汗握るチャンバラ活劇でもある。」(本柵公式HPより)
そう、コミカルなシーンの中にタイムスリップした侍の悲哀が見え隠れする。ラストの殺陣ではない本気の斬り合いシーンには息することを忘れる緊張感。どうやってあの緊張感を出したのか、時代劇の撮影でありながら、他とは一線を画す。チャンバラなんて言葉は軽すぎて失礼に思える。なるほど、ヒットも道理。失礼ながら大物俳優は居ないが、実力派俳優と優れた撮影で見事な作品。
9月は出かけてばかりで、映画鑑賞は僅か2本にとどまった。これから夜が長く外は寒くなる。暖かい映画館で過ごしたくなる作品が続出してくれると嬉しいのだが。
2024年9月30日 川崎・チネチッタにて
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