愛娘を中心とした日常のモノクロスナップの写真展。モノクロもザラザラとした粗目の質感で、思い出感が強い。こうした趣向の写真展はあまり好みでないことが多いのだが、本展はそのように感じることもなく、ちょっと微笑ましく懐かしいアルバムを眺める感じがした。
在廊していた作者にザラザラ感の出し方について尋ねたところ、カメラのISO感度設定で行う場合もあるし、レタッチソフトで仕上げる場合もあり一定していないと、思いがけずふわふわした回答だった。どちらも使いこなせていると言うことで、すごいな。作者は、「かげろう」を形として残すことに成功しているようだ。
2024年12月4日 銀座・Sony Imaging Galleryにて
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます