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「ベルばら」ですよ、ベルばら!とか言って実はこれまでちゃんと読んでなかったりするんだけど。でもね、改めて確認したら原作って僅か足掛け2年しか連載されてなかったんだね。それが宝塚の舞台化で大人気になって、作者の池田理代子先生はフランス政府からレジオンドヌール勲章を受章しちゃうまでに。そして個人的には、アニメ「ガールズ&パンツァー」でフランス軍を模した「BC自由学園」(注:BCはビシー政権に由来する)の人物から連想する部分もあって。
そういう、史実も原作もロクに知らない人間が本作を観て楽しいか、感動したかと感動はさほどでもなかったが楽しかった。ミュージカルのように多数の挿入歌、いまどきのアニメーション技術を活かした、煌びやかな王宮内の描写。それとは対照的なのが、圧政に耐えかねた市民が立ち上がってバスチーユ牢獄を襲うシーン。こちらは古いアニメを見ているような描き方と感じた。
声優陣もベテランから旬のヒトまで、登場人物の多い作品だけに多彩で顔ぶれは豪華。さすが「ベルばら」と思わされた。確かに、連載漫画で読めば時間をかけてフランス革命前後の歴史を理解できそうだ。ただし現実と創作部分が入り混じってしまいそうだが。原作は旧いが、その絵的テイストを残しつつも古臭さを感じさせない作品だった。
2025年2月3日 川崎・チネチッタにて
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