「本書では、元国連専門機関職員の谷本真由美さんが、「物価も給料も日本はいまだに激安」であること、そしてその安さゆえに「海外から買われている」ことを“忖度抜き”で明かしています。」(amazon書評より)
さすがに最近では、日本はちゃんと品物が安く買える良い国だで終わる能天気な論評は見かけなくなった。それは何を意味するのか、それで良いのかまで多くの人が気にするようになったのではないか。ほんとそれ。
ただそこから先が日本の諸外国と違うように、自分には見える。原材料費が上がった、低賃金を是正するために賃上げすれば人件費も増える、そうであれば製品やサービスの価格上昇は止むを得ない…と言うマインドにならないように思える。それは賃上げが先行しないと生活が苦しくなるだけだからなのか。もちろんそこが主要因だろうが、それと共に「値上げは悪」と言う考えが消費者に根強くあり、企業もそれに抗しきれないからではないかと思う。
最近は少しだけ円安が是正され、今年に入ってからは賃上げ報道が続いてもいる。だが「このさき経済は良くなる、生活は楽になる」とはどうしても思えない。これはどうしたことか。
2024年9月13日 JL905便(羽田→那覇)機中にて読了
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