日々のつれづれ(5代目)

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【映画】レディ加賀

2024-03-05 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 もちろんレディ・ガガに引っ掛けたであろう作品は、製作時点ではまさかあんな災害が起こるなんて予期していなかったろう。元々は北陸新幹線の敦賀延伸のタイミングで、停車駅ともなる加賀温泉のプロモーションに作ったはずだが。

 ストーリーは定番、挫折続きの女の子・町の活性化・周囲を巻き込み・トラブルを乗り越え・感動のラストシーン。映画「フラガール」を思い出す。あの映画で松雪泰子や蒼井優のダンスシーンは圧巻だった。同様に今回パフォーマンスを披露するヒロインは小芝風花、タップダンス。すみません小芝風花を知りませんでした。結末の判っているお決まりのストーリーとは言え、見ればそれなりに感動する。ハラハラする。

 最後に圧巻のタップダンスシーンでスパッと終劇、フラガールと同じ作り。なので
・ヒロインは諦めかけた夢を再び目指して東京に戻るのか、母の跡を継ぐべく実家で女将修行に励むのか
・市役所勤めのイケメンな元カレとはヨリを戻すのか
・そのカレは彼女を発奮させるべく放った「土下座してやる」を実行するのか
・周囲の仲間はそれぞれ抱えてる問題を解決できるのか
・「悪役」観光プロデューサーの断罪はどうなるのか
・そもそも一過性でしかないプロデュース終了後、加賀温泉の未来は(マジで)
など伏線とも言えないエピソードは散らかし放題、モヤモヤが残る。これが良いのか悪いのか。本質だけ残す作り方が良くて、有象無象の話は観客の想像にお任せしますってことなのだな。

 加賀温泉と言えば「西東京バスとアルピコ交通、渋谷・八王子~金沢・加賀温泉線を3月31日に運行終了」なんてニュースもあり、新幹線開通を手放しでは喜べない状況。もちろんそれ以前に、元日の震災による直接・間接の被害もあろう。今後どうなるのか、気に掛けたい。ちなみに当館では、入場者1名当り100円を能登半島地震災害義援金として石川県に寄付するとのこと。大賛同だ。

 2024年2月21日 川崎・チネチッタにて

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