原題:『いのちの停車場』
監督:成島出
脚本:平松恵美子
撮影:相馬大輔
出演:吉永小百合/松坂桃李/広瀬すず/南野陽子/石田ゆり子/田中泯/西田敏行
2021年/日本
「最善の人生に見つけ方」について
主人公の白石咲和子は大学病院の救命救急医として働いていたが、部下の行動の責任を代わりに取って退職すると地元の金沢市に戻って訪問診療医として働くことになる。
訪問先の患者の最期を看取るというシーンが次々と続き、気が滅入ってくるのではあるが、ラストでは咲和子が脳梗塞で倒れた父親の白石達郎の世話をすることになり、疼痛の苦しみから楽になりたいという達郎の想いを叶える決断を下すことになる。つまり本作は安楽死の是非を問うているのである。吉永の全ての作品を観ているわけではないが、作品を通じて社会に問題提起するというのは珍しいのではないだろうか。あるいは前作『最高の人生の見つけ方』(犬童一心監督 2019年)ではしゃぎ過ぎたという反省があるのかもしれない。
ところで吉永は62歳の医師という設定らしいのであるが、外見はともかく歩き方に老いを感じた。
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