原題:『Chariots of Fire』
監督:ヒュー・ハドソン
脚本:コリン・ウェランド
撮影:デヴィッド・ワトキン
出演:ベン・クロス/イアン・チャールソン/イアン・ホルム/ナイジェル・ヘイヴァース
1981年/イギリス
「反オリンピック映画」について
東京オリンピックが開催されるということでNHK-BSプレミアムで最近『炎のランナー』が放送されたのだが、これはオリンピック謳歌というよりも「反オリンピック映画」だと思う。
主人公の一人であるハロルド・エイブラハムスは祖国を持たないユダヤ人であるし、もう一人の主人公であるエリック・リデルは中国出身のスコットランド人ではあるが、100メートルの英国代表として選ばれたものの、予選が行なわれる日曜日はキリスト教徒にとっては安息日であり、敬虔なキリスト教徒であるエリックはナショナリズムよりも信仰を優先し、出場を拒否するからである。
世の中にはオリンピック憲章よりも重要なものがあり、時には拒絶する勇気が必要だということを教えてくれる。
Vangelis - Chariots Of Fire
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