MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ぼくのお日さま』

2024-09-24 00:58:27 | goo映画レビュー

原題:『ぼくのお日さま』
監督:奥山大史
脚本:奥山大史
撮影:奥山大史
出演:越山敬達/中西希亜良/池松壮亮/山田真歩/潤浩/若葉竜也
2024年/日本

監督の洋楽趣味について

 これが映画というものだと思う。元フィギュアスケート選手の荒川は何故か北海道でスケートのコーチをしている。当初はさくらを教えていたのだが、滑っているさくらに見とれているタクヤを目にした荒川は二人を組ませてペアでアイスダンスを練習させてトーナメントを目指すことになる。
 ところが荒川と一緒に暮らしている五十嵐が荒川と店先の駐車場の車の中でいちゃついている様子をたまたま見かけたさくらが気持ち悪がって練習に来なくなるのだが、それは子供の残酷さというよりも当時(1990年代?)の親世代の偏見の反映と見るべきであろう。
 ラストにおいて久しぶりにタクヤとさくらが偶然遭遇した際に、吃音のあるタクヤがさくらに練習に来なくなった理由を訊ねたのか、それともただ挨拶を交わそうとしただけなのか?
 本作は「洋楽」が使用されているが、最初に荒川が車の中で流した曲がヴェルヴェット・アンダーグラウンドのような曲で、前作『僕はイエス様が嫌い』(2019年)を観てもこれは監督の趣味なのだということが分かった。ここではゾンビーズ・ヴァージョンの「ゴーイング・アウト・オブ・マイ・ヘッド」を和訳しておきたい。

「Going Out Of My Head」 The Zombies 日本語訳

僕は夢中になっているのだと思う
僕は夢中になっているのだと思う
君に
君に
僕は僕のことを欲しいと君に思って欲しいんだ
僕にはどうしても君が必要なんだ
僕には君以外に何も考えられないんだ

僕は夢中になっているのだと思う
僕は夢中になっているのだと思う
君に
君に

毎朝君に会うけれど
君は僕のそばを通り過ぎるだけ
僕の存在すら君は知らないんだ

僕は君に夢中になっている
僕は君に夢中になっている
昼も夜も夢中になっている
夜も昼も夜も
良いも悪いもないんだ

僕は君の心に行き着く道を考えなければならない
理由なんかないよ
僕がシャイであることが僕たちを引き離したままなんだ
僕は夢中になっているのだと思う
僕は夢中になっているのだと思う

僕は君に夢中になっている
僕は君に夢中になっている
昼も夜も夢中になっている
夜も昼も夜も
良いも悪いもないんだ
夜も昼も夜も
良いも悪いもないんだ
昼か夜か
いずれにしても毎日

The Zombies - Going Out Of My Head
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/crea/trend/crea-50378.html?_gl=1*1pxc5i5*_ga*MTEzMzY0MzIzMy4xNzI1NTM0NDIy*_ga_XJ5END643J*MTcyNjgyODI4OS40OS4xLjE3MjY4MzMyODUuNS4wLjA.


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