原題:『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』
監督:小林啓一
脚本:大野大輔
撮影:野村昌平
出演:藤吉夏鈴/髙石あかり/久間田琳加/中井友望/綱啓永/外原寧々/ゆうたろう/筧美和子/石倉三郎/高嶋政宏
2024年/日本
主演の演技力について
そもそも本作を劇場で観賞することがなかなか大変だった。近所の映画館でようやく上映されると思っていたら、一週間で上映終了になることが何度か続いて、ようやく遠出をして観れた次第である。
つまり集客に難儀しているということで、確かにストーリーは破綻気味なのだが、小林啓一監督の演出で何とかなっているような感じではあって、例えば、主人公の所結衣と杉原かさねが野外で会話している背後でちゃんと列車は通過するし、列車が映ってなくても通過音だけは入れているから、演出は丁寧なのである。映画なのだからそれだけでも観た甲斐があったと個人的には思う。今どき新聞紙が舞うシーンももう二度と見れないかもしれない。
問題は主人公の所結衣を演じた藤吉夏鈴の演技だと思う。藤吉の演技を上手いと褒めている映画評論家もいるが、常識で判断するのならばとても褒められたものではないであろうが、ラストの演説も含めてナレーションは上手いと思った。だからナレーションが多いわけでもないのだろうが。
小説コンクールの表彰式で最優秀賞を受賞した西園寺茉莉が内容を問われて「まだ読んでないからわかりません」と答えるシーンがある。「松本伊代か!」と心の中でツッコんでおいた。もうこの件を憶えている人も少なくなっているだろうが。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/oricon/entertainment/oricon-2342674.html?_gl=1*1euqr4d*_ga*MTEzMzY0MzIzMy4xNzI1NTM0NDIy*_ga_XJ5END643J*MTcyNzQzNjYwNC42Ni4xLjE3Mjc0MzY3NzYuMTcuMC4w