ロック・オブ・エイジズ
2012年/アメリカ
‘外国人’という成熟
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
1980年代のポピュラーミュージックの良さに関しては既にミッキー・ロークが主演の『レスラー』(ダーレン・アロノフスキー監督 2008年)のレビューに書いた通りであるが、どうも気になることは主人公のドリュー・ボレーが組んでいたバンドの名前が「ウルフガング・ヴォン・コルト」というドイツ名だということである。ドリューの部屋に貼られていたポスターは、1989年にリリースされたマイケル・モンローのアルバム『Not Fakin' It』で、マイケルはフィンランド出身のロックミュージシャンで、ハノイ・ロックスのヴォーカリストとしても知られている。確かに本作で楽曲が使用されているスコーピオンズはドイツのハードロックバンドであり、デフ・レパードはイギリスのハードロックバンドであり、ホワイトスネイクはイギリスのヘヴィメタルバンドである。ジャーニーと同じくらいの数の曲が使われているフォリナーというバンドは名前通りにイギリス人とアメリカ人の混合バンドであり、1960年代の第1次ブリティッシュ・インヴェイジョンと、1980年代の第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンを経て‘外国人’というバンド名が象徴するように、この頃にアメリカにおいてポピュラー音楽は‘多国籍’として成熟するのである。
ドリューが組まされたヒッポホップ「Z Guyeezz」はビースティ・ボーイズをモデルにしていると思うが、ヒッポホップグループに余りにも冷たいことが気になる。しかしビースティ・ボーイズが‘ポピュラー’ミュージックにおいて諸刃の剣という存在であったことも間違いない事実ではある。
トム・クルーズが演じるステイシー・ジャックスはもちろんガンズ・アンド・ローゼズのボーカリストであるアクセル・ローズをモデルにしているのであろうが、私にはどうしてもイギー・ポップに見えてしまった。
六本木襲撃、20~30代集団関与?治安悪化も(読売新聞) - goo ニュース
この事件で私が驚いたことは東京の六本木のクラブのVIP用の席に座っていながら
どうどうと9人もの男たちが乱入できて、その上、殺すこともできるということである。もちろん
店によってVIP席の作りは違うのであろうが、他の客に干渉されたくないからVIP席という
ものが設置されているわけであって、それ相応に高額を支払っているはずなのだから、
VIP席に座っていながら誰にも助けられることもなく、撲殺されてしまうなんて、気の毒
としか言いようがないが、それにしても2、3人でも十分だった犯行が9人も参加して
行われたという、その買ってしまった恨みの原因は是非とも知りたいと思う。
フリーダム・ライターズ
2007年/アメリカ
社会に通じない家族の‘法’について
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
主人公で、カルフォルニア州ロサンゼルスのロングビーチにあるウッドロウ・ウィルソン高校の新任国語教師エリン・グルーウェルと彼女の生徒たちの物語が、それぞれの‘部族’の生徒たちに平等にスポットが当たらずに、エリンと彼女の生徒の一人であるエヴァに偏っているいる理由は、本作がいわゆる‘学園モノ’とは一線を画しているからである。
生徒たちのやる気を引き出すために教師としての仕事の他に、デパートの店員やホテルの接客などのアルバイトを掛け持ちしてまで生徒たちが使う本を購入するなどエリンの努力は報われて、生徒たちの信用を得ることに成功はするものの、夫のスコットとはすれ違いの生活の果てに離婚することになってしまう。同様に、エヴァ・ベニテスは‘洗礼’を受けて、ラテン系のギャンググループ「リトル・ティファナ」の‘3世代目’として仲間に加わるものの、アジア系のコンビニエンスストア「クラウン・マーケット」でシンディ・ヌゴールの友人を銃殺した犯人を、仲間からはグランド・ライスに罪を被せ、裁判所で証言するように言われたものの、自身のボーイフレンドのパコだと正直に告白してしまったために、メキシコ人の仲間たちの顰蹙を買い、拳銃の銃口を突きつけられ脅されるのであるが、彼女の父親の尽力でメキシコ人街を形成出来ていたおかげで殺されずにはすむ。
つまり本作は‘家族’を優先するならば、‘社会’から距離を置かなければならず、社会正義を貫くためには仲間を裏切らなければならないというパラドックスが描かれているのである。
橋下市長、尖閣諸島を「いったん東京都に」(読売新聞) - goo ニュース
橋下市長、竹島を「日韓の共同管理に持ち込め」(読売新聞) - goo ニュース
尖閣諸島の国有化を巡り、報道陣に「国が戦略、戦術なく(購入に)踏み出したのであれば、
いったん東京都に(尖閣を)売ることで落ち着かせた方が、日本にとって一歩進む」と述べ、
中国側の反発を沈静化させるため、都所有にすべきだとの考えを示したり、島根県の竹島を
巡る日本と韓国の対立について「(韓国の)実効支配を武力で変えることはできない。
どうやったら(日韓の)共同管理に持ち込むかという路線にかじをきるべきだ」と述べ、韓国
との共同管理を目指すべきだとの認識を示すなど、橋下徹大阪市長はどうも“外圧”に
弱いようである。ここで日本が妥協してしまっては相手の思う壺だから問題がこじれている
のであって、橋下徹は自ら“内弁慶”ぶりを露呈してしまっている。
ナチュラル
1984年/アメリカ
父親と息子の‘変奏曲’
総合
70点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
ロバート・レッドフォードが演じる主人公のロイ・ホッブスが打ち返す打球が、バックスタンドの時計台や投光照明灯をぶち壊すという突飛な演出のために本作はファンタジーと見なされてようであるが、寧ろロイの‘天然’な才能を巡るサスペンスと捉えるべきであろう。
実際に、ロイを拳銃で撃ったハリエット・バードは、当時のメジャーリーグの一流の打者であったワーマーを三球三振に仕留めたロイが活躍することに危機感を抱いたギャングたちに雇われていたはずで、その後の窓からの飛び降り自殺も口封じの可能性が高い。35歳になってニューヨーク・ナイツに所属して活躍するようになったロイを、ゲームを勝敗を賭けの対象とし、好ましく思わない者たちは、何とかしてロイを辞めさせようと試み、ついには彼らはパーティの席で仲間のメモ・パリスにロイに毒物を食べさせることでロイを、医師をも仲間に加えている病院送りにする。
以上のストーリーは明確には描かれておらず、個人的な推測の域を出ないのであるが、冒頭のロイと父親のエピソードは、ニューヨーク・ナイツのバットボーイズのサヴォイを経て、アイリス・ゲインズが連れてくるロイの息子とキャッチボールをするラストシーンまで‘変奏’されながら理想的な父親と息子の関係として丁寧に描かれているとは思う。
検査入院の町村氏、自民総裁選の継続を正式表明(読売新聞) - goo ニュース
なかなか理解しにくい町村信孝元官房長官の自民党総裁選選挙戦の継続表明である。
ただでさえ政治家は体調を崩すだけで激務をこなすことが困難と見なされかねないのに、
たとえ大量の同情票で選挙に勝ったとしても、その後の衆議院解散選挙などを党の指揮官
として弱った体でどのように戦うというのだろうか エコノミークラス症候群は若ければ早い
回復も期待できるが、67歳の町村は無理をすると命取りになりかねないし、既に町村は
下馬評から完全に除かれており、陣営や支持者以外は誰も期待していないと思う。
フィラデルフィア
1993年/アメリカ
潜在的な差別について
総合
70点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
本作を改めて劇場で観ようと思った理由は、‘難病’の白人弁護士アンドリュー・ベケットと彼をサポートする黒人弁護士ジョー・ミラーという主人公の2人の人物設定が、最近観た『最強のふたり』(エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ共同監督 2011年)と類似したものだったからである。
本作もエイズを扱っているせいもあって差別に対して細かい配慮は見せている。白人のアンドリューは同性愛者であり、そのようなマイノリティを支える人物が黒人弁護士のジョーであり、不当解雇でアンドリュー訴えた法律事務所の弁護を担当する人物がベリンダ・コーニンという女性弁護士である。
しかしながら裁判の打ち合わせをしようとする際に、マリア・カラスのオペラを聴きながらアンドリューが揮う長広舌に圧倒されてしまう、同性愛を理解できないジョーという、本当に必要なのかどうかよく分からないシーンは、『最強のふたり』を観た後では、どうしても同性愛者の特異な才能よりも白人男性の‘優越’が透けて見えてしまうのである。
異常に顔のアップが多い演出であるが、やはりトム・ハンクスの名演だけでも見ごたえがあることは認めざるを得ない。
DVDでは直されているはずだが、それにしてもアンドリューの勝訴で、賠償額が言い渡されるシーンにおいて、金額はもちろんドルなのであるが、換算しないままに円と訳されていた字幕には驚いた。それは字幕翻訳を担当した菊地浩司だけの責任ではなく、一般公開されるまでに関係者が気がつくべきケアレスミスである。
日本車運転の中国人、半身不随に=西安の反日デモ暴徒化―中国紙(時事通信) - goo ニュース
中国陝西省西安市で15日に行われた大規模な反日デモで、日本車を運転していた51歳
の中国人男性が暴徒に頭を殴られ、半身不随になっているらしい。男性は長男の結婚準備
のため、車で家族と買い物に行った帰りにデモ隊と遭遇し、暴徒に囲まれ、棒や石などで車
を壊され、男性の妻が「日本車を買ったのは間違いだった。もう買わないから」と乱暴を
やめるよう訴えたが、男性は鈍器で頭を殴られて意識を失い病院に運ばれたということは
例え、同国人でも中国では日本車に乗っていたら裏切り者として粛清されるようだ。暴徒は
実は政府が一日1200円くらいで雇っていたという噂もあり、実際、まるで決まっていたかの
ようにデモは止んでしまったから、損害賠償は日本ではなくて中国政府に請求して欲しい。
白雪姫と鏡の女王
2012年/アメリカ
賢明と小賢しさの狭間
総合
70点
ストーリー
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キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
先に公開された『スノーホワイト』(ルパート・サンダース監督 2012年)は意外とフェミニズム色の濃い作品に仕上がっていたが、そういう意味では本作は子供でも楽しめるものになっている。それは映像のカラフルさのみならず、大胆にアレンジされたストーリーに対しても当てはまることではあるが、確かに子供向けという限界は否めない。
原作では幼かった白雪姫は、リリー・コリンズが演じる本作では幽閉されてはいたものの18歳の立派な大人の女性である。城から外に飛び出して、国の実情を知り、7人の小人たちに戦い方を学んだ白雪姫は、アルコット王子を尻目に勇敢に戦いを挑む。賢い白雪姫に対して、ジュリア・ロバーツが演じるクレメンティアナ女王は毒リンゴを携えて最後の戦いに臨むのであるが、すっかり容姿が衰え、老婆と化した女王の差し出した毒リンゴを食べようとした瞬間に、白雪姫は思い直し、老婆に先に食べるように促す。もちろん賢い白雪姫が老婆の正体を見抜いて、敢えて毒リンゴを食べさせるという痛快さを否定するつもりはないのであるが、老婆の正体に全く気がつかないまま、「お年寄りを優先」させたいと思う、本来、持っていたイノセンスを白雪姫が失っていたことに一抹の寂しさを感じてしまう。
国は容認のヤフー新広告、26万人が拒否登録(読売新聞) - goo ニュース
メールの文面を読み取って利用者の関心に沿った広告を配信するヤフーの新広告を拒否
する登録をした利用者が26万人に達した原因は、メールの内容を読み取られることが嫌だ
からという人も多いと思うが、この「興味関心連動型広告」と呼ばれる広告が無意味だと
感じている人もかなりの人数になると思う。何故ならば興味関心を“連動”させた広告と
いうものは大体既に分かっているものがほとんどだからである。アマゾンでもクリックした
商品に対して、お勧め商品を提示してくるが、そんなものは勧められなくても既に知って
いるのである。本来、広告とは全く知らないものを提示して相手を“驚かし”、購買意欲を
刺激することであり、コンピュータによる「興味関心連動型広告」はゆる過ぎると思う。