映画 ひみつのアッコちゃん
2012年/日本
‘アホ’という高度な役柄
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
もちろん主演の綾瀬はるかの奮闘振りには敬意を表するとしても、『映画 ホタルノヒカリ』(吉野洋監督 2012年)が駄作であることはもはや隠しようがなく、正直、観賞するまでは本作の出来も心配していたのであるが、山口雅俊、大森美香、福間正治のみならず、中園ミホまで関わっているらしい脚本は、今や小学生でもしている化粧という時代の流れも手伝って、コンパクトミラーが‘売り’の主人公である加賀美あつ子が活躍する舞台が化粧品会社という設定も自然で、株主総会の投票シーンや、化粧品開発を軍事産業開発に結びつけ、ついには時限爆弾の爆破シーンまでネタのてんこ盛りの大サービスは十分に楽しめるものに仕上がっていた。
確かに、時限爆弾の爆破後に、早瀬尚人と一緒にいた加賀美あつ子が一人で歩いていることや、ラストで会社の面接試験で早瀬が、面接試験に来ていた素顔の加賀美になかなか気がつかず、ここにはもう一ネタ入れられたであろうし、脚本の詰めが甘い部分もあるがここまで纏めたことを高く評価したい。
綾小路きみまろ「テレビに本当の『芸人』いない」 (産経新聞) - goo ニュース
綾小路きみまろが“現代のお笑い”について語っているが、きみまろが芸人としてブレイク
したのは50歳を過ぎた頃からであり、ネタを十分にストックできる時間があったのだから、
40歳にも満たない若手の芸人と比較するのは酷であろうし、それまで司会者として生計を
立てられたのは森進一や小林幸子などの演歌歌手が売れていたおかげであって、しかし
修行の場が無くなったわけではなくて、新宿にも浅草にも舞台はあるわけで、それは
明石家さんまでさえ還暦過ぎてテレビに出なくなっても舞台をやると言っているくらいで、
きみまろが本当に今のお笑い芸人の置かれている環境を理解しているのか疑問である。