寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

価値の無くなった遺物

2007年06月09日 | 洋楽

サイドボードの掃除中に黒い箱らしきものが出てきた。チョコレートにしては大きすぎると思ったが、すぐに何であるかが分かった。1993年に発売された2枚組ブートの外箱である。既にディスクは手元に無く、データは外付けHDDの中に封印されている(笑)

ハードロック狂の知人にLED ZEPPELINの武道館公演の音源を大音量で聴かせたのは3年前の暑い夜のことだった。彼は興奮を抑えきれない様子で喋り始めた。

「こんなブツが流通してるんか?」
「あぁ、西新宿に行けば容易に手に入る」
「で、なんぼしたん?高いんか?」
「1万円以上したんじゃなかったかな。あの頃は高いモノがバンバン売れた。業者にとってはいい時代だった」
「今でもそんな値段で売られてるんか?」
「まさか。ブートバブルはもう終わってる。タダでダウンロードできる時代にわざわざブートを買っているのは、アホなおっさんだろうよw」
「じゃあ、お前もアホのうちだな。コピーしてくれ」
「邪魔くさいからディスクやるよ」
「ほんまにええんか。ヤフオクに出せばそこそこいくんだろう?」
「ダメダメ。漱石2枚ってとこかな。あそこはどこの馬の骨かわからんヨタモンくずれが多いからイヤなんだよw」
「ほうか。でもタダじゃ悪いな~」
「そんなら旨いモン奢ってくれ!」
「何食いたいん?」
「そうな~大アコウ(註:キジハタ)で手を打とうかw」
「分かった。例の割烹、予約しとくわ」

ブートを捨てて美味いアコウを鱈腹食ったことを思い出した。久し振りに1971年9月23日の音源を聴いてみた。ジミー・ペイジの名誉のために言っておこう。この頃の彼はまともである。最後の輝きの記録としては少しは価値がある(笑)

エディ・バン・へーレンが「ヤツも薬に手を出さなければ、あんなにはならなかったと思う」とインタビューで語っていた通り、73年以降マジックは見られなくなった。

パブロフの犬のような、だらしないノッポさんに変わろうとは、誰が予想しただろうか。彼は長生きすべきではなかったという意見もあるほどだ(笑)

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一生の友人

2007年06月09日 | 日記
多くは学生時代に知り合った人達だ。大学に行って本当に良かったと思うのは、自分とまったく異なるタイプの人間を「大人」として認められるようになったことだろう。

育った環境というものは精神面に深い影響を与える。私の周りは年上の個性派ばかり(中産階級がほとんど)だったが、欠点をぼかすだけの「人格」が備わっていた。教養以上に人間性は重要である。

彼らが格好をつけないのは「自信の裏返し」と「相手への思いやり」だったと思う。自分自身が世界にただ一つのブランドであるという「誇り」を感じた。

・心にも無いお世辞を口にしない
・悪い返事ほど早くする
・自分の発言には最後まで責任を持つ
・受けた恩は何らかの形で必ず返す
・親しき仲にも礼儀あり

親友はこれらの条件をすべてクリアしている。

策士策に溺れるとはよく言ったもので、地獄に落ちる畜生はもない、ただのろくでなしである。世間から蔑みの目で見られている売国奴もここに含まれる(笑)

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