朝からよく降った。湿度の高さで汗が滲み出る。雨の日に私は高橋真梨子さんのCDを聴くことにしている。ジャズのスタンダードのような感じで耳を傾ける。
このCDは台北の夜市で購入した。いかにも作りが海賊っぽいが、BGM用だから全然気にしていない。
女性ボーカルでは彼女が一番好きかな。声に艶気があるのがいい。歌唱力についてあれやこれや小理屈を並べるのがいかに無粋なことかと思えるほど、感情豊かに歌い上げる人だ。
声域の無さをファルセットの多用で誤魔化そうとする最近の歌い手に彼女の爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだ(笑)
「五番街のマリーへ」の世界に引き込まれる私。どんなアルコールよりも高い癒し効果がある。音を純粋に楽しむとはそういうことなんじゃないかと思う。

