寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

高橋真梨子全曲集(台湾製)

2007年06月22日 | 邦楽

朝からよく降った。湿度の高さで汗が滲み出る。雨の日に私は高橋真梨子さんのCDを聴くことにしている。ジャズのスタンダードのような感じで耳を傾ける。

このCDは台北の夜市で購入した。いかにも作りが海賊っぽいが、BGM用だから全然気にしていない。

女性ボーカルでは彼女が一番好きかな。声に艶気があるのがいい。歌唱力についてあれやこれや小理屈を並べるのがいかに無粋なことかと思えるほど、感情豊かに歌い上げる人だ。

声域の無さをファルセットの多用で誤魔化そうとする最近の歌い手に彼女の爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだ(笑)

「五番街のマリーへ」の世界に引き込まれる私。どんなアルコールよりも高い癒し効果がある。音を純粋に楽しむとはそういうことなんじゃないかと思う。

高橋真梨子全曲集

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乾し椎茸と高野豆腐の煮物

2007年06月22日 | 家飯

やわらかくなった椎茸を昆布だし、もどし汁、日本酒、砂糖で煮て、薄口醤油を数回足し味を含ませる。賞味期限がとっくの昔に切れた高野豆腐を一緒に炊いた。

中国産のどんこは「それなりの味」だったが、高野豆腐は油がまわったような異臭があり「どうしようもない、酷い味」で苦笑した。

昔(30年以上も前のこと)の幕の内弁当の隅には必ず高野豆腐の煮物が入っていた。『どうしてこんなに不味いものをいれるのだろう』と私は不思議だった。

他の食材が甘辛い味なのでだしを多く吸った豆腐で舌を洗うという一説もある。あの当時、お茶や水をお金を出して買うことはほとんどなかったと思う。

モサモサしたほんのり甘いスポンジに今では懐かしさをおぼえる。「芋棒」と同じようにすっかり「忘れられた料理」の一つだ。

人間の嗜好の変化は致し方ないとしても「食材を無駄にせず、保存性をも高めた」昔の人の精神と知恵には敬意を表したい。

食糧危機に陥った際、思考能力がすこぶる低下した現代人はどう対応できるのだろうか。慌てふためく愚民を救う手段は古人の残した「文化」にあると私は密かに考えている。

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