寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

鯨ベーコンもピンからキリまで(笑)

2008年04月10日 | 食材

私は給食で鯨肉を食べた最後の世代に当たる。昭和50年代の初めは週に2回は鯨がメインディッシュだった。質の悪い鯨を使っていたせいだろう。硬くて歯の間にスジが挟まることしばしで、子どもの間ではひどく不評だった。

本当に美味しい鯨を食べたのはかなり後のことだった。牛肉の代わりに鯨を使ったはりはり鍋は今や高級品でそうそう口にする機会はないが、大好きである。

たまたま小さな魚屋さんで見つけて栄さんが買い求めた鯨ベーコンは感動の味だった。それまで食べていたのはパラフィン紙のように薄くスライスした臭いゴムのような感じで、雲泥の差だった。

噛めば噛むほどに肉汁と脂が舌をやさしく愛撫するが如くだった。ベーコンという表現に偽りなしで豚を凌駕していた。店主からキャベツの千切りをベーコンで巻いて芥子酢醤油で食すとよいと教わった。これならば確かにくどさを感じない。旅はするものだとつくづく思ったのである。

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

口約束

2008年04月10日 | 日記
これほど当てにならないものはない。親しくしている人でさえ実行するのは稀である。

ある人から封筒が届いたのだが、まったく意味不明であった。中には写真が数枚入っていた。私はその人との口約束を思い出したのだった。

「最近見かけないな。引退したのかもしれないが、見たら写真を撮って送ろう」

「頼むよ」

彼は律儀に約束を守ってくれた。頼んだくせにすっかり忘れていた私は、有り難く写真をコレクションの中に加えた。そして「そのうち再会できるだろう」と思った。そう言えば私の親は子どもにこう教えていた。

「出来もしないことを軽々しく約束するんじゃない!人間を見られるんだから」

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする