つくづく自分は豆腐の好きな男だと思うことがある。豆腐さえあれば飯のおかずになるし、酒が飲める。昔の日本人は豆や魚や豆腐で蛋白質を摂っていた。
脂っこい肉が食べたくてしかたなかった時期はとうに過ぎた。年をとっても畜肉一本やりの人もいるが、私は畑の肉の方でもよくなった。豆腐はそのまま食べられるし、煮ても焼いても揚げてもおいしい。
これからは冷奴の季節だ。他には雷豆腐、豆腐ステーキ、揚げだし豆腐、がんもどき、博打汁…次から次へと料理が思い浮かぶ。輸入大豆の値段が上がれば当然豆腐も上がる。今までが安過ぎたのだ。国産の大豆で作れば一丁が200円弱だろう。
大豆に感謝して酒を飲まねばならなくなったか…