寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

福山市東深津町5丁目の王子神社(その2)

2012年12月04日 | 郷土史
王子山山頂に到着。左手に神輿蔵と深津王子神社の社殿がある。大昔、社はなく御神体の石が祀られていたという。この地に山城を築いたという複数の記述があるが、現在遺構らしきものは見当たらない。福山志料の記述から建造中止になったと考えるのが妥当であろう。

王子大權現は王子山にある。毛利元康城を此の山に築きかけ半にして國を削られ築城のことは止んだが、其の時未だ社はなかつたといふ。建立その他一切不詳。

『土基本調査 深津尋常高等小學校(昭和三年)』

王子大權現別當藥師寺
毛利元康歡請して鎭守とせらる。水野公の時、撿地奉行豊田九左衛門、谷九兵衛両人に被仰付、王子山の下をも竿を入ンとしける時に、主庄九といふもの罷出、此所は王子の遊ひ給ふ所にて侍るまゝ御除可被下と混向願けれ共、きゝ入ざりけれハ、是非なく社に至りて色々願ひ侍れとも叶不申、此以後ハ公義の地にて候間、今迄之通に踏散したまふなど訴へけれハ、側の穴より王子の文字を負たる老狐弱ひ出て、撿地奉行の顔をまもり居けれハ、両人訴訟の趣尤に侍る、竿ハ入間敷そと云けれハ快然として、もとの穴へ入けるとそ。元祿前撿地の節も夢の告有て藥師寺并王子山迄除地に成侍る。

『備陽六郡志』

王子大權現
王子山ニアリモト遠ニ路トカク毛利元康城ヲ築キカケ半ニシテ國削ラルソノトキイマタ社ナシト云

『福山志料』

王子神社の拝殿

拝殿へ向かい賽銭を入れ家内安全を祈願した。拝殿の天井には色褪せた武者の絵馬が飾ってあった。

王子神社拝殿の絵馬

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鮭の稀少部位・氷頭(ひず)

2012年12月04日 | 食材
鮭の頭部にある軟骨を氷頭(ひず)という。魚体の僅か1%ほどの稀少部位(コリコリした食感)だが、北国ではよく食べられている。

紅白なますにスライスした氷頭を加えた酢の物が有名だ。三杯酢に柑橘の絞り汁を使うのがミソ。柚子の皮を細かく刻んで盛り込むとよりきれいである。

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