王子神社を後にし北を目指す。ミラーが取り付けられた地点(東深津町5丁目15の緑色のプレートが目印)で道が分かれるので右の細い道を行く。
可愛らしい六地蔵を過ぎると右手に王子山薬師寺が現れる。門前の近くに自転車を止め法界地蔵尊に軽く会釈してから境内に入った。
眞言宗 王子山、正院、藥師寺
文録(祿)のころ此邊は渺々たる海なりけるか、海中に光物有、所をさためす。西入といへる法師、小船に乘て夜々覘けるに、此光り物次第に近より蛙岩まて來る。西入即舟を漕よせみれは藥師の尊像なり、急き取揚置けるに靈驗著し。牧童樵夫なと此像の口を押へて朝三暮四の事を試るに、餅飯焚炊の音をなして示したまひしとかや。毛利元康此所を領し王子山に城を築居住し、此尊像の奇特を感し、一宇を造建し被安之。寛文年中、水野家御建立有て寺とハ成侍り。夫迄は誠の草堂なりしとかや。
『備陽六郡志』
寺の北側に涎かれをつけた地蔵がたくさん並んでいる。私は戦病死者忠魂碑の前に立ち手を合わせた。
念仏を唱える中新幹線が猛スピードで通過し静寂を打ち破った。境内からはJR西日本の高架がよく見える。その時「更に向こうまで行ってみよう」という欲が出た。
可愛らしい六地蔵を過ぎると右手に王子山薬師寺が現れる。門前の近くに自転車を止め法界地蔵尊に軽く会釈してから境内に入った。
眞言宗 王子山、正院、藥師寺
文録(祿)のころ此邊は渺々たる海なりけるか、海中に光物有、所をさためす。西入といへる法師、小船に乘て夜々覘けるに、此光り物次第に近より蛙岩まて來る。西入即舟を漕よせみれは藥師の尊像なり、急き取揚置けるに靈驗著し。牧童樵夫なと此像の口を押へて朝三暮四の事を試るに、餅飯焚炊の音をなして示したまひしとかや。毛利元康此所を領し王子山に城を築居住し、此尊像の奇特を感し、一宇を造建し被安之。寛文年中、水野家御建立有て寺とハ成侍り。夫迄は誠の草堂なりしとかや。
『備陽六郡志』
寺の北側に涎かれをつけた地蔵がたくさん並んでいる。私は戦病死者忠魂碑の前に立ち手を合わせた。
念仏を唱える中新幹線が猛スピードで通過し静寂を打ち破った。境内からはJR西日本の高架がよく見える。その時「更に向こうまで行ってみよう」という欲が出た。