寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

野﨑洋光さんの講演会「食はいのち、食は心 -相田みつをの詩に励まされて-」

2013年02月26日 | 食文化
野﨑洋光さんが福山駅前のニューキャッスルホテルで講演することを「経済リポート」で知った。入場整理券を持ってホテル3階の会場に入ると席がほぼ埋まるほどの盛況である。

講演会会場(ニューキャッスルホテル3階)

忙しい中野﨑さんは今朝東京から新幹線で福山入りした(その日の午後にはとんぼ返りのハードスケジュール)。ユーモアを交えた講演は1時間40分にも及んだ。内容について簡単にまとめておこう。

西麻布の総料理長は「笑って白いご飯が食べられるのは幸せ。しかし、ほとんどの人が(そのことに)気付いていない。…幸せだから。…私たちは望み過ぎている。本質が分からないのは…自分の足で歩かないから」と語り、TPP交渉参加の問題を引き合いに出して安心安全という食事を自分たちで守れるかどうかが最も重要と結論付けた。

我が国の高等な食文化(マナーなど)は徳川家光公の時代に鎖国政策によって確立(また醤油や磁器が誕生)した話は面白かった。江戸で暮らす庶民の楽しい食事と比べると現代人(猿)の立ち食いなどは確かに餌と言った方がよいのかもしれない。米の消費が減った背景にアメリカのPL480法案成立があると指摘した上で国産品を食べていない国民が非常に多いことを嘆いたのが印象的だった。

いずれ訪れる食糧難に備えて耕作放棄地の再生が急務であることを我々はもっと直視すべきであろう。野﨑さんの発言「自家菜園(で収穫した野菜を調理して食べるの)が最高の贅沢。すぐそばに畑があれば冷蔵庫は要らない(し、)調味料が少なくて済む」は本当である。私は自分で作っているから自信を持って言えるのだ。メディア(新聞やテレビ)の流す情報には嘘がかなりあるのを見抜ける人がどれ位いるだろうか。

終盤に飛び出したダブルM(関西の☆☆☆店主と関東のテレビ司会者)批判に聴衆は大笑い。権威ほど実はあてにならぬことをさり気無く話す所は見事である。「真手(まで≒丁寧)」に生きている人は悪質な嘘を嫌う。今日は野﨑さんと一緒に貴重な時間を過ごすことができて本当に幸せと思った。

講演会のちらし

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豚バラ肉と大根の煮物 

2013年02月26日 | 家飯
春が近づくのを肌で感じる今日この頃だが、晩にはまだ温かい料理が必要だ。豚バラ肉に塩を振りフライパンで両面を焼き余分な脂を落とす。

固ゆでにした大根と人参、そして炒めた豚肉を水で薄めた出汁で炊く。他に加える調味料は酒・醤油・砂糖少々。落し蓋をして煮汁が少なくなったら火を止める。豚の旨みを吸った大根・人参は最高の飯のおかずである。

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