寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

広島の粋な板前割烹

2007年11月23日 | 日記

壜ビールを頼んで乾杯し、先付けをつまむ。その内の一つが白身の握りだった。酒飲みの心を読んだかのような出し方が憎い。この店はこれで三度目であるが、夜は初めてだった。

昼の定食を食べて、華のある料理を作る人だと思った。客の注文ににこやかに、しかもはっきりと「はい」と答える花板を私は他に知らない。日本料理の狭苦しい枠にとらわれない姿勢を高く評価している。

「この前、出張で富山に行って2泊したんだが、料理はうまいね」

「だろう。瀬戸内で育った人間って京都の料理が一番と思っているのが多いが、大間違いなんだよ。金沢とか富山といった北陸は西日本料理文化圏と見ていい。実際にレベルは非常に高い」

「びっくりしたよ。大物はおいしいね。それから何か違うんだ」

「品があるだろ。陰湿な都と違ってw」

「アハハ。そう品があるよ」

「北陸は甲殻類のうまさでも群を抜く。寿司屋に行ったら分かる。築地よりもいいネタをたくさん置いてる、しかも安い」

「金沢までは足をのばせなかったけど。行ってみたいな」

「ぜひ行くべきだよ。京都なんかに銭を落とすくらいならな」

「いつもボロクソやなw」

「ほんまのことだから刺されんのだ」

揚げた里芋にコクのあるあんがかかった渋い逸品

小鰯の刺身、タコぴり辛焼き、揚げ芋の蟹あんかけ、酢の物を食べた。どれも上品な味で、焼酎のロックが進んだ。

歓楽街は車でいっぱいだった。平和大通りまで出てタクシーを停め、駅に向かった。年老いた運転手が、共●会の事務所の話をしたがるのには往生した(苦笑)

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胡子講最終日の賑わい

2007年11月22日 | 日記

中央通りで県警のパトカーを何台も見た。私達は横断歩道を渡り、商店街に入った。大きな賽銭樽を覘くと千円札がたくさん入っていたが、万札は見当たらなかった。

賽銭樽

露店

熊手を売る露店の前には人だかりの山ができていた。メイン通りを左に折れてビルの2階にある板前割烹に着いた。時計の針は21時30分を指そうとしていた。O君は「ここは来たことがない」と言った。奥のテーブル席に通された。

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平和大通りのイルミネーション

2007年11月22日 | 日記

タクシーの運転手に行き先を東急インと告げた。

「今日はどんな催しがあったん?」

「フジコ・へミングのコンサートです」

「知らんなぁ。有名な人?」

「ええまあ。平和大通りがえらい輝いてますね」

「ほうじゃろ。ここ数年やっとるよ。神戸を意識しとるんじゃろうが、余裕で負けとるわw」

「ハハハ。子どもは喜ぶでしょうね」

賑やかな中央通り

タクシーを降りて中央通りを北上する。胡子講最終日に当り、露店が並んですごい人ごみである。ヤンキー、ヤン姐が立ち食いする中をかいくぐるのでなかなか前に進まない。

漸く八丁堀交差点に到着し、寒そうなO君と挨拶を交わした。

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フジコ・へミング&アレクサンドレ・ダ・コスタ(広島厚生年金会館)

2007年11月21日 | 洋楽

厚生年金会館に入るのは学生時代以来だ。マキシム・ヴェンゲーロフは右肩痛が完治せず、出演見送りとなり、ピンチヒッターを起用したことが告げられた。『16000円も出したけど、これじゃ10000円でも高いが』と不平をもらすおばはんがいた。

確かにプロモーター側の誠意は感じられなかった。ポール・マッカートニーのコンサートに足を運んで、ブヨブヨのジョン・ウェットンが姿を現すようなものである。「詐欺」に近いものを感じた人も多かったと思う。

19時4分開演。若きヴァイオリン奏者が出てきて1曲披露。黒い着物風の洋服を羽織ったフジコさんの第一部のステージはおよそ43分。華麗な指さばきがはっきりと見える席だった。

リストの曲では腕が何度も交差し、指先が鍵盤の上を飛び跳ねる、まるで蝶々が花の周りを飛び回るように。「ラ・カンパネラ」の美しい調べに聴衆は酔いしれた。彼女は大きな拍手に笑顔で応えた。

20分の休憩を挟んで第二部は共演。「春」を含めて3曲演奏した。派手な衣装に着替えたフジコさんはMCで『厚生年金会館を壊さないでほしい』と訴えていた。コンサート終了は20時57分だった。

私は会場を出てタクシーを拾った。

チケット

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居酒屋 湯浅港(大阪駅前第1ビル.B1.36号)

2007年11月21日 | 外食

湯浅の地魚を食べさせる家庭的な飲み屋。店の前には珍しい魚が陳列してある。魚好きが次から次へと入ってくる。刺し盛りはどれも抜群の鮮度である。アジ、太刀魚は非の打ち所がなかった。濃口醤油はキッコーマンの他に湯浅産が置いてある。

ヤガラ

赤ガニ

やわらかいアカヤガラの刺身はキスとスズキを合わせたような味だった。赤ガニはあっさりしていた。最後に鯛の潮汁をサービスで出してくれた。その中にほんの少しご飯を入れるのが嬉しいではないか。

店長(典ちゃん)の魅力も大きい。吉田成美似の息子さんがええ味を出していた。大阪在住の人はぜひ一度お試しあれ。

気さくな店長

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居酒屋 とよ(大阪京橋)

2007年11月20日 | 外食

京橋駅から辿り着くまでに二度道を尋ねた。マグロを安く食わせる立ち飲み屋である。17時過ぎ、既に何人か待っていた。

テーブルの奥に陣取り、コースを頼んだ。トロか赤身を選ぶシステムらしい。壜ビールとコップは客自身が取りに行く。

大トロ、ウニ、イクラ

ネギがたっぷり盛られたホタテの酢の物

私は連れにつめた指の移動ネタ(タモリが地下鉄でやって客の反応を楽しんだ話)を披露して、ビールをあおっていた。

隣で愉快に飲んでいたファミリーが親しげに話しかけてきた。大阪ではよくある風景なのだが、しまった、と思った。「その筋の人」であることがピンときたからである。別にイチャモンをつけられなかったので、美味しいフグの店の話などをして盛り上がった。

追加注文のカンパチぶつ

角刈りの長身の男は最後までズボンから右手を出さなかった。連れは帰り際に「あの人、えんこ飛ばしとったわ」と引き攣った表情で語った。

「お前、気づかへんかったんか。まだまだやのぅ」

老若男女、堅気と極道が一堂に会する店、東京にはない魅力だ。ちなみに後ろ側は墓地である(笑)

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売れない「数の子」

2007年11月20日 | 食材
世界を飛び回るバイヤーから興味深い話を聞く機会があった。

「昔、数の子は12月に売り切る商品だったよな」

「うん。ここ数年出回るのが早くなっているよ。11月から売られるようになったもんね」

「そうなんだ。つまり売れないということだ。お節を買う時代になったのも一つの原因だよ」

「どういうこと?」

「お重の中に入ってる数の子なんてせいぜい3つくらいだろ。たくさん要らないということ」

「なるほど…寿司ネタとしても人気は低いし、数の子は別に食わんでもええという人が多いしな」

「どうしようもない状況なんだ」

「じゃー塩抜きして生醤油かけて食ってる俺は旧人だなw」

縁起物としての数の子を食べる文化が消滅する日もそう遠くはない気がする。正月に家族が揃って卓を囲む習慣も無くなり、個食の時代となってしまった。次は食糧危機である。悲しいことだが、現実から目をそらすことは出来なくなると思う。

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日テレが「アサヒる」の意味をアサヒる…2ちゃんねる痛いニュース

2007年11月19日 | 日記
「アサヒる」→「執拗に責め立てること」とはだいぶん違う。

アサヒる→もともとは「捏造する」の意味で2ちゃんねるで流行した言葉だが、これを日テレが別の意味に変えて紹介したため、ネット上では厳しい意見が続出している。

カキコからまともな意見をピックアップしてみた。

49:日テレる…既成の単語を事実とは違う意味で伝える

135:日テる→朝日を持ち上げる

163:嘘でも100回言えば真実になる

183:新聞同士では貶しあうのにテレビ局同士だと妙なところで庇いあう

221:アサヒの捏造がマスゴミを侵食して行ってる

267:アサヒるは「捏造」以外に何の意味もない

573:マスゴミはほんとネット世論にたいして捏造と印象操作で徹底抗戦する気

632:マスゴミって平気で嘘つく

皆さん、なかなか手厳しい。思いっきりわろうたで。まー結論を言っちまえば、「垢日新聞」を始めとした極左ってのは「不治の病」だからねぇ。

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以心伝心

2007年11月19日 | 日記
家のカギを開けると玄関に大きなダンボールケースがあった。送り主の名前と中身がすぐにわかった。実は同じ日に私もその人にお歳暮を贈っていたのである。早速、お礼の電話をかけた。『以心伝心だね』と言われた。

彼は一回り以上年が離れていて、謂わば大兄のような存在であり、関東の数少ない友人でもある。Tシャツに穴あきジーンズの似合う人で、気さくな感じから私とは非常に馬が合った。

かっとなった私を冷静に諌める時に、説教じみた言葉を一度も使ったことがなかった。数々の修羅場をくぐってきた男の台詞に「重み」と「さり気ない優しさ」を感じた。だから素直に彼の忠告は受け入れられた。

食文化の違いについて私達はよく話をした。彼から冬の「金沢」や雨の多い「台湾」の魅力を教えてもらい、私は「大阪」の熱気と人情を伝えた。「良いもの」をすんなりと認める気質は共通していたように思う。

稼いだ金をきれいに使って人生を楽しむ、という友人の生き方は本当に羨ましい。

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予想外のダイヤの乱れ

2007年11月18日 | 日記

午後からも私はツキに見放された。「播州赤穂」行きの新快速が「人身事故」のため5分遅れで到着。『大したことはない』と笑っていたが、乗り換え駅である「相生(あいおい)」の6km手前で電車は減速を続けてとうとう停車した。

『架線にビニールが引っ掛かっているのが発見されましたので安全のため停車しました。運転再開までしばらくお待ち下さい』とのアナウンスが流れて車内は嫌な雰囲気になった。

鈍行で晩までに帰ればいいと思ったのが裏目に出てしまった。結局30分以上足止めをくらった。「相生」から飛び乗った電車は「上郡(かみごおり)」止まりだった。

二度と降り立つことはないであろう上郡駅w

気が滅入るような田舎町である。北関東の空っ風のような吹き曝しの中で20分待つことになった。あまりに暇なので途中下車して駅の周りをぶらついたが、何も無かった。

停車中のスーパーいなば

スーパーいなばの写真を撮ったりして時間を潰した。「三原」行きの山陽本線下りに乗って、品のない街に帰り着いたのは夕暮れ時だった。釣人像付近で山姥のような女子高生と擦れ違った。

私は彼女の漏らした言葉を聞き逃さなかった。『ぼれーさみぃ(=とても寒い)』という感想は的確だった。

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悪魔のモーニングコール

2007年11月18日 | 日記

長時間に渡る忘年会が終わったのは午前1時40分だった。MとTと別れた私はホテルにもどり深い眠りについた。それから4時間後、予期せぬモーニングコールがかかってきた。

「…(誰だ。こんな朝早くに。非常識な)…」

「×○か。すまん、朝はよーから。ちょっと1000円貸してくれんか」

「はーっ!」

「悪いな…」

「何かようわからんが、下りて行くからロビーで待っといて」

バツの悪そうなTが頭をかいていた。文無しの彼に金を貸すと抜け出してきたカフェの支払いを済ませた。

「朝飯食うか?」

「無理。気持ち悪いわ」

「しかし、昨日はよう飲んだな。正確に言うと今朝までか…」

「あーほんまになw」

Tを見送り、排ガスまみれの通りを散歩した。空気の冷たさでようやく目が開いてきた。酷い1日の始まりである。

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体調悪化に苦笑する

2007年11月17日 | 日記
予防接種をしてからどうも調子が悪い。咳きは出るし、鼻水がダラダラと流れ、最低である。

原因はよくわかっている。夜に出歩くのが悪いのである。週末は大人しく寝ておこう、と言いたいところだが、そうもいかないのが辛い。

薬の効きが鈍くなるアルコールを久々に口にしなかった。

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ゴマサバ味噌煮

2007年11月16日 | 家飯

ゴマサバは人気がない為安価である。高知の清水などでは酢でしめてよく食べると聞く。

脂ののったマサバと比べると「あっさり」した感じだが、世間でボロクソに言われているほど「不味い」とは思わない。腹に入れれば一緒だし、栄養価でどれほど違うのか(笑)

霜降りしたサバをだしで煮て、仕上げに味噌を加える。これが飯のおかずになるのだ。青魚が美味しい季節になった。

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ヌルヌルの里芋は滋味に溢れる

2007年11月16日 | 食材

里芋は皮付きのまま、米のとぎ汁で竹串が通るまで茹でる。皮をむいて八方だしで煮て味を含ませる。里芋の煮物は地味な料理だが、正統な日本人を喜ばせる。

里芋の炊いたん

煮含めた里芋の汁気を切って、片栗粉を塗して油で揚げて、あんをかけたものを寒い日に食べると涙が出そうになる。

里芋は侮れない食材なのである。

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カニ風味の味噌汁(始末料理)

2007年11月15日 | 家飯

カニをしゃぶり尽くした後には大量の殻が出る。これを捨てずにオーブントースターで軽く焦げ色がつくまで焼く。殻を手で細かく砕いて、昆布と香味野菜と一緒に煮出して漉す。

カニのだし

ガザミでは満足のいくものが出来なかったが、石ガニの殻からは濃いだしがとれる。だしに具材を入れて加熱し、味噌を溶く。廃物利用で作ったカニ風味(香料、エキスは入れないので紛い物にはならないだろうw)の汁は悪くない。

カニ風味の味噌汁

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