寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

タイラギの炙り

2007年11月15日 | 食材

タイラギ(タイラ貝)は貝柱とも呼ばれ、寿司ネタとしても人気が高い。生で食べるよりも炙った方が私は好きである。

表面だけ軽く火を通して中はレアというのが望ましい。加熱によって身がしまり、旨味が強くなる。外と中の食感の違い、味の濃淡を楽しめるのが、炙りの良さだと思う。ホタテの安っぽい旨味とは一線を画する、大人の味だ。

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予防接種

2007年11月14日 | 日記
インフルエンザのワクチン注射をしに内科に行った。年寄りが大勢いて30分以上待つことになった。診察室に入ってから、とぼけた感じの医者と一悶着あった。

「体調が悪い時に何も注射せんでもえかろう。出直して来たら」
「ちょっと咳が出るだけです。大丈夫でしょ。わざわざ時間作って来ているんですよ」
「うーん。あんまりよかーないの。今日がいいの」
「今日済ませようと思って来たんじゃないですか。私はここでタミフルを処方をしてもらったことがありますよ。カルテに書いてあるでしょうが」
「あー、ほんまじゃ。なら注射しとこーか。向うへ回って」
「はいはい」

注射の下手糞な看護婦だった。眉間に皺を寄せると、変な顔をしていた。果たして効果はあるだろうか。高額料金にびっくりした(苦笑)

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石ガニ

2007年11月14日 | 食材

瀬戸内のカニの筆頭と言ったらガザミであるが、石ガニの美味しさを忘れてはなるまい。大きい石ガニの値段はガザミの4分の1程度である。胴の肉は少ないけれども味は濃い。

タダでもらったトラフグのヒレを焙って燗酒に。ミソと肉をほじくり出してじっくり味わい、温まった。漁業関係者でこの味に惚れ込んでいる者は意外に多い。見てくれ重視の料理屋では出てくることのない、隠れた逸品である(笑)

ヒレ酒と石ガニ

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慈姑(くわい)の出荷が始まる

2007年11月13日 | 日記
地元はくわいの生産で有名である。何でも日本一とか。今日から地物のくわいが市場に出たというニュースを見た。

子どもの頃はくわいなど見るのも嫌だった。ほろ苦くて芋の出来損ないのような味が苦手だった。くわいが美味しいと思えるようになったのは20代後半からだったと思う。

ちっちゃいのを素揚げにしたものはビールのつまみになる。大きいのは輪切りにしてくわいチップスにもする。「芽が出る」という意味から縁起ものとして御節には欠かせない食材だ。

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PINK FLOYD / RAVE MASTER(Sigma3)

2007年11月13日 | 洋楽

O君は何故かドライブ中、ピンク・フロイドの眠けを誘うような曲をかけた。彼が居眠りをしてバンが田圃に突っ込むのではないかとヒヤヒヤしたものである。

私は広島時代に『狂気』だけは聴いていた。東広島に移ってからはO君の影響でプログレのCDが少しずつ増えた。『ウォール』と『炎』は愛聴盤になった。聴きやすさで言えば後者だが、私は前者の方が好みだった。

1975年、ボストンのコンサートは隠密ながら高音質である。1枚目に後に『炎』と『アニマルズ』に収録される曲が、2枚目に『狂気』全曲とエコーズが入っている。

1977年のツアーと比較すると初々しい印象を受ける。まだ人間関係がグチャグチャに破綻していない頃だ。デブ・ギルモア先生のギターが心地良く、ロジャーのヴォーカルも大人しくて安心して聴くことができる(笑)

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橙の果汁

2007年11月12日 | 食材

緑色の橙を入手した。橙が市場に並ぶ頃は寒くなっているはずなのだが、今年はまだ秋になったばかりという感じである。

毎年この時期橙果汁を使ってポン酢を仕込んでいる。カボスやスダチでも作ってみたが、私には橙が最も適している(好みの問題だが)

厚い皮を剥いて数日ほったらかしにしておいて果汁を絞る。醤油や味醂などと合わせて寝かせると何ともまろやかな味になる。

築地【S】はこんな感じで作っているのだろうか、くわ太さん(笑)

皮を剥いて陰干し

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桂文珍独演会『話芸復興vol.5』(サタケメモリアルホール)

2007年11月12日 | 日記

サタケメモリアルホールの前に長い列ができていた。2階自由席から入場となった。左側の2列目に腰掛けた。指定席はほぼ埋まり、自由席後列はかなり空があった。私は金券ショップで額面割れしたチケット(3000円→2000円)を入手していた。

サタケメモリアルホール

ホール内

トップバッターは桂楽珍さん。その後、文珍師匠登場。楽珍さんの訛りの酷さを暴露し、大器晩成型だが早世の家系である、とオチをつけて笑いを誘った。続いて内海英華さんの女道楽という芸を堪能した。「アホではできへん商売」というセリフに場内が沸いた。

再度師匠が出て来た。落語は「優秀でないと楽しめない芸」と言い、会場で携帯が鳴ると「便利な物は不便さも引き連れてくる」と常識の無い客をさらりとたしなめた。丹波屋の大旦那が飯炊きの格好をして茶屋で遊び呆ける息子を迎えに行く演目をやった。

休憩中に会場を出て駐車場に向かった。真っ黒になった空から大きな雨粒が落ちてきた。通り雨の中、車を飛ばした。本郷辺りでは綺麗な虹が観察できてラッキーだった。

自然の芸術「虹」

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ネーミング・センスと品性

2007年11月11日 | 日記
文化レベルが低いわりには飲食店が多い地元。その店名を見ると大体の実力がわかる。

自分の苗字を使っている店は、無理をしないし、美味しいものを適価で提供している。職人が三流芸人のようにベラベラ喋らないことも共通している。

ギャクとしか思えない当て字の店名からは「趣味の悪さ」と「生まれ(性根)の悪さ」と「視野狭窄性」が見える。京都そのままじゃねえか、と私の友人はこき下ろしていた(笑)

マゾっ気の強いアホな客が冥土に行くまでは持つかも知れないが、代が替わったら危ない、とも指摘していた。

私は一言だけ付け加えた。「親父とは違う一面を見せられるかがネックだね」と。

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国泰寺裏話

2007年11月10日 | 学生時代

広島中央郵便局の東側にYの下宿はあった。学生食堂で晩飯を済ませた後、同級生がここに集結していた。

細いハシゴ階段を上がり、ホームベースくらいの隙間をイタチのように抜けなければならないのが鬱陶しかった。私達は彼の部屋を忍者屋敷と呼んだ。

大阪出身のYは博学で口が上手かった。落合信彦のノンフィクションをよく読んでいた。牛の絵柄のクッションにもたれてビル・エバンスのCDを聴く姿がはっきりと記憶に残っている。

仲間で500円を出し合って、リザーブとコークとスナック菓子を買って酒盛りをした。暇を持て余す若者は明け方まで議論することもあった。下宿に戻って2時間寝て千田町の大学に出かけて行った。疲れを知らない18歳だった。

その内Yは郵便局で深夜のバイト(16勤)を始めたが、友人は容赦なく押し掛けて来た。眠け眼をこすっては「自分の時間が欲しい」とぼやいていた。彼の部屋の真ん前は大きなテニスコートだった。北東の方角に国泰寺高校(旧制広島第一中学)が見えた。

大家であるヨボヨボの婆さんが死んで、息子はバブル期に土地を売った。下宿は取り壊されて税理士事務所になった。テニスコートのあった場所は駐車場に様変わりしている。

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モノの「価値」は誰が決めるの(笑)

2007年11月10日 | 日記
ルイ・ヴィトンのバッグをぶら下げて街を歩く女性の多いこと。機能的に優れたバックは他に山ほどあるのに何故陳腐な商品を買いたがるのか。

自分で「真の価値」を判断する能力が無く、これだけお金を使って買った「高いアイテム」ということを「誇示」したいだけなのだ。

マスメディアや評論家のタレ流す「虚像」を「実像」と捉えて自己満足する。フランス人が『猿は馬鹿だ』と言うのも至極当たり前だと思う。

料亭(オカマ臭い会員制倶楽部)がこの10年でボコボコ潰れていったのは需要が無くなったことも大きいが、価格を世相に合わせて変化させる「柔軟性」が欠如していたことに尽きるだろう。

【金田中】などは客の懐具合に合わせてコースを(自分で)選択させる方法を導入して話題になった。チャッチャと食って帰ってもよし、本コースに進んでもよし、というような使い分けが可能になったことは評価に値する。

「時価」→「明瞭会計」の切り替えが「生き残り」の大きな鍵となっているのだ。これだけ情報が容易に収集可能となると、客自身の「選択範囲」は広がる。身の丈にあった楽しみ方が定着したと私は考える。

「こころざし」の低い料理人がてめえの「カビ臭くなった知識」を押しつける時代は終焉した。並の知能があれば彼らのやっていることが「セ●ズリ」だと理解できよう。

地球温暖化、水質汚濁、獲り過ぎによって「天然魚」に拘ってばかりもいられなくなる。種苗生産して放流しているからこそ何とか獲れているようなものだ。

高く売れるという理由で「獲り尽くす」漁師、高い金が取れるから「希少なものを買う」料理屋、「珍しいものを食って悦に入る」アーパーな客。モラル無き連中をあざ笑う者は多い。

これはあくまでも私の考えなので、子どもみたいにカッとなって私の家に「タマ」を撃ち込まないようにお願いしておく(笑)

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年賀状を買い急ぎ

2007年11月09日 | 日記
年賀状(再生紙)をとりあえず100枚購入した。郵便局ではなく、庶民が頻繁に利用する金券ショップで(笑)

これで300円の節約。閉店間際、おばはん達が続々と入って来て私と同じことをしていた。

来年のデザインをどのようにしようか、とサライを立ち読みしたが、ヒントは無かった。シンプル過ぎる賀状を差し出すのだろうな。

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セブン-イレブンフェア(ALWAYS続・三丁目の夕日)

2007年11月09日 | 日記

セブンイレブンで菓子の復刻版を売っている。カップ麺はまったくの便乗商品だが、700円分買うとクジが引けるのでこれも一緒に買った。

高度経済成長期のノスタルジーにひたりたいおっさんが次々とレジに向かっていた。どの人も嬉しそうな、恥ずかしそうな表情を浮かべており、一瞬童心に帰ったのだろう。

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英会話の実力

2007年11月08日 | 日記
とあるBARでの出来事。隣にたまたま外国人が座っていた。客が2人だけになるとおっさんは英語で話しかけてきた。「困ったぞ。こりゃ」と思ったのは私だけでなく、マスターもだ。

「お前はどこの出身か」
「私はこの田舎町で生まれ育ったんだよ」
「ここは綺麗な町だな。中国とは大違いだ。俺はあの汚い国が大嫌いだ」
「そうか。あまりの汚さにびっくらこいたのは私も同じだ。中国人の生命力の強さを思い知ったんだ」

ここまで意思を伝えるのは容易では無かった。紙に文字を書いて何とか通じた。マスターは苦笑していた。

「オーストラリアでは今日をツダイと発音するだろうが」
「嗚呼その通り。でも俺はニュージーランド生まれだからツデイと発音する」
「あっそう。どうえもええわ、そんなことは」

おっさんが70過ぎということを聞き、唖然とした。廃人のジミー・ペイジを知らないのも無理は無い(笑)

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フグのヒレ

2007年11月08日 | 食材
フグを一匹買いした時に「肝は要らんが、ヒレは全部くれ」と言うと素直につけてくれる。気前のいい魚屋はフグを買わない場合でも「ヒレ持って帰る?」とタダでくれることがある。

あとはヒレを陰干ししてカラカラにするだけ。こんがり焙ってヒレ酒を楽しむ。ヒレ一個で二合分のダシが出る。こんなもの、わざわざ金を出して店で飲む気にはならぬ(笑)

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キノコの秋

2007年11月07日 | 食材
メルマガ「キリンビール大学」に面白いアンケート結果が載っていた。

- あなたが一番好きなキノコはなんですか? -

1位 松茸:1869票
2位 椎茸:1412票
3位 舞茸:1273票
4位 エリンギ:747票
5位 えのき茸:562票

椎茸・舞茸が健闘していることと、エリンギが出世していることは注目に値する。松茸が値段ほどの価値があるのかという醒めた見方が強いことが読み取れる。

ある料理人は「エリンギを日本料理に使うなんて10年前は考えもしませんでしたよ。実際、焼いても揚げても美味しいですよね」と語った。エリンギの天ぷらを頻繁に食べるようになったのはここ数年である。

庶民に支持されるエリンギの評価が高まっていることは非常に喜ばしい。

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