青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

地名大虐殺

2005年01月18日 23時40分26秒 | 日常
まあ、周知の通りですが私は異常に地図が好きです。
だいたいの人が、何かしらの目的を持ってその記号と線の羅列を見るのでしょうが、私は目的などなくても地図を見ることが多い。何も文章が書かれていないが、自分の感覚としては読書に近い。
下手な小説よりは確実に想像力が掻き立てられるのだ。

たまプラーザ、あざみ野、青葉台、つくし野、つきみ野…
昭和の時代から、東急の都市開発のように旧地名を塗り潰して何とも無味乾燥な口当たりのいい軽い地名に変えて行くやり方というのは行われています。
(※最近ではさいたま市に見沼区を作るかどうかに付いて「イメージが悪い」という理由で反対行動が起こった記憶がある。見沼=見沼代用水って感じですごくイメージ沸きやすいんですけど…)

最近は「平成の大合併」という所業によりその魔の手は地方に延びている。
古くからある地名というのは時代時代により変遷を辿るのは仕方ない事とは言え、ここまで全国一斉にアレコレ変わってしまうと言うのはどうなんだろう?
地図好きとして混乱している。

だいたい新しく作られた地名は茫漠としていて、想像力を書き立てるものが少ない。
例えば山梨県。
新しく作られた甲斐市とか笛吹市とか北杜市とか、どこにあるか知ってますか?
ハッキリ言ってさっぱりイメージ湧いて来ないんだけど。

今年の1月をもって消えてしまう(しまった)行政地名はこちら
茨城から瓜連消滅、長野ではで鬼無里戸隠が消滅(鬼無里なんて文字にインパクトがあって一発で覚えるだろ)三重では嬉野三雲消滅(一志嬉野ICの立場は?)滋賀でマキノ朽木安曇川消滅(貴重なカタカナ地名が…)佐賀で鎮西呼子あぼーん(呼子って旅情のある響きいい地名なのに)大分で佐賀関消えた(日鉱佐賀関という社会人野球チームがあったのよ)熊本で不知火三角が消える(火の国熊本に不知火がある事が意味あるんじゃないの)。
上越市なぞ、出自が高田市+直江津市の合体だというのに、あまつさえ13の行政地名を飲み込んでしまう。新潟の西半分はのっぺりと「上越市」と書かれるだけ…なんとも味気ないのう…。

那須塩原市…高島市…(安曇川市で残して欲しかった)南あわじ市…(ひらがなヤメい)那珂市…(那珂湊→ひたちなかで十分)福津市…(単なる合成地名。谷津+久々田+鷺沼=津田沼と同じやね)。
馴染めん。

ああ、実にもったいない。
消える地名を見るだけでこんだけ書くことが出来るのだから…
コメント
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