青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

東横のスター 伊豆に笑う

2008年08月03日 22時54分02秒 | 日常
(画像:東伊豆町のうた)

メロディー知らないので、適当に付けて歌ってやって下さい。
タイトルは「そんな町です東伊豆」。
どんな町やw

「週末に18きっぷを1枚行使する」と宣言し、横川の釜飯でも…とか何とか言ってたのだが結局全然違う所に行ってしまうのが自分のクオリティ。何となく「夏らしい風景が見たいなあ」と思ったので、今日は伊豆方面に行って来ました。
18きっぷが使えるのはJR伊東線の伊東駅までだけど、せっかくなので伊豆急まで足を伸ばしてみた。今日のテーマは「夏らしい風景(+鉄道写真)」となると、伊豆の東海岸を走るこの路線を外すわけには行かないでしょう。

伊東駅で一回下車して伊豆急のキップを買ったんだけど、改めて思うに伊豆急って運賃が鬼のように高いよな。路線図の料金表を見ると、基点の伊東駅からイチロク・ザンニ・ロクヨン・イチニッパって…麻雀の点数計算じゃねーんだぞ!と文句を言いつつ片瀬白田までのキップを買う。伊豆急が一番海に近い所を走るのが片瀬白田から伊豆稲取にかけてなんで、今日はその周辺で撮影をしてみようって訳です。

まーとにかく暑かったよ今日は。腕とか首とか思いくそ日焼けしたし。
水を飲むと、体の中で沸騰して汗になって出てくる感じ。
白いタオルを水に浸してほっかむりしながら撮影してたんだが、怪し過ぎるな(笑)。

●片瀬白田駅(熱川と稲取に挟まれた静かな駅です)
●白田海岸・その1(カラーリングが独特なリゾート21「黒船号」)
●白田海岸・その2(波しぶきを受けて走る伊豆急8000系は元東急の8000系)
●白田海岸・その3(「スーパービュー踊り子」が照りと翳りの狭間を行く)
●白田海岸・その4(「トモロ根」と言う小さな岬を回って185系が行く)
●白田川親水公園・その1(刺すような日差しの中、水辺に涼を求めて)
●白田川親水公園・その2(午前中東京へ上った「アルファリゾート21」が戻って来ました)
●白田川橋梁・その1(東急時代の8両から3両とコンパクトになった「マリントレイン号」)
●白田川橋梁・その2(天城を源とする清流の上を渡る「特急踊り子」)
●相模灘展望・その1(一面の群青の中を走る「リゾート21」)
●相模灘展望・その2(車窓の青が車両に映って「夏色」の出来上がり)

今デジカメの中を整理して気付いたのだが、JRの特急用車両や伊豆急の看板車両である「リゾート21」が走る中で、伊豆急にトレードされた元東急の8000系(@伊豆高原駅)の写真が今日は一番多かったな。
4扉の通勤用車両が伊豆急みたいな観光路線に行ってどうかと思ったけど、ハワイアンブルーの帯をカラーリングした車体が案外伊豆の風景に溶け込んでいる感じがするね。東横線から引退する時はたいそう惜しまれて去ったようだが、この雰囲気とか見ると、何となく祐天寺とか妙蓮寺あたりの各駅停車しか止まらない駅の風景を思い出したりする。伊豆急は東急の子会社なんで、車両の側面のコーポレートマークも同じだからな…

元々伊豆急行は自社発注の車両を引退させた後はJRから車両を購入してつないでたんだけど、走ってる場所が海に近いもんだから鋼製の車両だと傷みが速くてどうしようもなかったそうな。この8000系は確かに当初の仕様こそ通勤用だけど、オールステンレスだから塩害にも強いし、車両のサイズ的にもぴったり。なんせ親会社の車両だから、話は早かったんだろうな。最近の車両と違って昭和の高度成長期の車両ってのは頑丈に作ってあるからねえ。団塊の車両?って感じか(笑)。

花形スターとして渋谷と桜木町の間を駆け抜けた時代から、新型車両に押され、引退の時を迎え。
でも新しい場所を与えられて、走る事に拘った伊豆急の8000系。
最近は地方私鉄に転籍する車両が多いんだけど、こう言う車両には親しみを感じます。
お客さんはスーツからTシャツに変わって、伊豆の太陽を浴びながらのんびりとした余生。
悪くないんじゃないの。
コメント
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