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(画像:久し振りの上信越道)
信州方面に行くのには我が家からだと中央道が多いんですが、今回は北信方面なんで上信越道を。久し振りに走ったけど、上信越道ってのはさすがに中央道と比べて新しいせいか高規格ですよね。写真の横川の高架橋とか上田ローマン橋とかの長大高架橋で一気に谷を渡って、八風山とか五里ヶ峯みたいな長大トンネルで一気に山をブチ抜いてる。中央道を在来線とすると上信越道の敷設ルートのそれは新幹線的で、圧倒的に線形がいいので速度を一定にして走りやすい。ただ松井田妙義から佐久までの碓氷越えの区間だけはなんか圧迫感があるような。妙義山の不気味な山の形とやたら霧が発生する&カーブの見通しの悪さがそうさせるのでしょうか。今回は八王子ICから圏央道~関越道~上信越道のどっかで降りるかなあなんて思いながら、第一候補の上田菅平IC(上田交通と蓼科菅平方面)を何となく通り過ぎ第二候補の須坂長野東IC(長野電鉄と志賀高原方面)を華麗にスル―し、何となく山の色が紅葉っぽいのを確認して信濃町ICでウインカーを出しました。八王子から信濃町って中央線で行けば1時間くらいじゃねーの?(笑)。○○○○があるかないかでだいぶ印象の変わる(以下略
と言う訳で今日は黒姫・妙高ダブル高原ぶらり旅。朝のうちは曇っていたのだが、日が昇るにつれて空気が乾き、雲の消えていい感じのまさに秋晴れ!今年の秋って意外にジメジメしてスカッ晴れがないですが、世の中温暖化で温度が高いから水蒸気も発生しやすいのではないのでしょうか。信濃町ICを降りて田園地帯から見はるかす黒姫山と、そして道端に佇むナウマン象の像。象の像って紛らわしいな。ここ信濃町にある野尻湖のほとりでナウマン象の一匹分の化石が発掘されたって話は有名ですわな。なんか小学校の時の教科書に載ってた記憶がある。
そんなに大きな湖でもないだろうって事でまずは野尻湖一周ドライブ。夏ならもうちょっとキャンパーなんかがいて賑やかなのかもしれませんが、今は静かな湖畔です。それだけに空の青さと透明な湖水が美しい。フライフィッシャーの人がポーンと湖に仕掛けを投げたりしてます。ちなみに湖畔を一周する道路はありますが、意外に樹木が多くて視界が利かないのでそこまでの爽快感はなかったのが残念。山中湖みたいにずーっとレイクビューの一周道路がある湖ってのは珍しいんですよね。長野県と群馬県との県境に野反湖ってのもありますが、緯度的に似たような場所にあるんで間違えやすいですよね。そうでもないかw
ぐるっと野尻湖を一周し、今度は妙高の方へ。黒姫も妙高も独立峰ですが、妙高は独立峰の成層火山が爆発で吹っ飛んでしまったのでギザギザの山容に見えます。思わず「♪妙高 妙高 妙高妙高妙高 朝から妙高~」と不謹慎な某マーチを口ずさみながら日本百名瀑にも選ばれた「苗名の滝」へ。両峰を源流とする関川が何気に長野県と新潟県の県境になってまして、この吊橋の右側が新潟県上越市、左側が長野県妙高市になります。野尻湖ではまだ色付きがなかったけど、この辺りはちょこっと紅葉が始まってますね。砂防ダムがちょっと無粋ですが。
苗名の滝へは、駐車場から砂防ダムの脇を階段で上がって登山道を5分程度と、今年の夏に行った秋山郷の大滝とは比べ物にならないくらいアクセスが良いのがいい滝です(笑)。関川の上流部、妙高山と黒姫山の境を成す玄武岩の柱状節理の岩肌を穿って太い一本の筋で豪快に流れ落ちる水量豊かな男性的な滝だが、地元の人の話では雪解けの時期になるともっと水量が多くなるらしい。バックの紅葉もまだ青葉が残る中に黄色と赤が混じりフレッシュな感じを受ける。この滝は別名「地震滝」と言われたそうで、水の落ちる音が轟く様が地鳴りのように感じられたからなんだとか。ちなみにこの上にも苗名二の滝、三の滝、四の滝と続くようですが、他の滝は見る事が出来ません。
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いや~、それにしてもきれいなものですね。
滝は色んな場所で見てますが、青空と紅葉と滝がここまで揃ったコラボレーションもなかなかない。
日本百名瀑ってどのくらい見ているんだろう?と思って数えたらまだ9つくらいしか見てない事が判明。つか百名瀑って言っても歩いてしか見に行けない場所にあるのとかはさすがに山屋でもならなきゃ無理な訳で、百名瀑への道は果てしなく遠いのである。
続く。