青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

並んだ、並んだ、赤・青・黄色

2014年05月25日 22時56分54秒 | 京浜急行

(定番丼とは何ぞや@京急ファインテック久里浜事業所)

えー、すっかり更新から遠ざかってしまいご無沙汰しておりました。GWを過ぎてから書くネタに乏しかっただけで別にフツーに暮らしておりますが、このまま5月更新ナシで流しちゃっても良かったんだけどそれもナニですので今日はネタ拾い。今日は毎年恒例の京急久里浜工場の開放日、「京急ファミリーフェスタ」に参戦して参りました。関東の鉄系イベントの中でも群を抜く動員力と言っても差支えない京急のフェスタ、混んでるって言葉が何より嫌いなアタクシですが、このネタに関しては子供からも「行きたい!」と言う明確な意思を頂戴していましたのでねえ…毎日「けいきゅうのおまつり、いつやるんだっけ?」って聞かれてたし。


京急の久里浜工場は北久里浜~京急久里浜の中間点にありますんで、どっちの駅から行っても歩くにゃちょっと、な距離。てな事で京急久里浜の駅前からシャトルバスをガンガン出してのピストン輸送となる訳ですが、まあのっけから大混雑で行く先が案じられる状況。工場の前の通りって普段仕事で通るんで良く知ってるんだけど、マジでアイビーヒルズ(工場の裏手にあるマンション群)の連中が怒り出しかねねーなと思わずにいられない大渋滞に陥っておりましたw


まずはこの手のフェスタの基本中の基本、車両展示へ行ってみる。今年の展示は左から2000形2001編成(リバイバル)、1500形1707編成・1501編成(大師御開帳カラー)、1000形1057編成(イエローハッピートレイン)、600形606-1編成(ブルスカ)、2100形2101編成(トップナンバー)、800形811-1編成となっておりました。枠外にデト11もおりましたですがね。しかし子供に見せてやろうにもなかなか人垣をかき分ける事が難しく…(笑)。府中のG1でパドック見に行く体で図々しくも前列へw

  

さすがに全部の車両を最前列でガッツリっちゅー訳にもいかず、とりあえず子供のオーダーに応えカラフルな3編成の前まで。どの車両にも親子ともども乗車済みではありますが、この並びは分かりやすいいかにもなイベントっぽい絵面ですなあ(笑)。並んだ、並んだ、赤・青・黄色に子供も大興奮。基本的に曇りベースだったけど、晴れてたら逆光でどーもならんかったから却って良かったよ。1500形ってのは京急の中では一番人気ない車両だと思うけど、今回川崎大師の御開帳に合わせ大師線用の4連が赤一色に塗装変更されてにわかに注目される存在になりました。今んとこ何にもないダルマ800形にもそろそろ何かの仕込みがあってもいい頃かな、と個人的に思っているのですが。

 

場内の片隅に置かれている外された椅子。「あれは何?」と言うヨメ。たぶん午前中のオークションで落とされたブツである事を告げると「あんなもん買ってどうするの?」と言う至極まっとうなお答えが(笑)。奥のブースでは車両部品の販売展示が行われていて、「KHK時代のプレートとかそそるよなあ~!」とか言ってると係員のオジサマが「これは800の更新かかったり廃車になったやつから順次抜いてるんだよ!」と言う合いの手。そして机の上に置かれた品物の値段にビビるヨメ、ついに「なんでこんなモノがこんなに高いんですかっ!?」と言うNGワードを口走ってしまったヨメに、「これは800がデビュー当時の3連の時代に付けてた車内の銘板ですからねえ!もう絶対手に入らないし、相当にレア度高いですよ!」と言うガチな答えで応戦するオジサマのドヤ顔。うん、すごく良く分かるんだけど、ヨメにとってはサンスクリット語にしか聞こえないっすよ、オジサマw


今日は2つの工場部分も開放。車両の展示もいいけど、こーいう鉄道の舞台裏的な場所に入れるのもイベントならではですね。「(息)あっ、何だかこのしゃりょうピカピカ!」「(俺)これは5月に甲種で来た編成でないの?」「(息)とうかいどうせんできたの?」「(俺)うん、神戸の川重からだと思う」「(嫁)ねえねえ、甲種って何よ?」「(息)でんしゃつくってるこうじょうから、はこばれてきたんだよ!」「(嫁)ねえ、意味合ってるの?」「(俺)うん、だいたい」…嫁、呆れるw

  

車両展示に比べたら人は少なかったけど、特修工場では塗装中の車両なんかも見れたりして…仮台車に乗っけられて下塗りだけの車両の姿は何だか滑稽。つーか塗り途中の2100は見ようによっちゃあ名鉄の3500系みたいに見えると言う事が判明したのは収穫w

  

主工場の所狭しと並べられた機械類、工具類、そしてほんのり漂うケミカル臭。無数の無骨な配管や骨組み。ここは京急のメカニックたちが日ごと汗を流して検修に勤しむ心臓部。全然違う職業を選んではいるけど、こんな職人の技術をメインにしたストイックな世界には憧れを感じますね。そして感心したのは工場内で熱心に接客する現業の駅長さんたち。矢継ぎ早な子供の質問にも応じたり写真撮影に応じたりしてるんだが、イベントごときで駅長呼んじゃって仕事はどーしたよと言われちゃうのかもしれんけど、なんつーか社員の対応も「イベントごとき」にしていない本物の鉄道の魅力で勝負してるイベントって感じがするね。さっきの物販のオジサマもそうだけど、会社の気質がそうなのかね。


ちょっとでも混雑を避けるために遅れて14時ごろの入場だったし、事前に参加募集が締め切られてるイベントも多かったんでサラッと駆け足でのイベント見学でしたが、子供の大満足は当然として意外なのはヨメの好評価(笑)。何だか社会科見学みたいで面白かったそうで…まあ混んでるとかなんとか言わずに行ってはみるものですねえ。

最後には息子の憧れの人(?)にも会えたし、家族サービスとしてはかなりの高得点を叩き出した模様w
だから、今度は一人で福井(ry
コメント
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