(今年もこの季節がやって来た@私鉄10社スタンプラリー)
週中は仕事で、週末は二週続けての子供の運動会と言う事で身動きが取れませんでしたが折角の三連休。何をしようかと思案投げ首したところ、毎年この時期恒例の「私鉄10社スタンプラリー」が始まっている事に気が付く。電車賃がかかる割には商品がショボく、典型的な「労力の割には実入りが少ない」イベントでもある。関東の大手私鉄10社の関東一円に広がるチェックポイントを巡って行くこのスタンプラリー、やるとなるといっつも関東の西側住みには京成とTXが面倒感ハンパない。今年も京成が京成成田駅、TXが研究学園駅とまあ電車賃がかかりそうなチェックポイントだなあ…と思っていたらいつもは東向島とか東京スカイツリーあたりで優しくスタンプを押させてくれていた東武鉄道が鬼怒川温泉駅というまさに外道なレギュレーションをぶち込んで来た(笑)。行くのか?
コンプリートするかどうかはまさに自己満足の世界なのだが、とりあえずお天気の良い体育の日の月曜日。まずは手近な小田急から始めてみようと言う事で。五月台でスタンプ押してから次のチェックポイントである世田谷代田へ向かう途中、ランド前で降りてLSE2はこ@生田3号。この構図大好き。
来年3月の複々線化完成を目指して工事中の世田谷代田駅。現在の仮設ホームは地下3階にありますが、完成後は地下2階を緩行線ホームとして供用するらしい。地下3階へのアプローチの途中でその工事現場を通りますが、既に駅名票やらレールやらは設置されていていよいよ小田急電鉄の悲願が結実する日も近いのだなあと思わせますね。
無機質なPC柱が並ぶ現在の仮設ホーム。思えば小田急線の複々線化事業というのは私がそれこそガキの頃から延々とやっている絵巻物のような事業でして。着工の1989年からかれこれ30年が、1964年の都市計画からははや50年以上が経過してしまった訳ですが、あまりにも冗長に過ぎたこの計画、完成する頃に日本が人口減少社会に陥り、通勤客が減少して行くという見通しがあったのかどうか。
シモキタの地下区間を出て、梅ヶ丘への坂道を駆け上がって行くLSE。思えばこの工事が長引いた理由が、住宅がごちゃごちゃと密集して狭い上に起伏があり、上を井の頭線が通っているという下北沢界隈の問題でありました。あの井の頭線と小田急の乗り換えって最初だとちょっとだけダンジョン感ある。地上時代の下北沢と言えば、朝ラッシュでとにかくノロノロになる上り急行は下北沢1号の踏切を塞ぎながら場内の入場待ちになっていた事。階段上にあった箱そばのウナギの寝床っぷり。下り線ホームから見えた「旅館かたばみ」は線路際にあってトタンで打ち付けられたようなうらぶれ感満載の旅館だったのだが、シモキタ界隈ではそこそこ知られた伝統ある(?)連れ込み旅館だと知ったのは後の話。
今でも帝都電鉄からの小田急との切っても切れない仲を尊重して中間改札のない下北沢。小田急は割と相鉄の大和とかも中間改札を作ってなかったりするんですが、井の頭も相鉄も相互乗り入れを行っていないからという理由は大きいかもしれない。元現業バイト的には横浜から初乗り切符だけ持って大和回りで小田急の駅でラッチ精算を求める客は面倒くさいのでおやめいただきたい。ってかPASMO時代にラッチで清算する客もほとんどいねーか。と少しオモテへ出るだけでそんなことをつらつらと考えてしまうこのスタンプラリー、年一回の関東大手私鉄への巡検だと思えばやる意味もあるのかもしれないね。