(だれもいないせせらぎ・Ⅱ@西武池袋線・東吾野~武蔵横手間)
砂礫の川床の上を、さらさらと透明な水が静かに流れて行く、奥武蔵の夏。家から持って来た水筒の麦茶を飲み、途中のコンビニで買った握り飯を食いながら、通り過ぎる列車を待つ。蝉しぐれと川のせせらぎの音しか聞こえない水辺。少しだけマスクを外して山の嵐気を吸い込むと、ガーター橋を震わせて4000系が姿を見せる。長年に亘って武蔵と秩父を取り持つ伝統のライオンズカラー。千切れ雲の間から覘く青空と日差しが、木々の影を水辺に映して。
少し前に購入していたフルサイズの広角レンズ。なかなか家から持ち出せず保管庫の中でホコリをかぶっていましたが、広角で15mmまでカバー出来るのがいいですね。もっともっと2021年の夏を写したかったけれど、消化不良のまま、9月になってしまいました。