青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

花の飛鳥山。

2023年04月07日 23時00分00秒 | 都電荒川線

(花の飛鳥山@北とぴあ展望台より)

柔らかな花曇りの午後、東京の桜の名所でもある飛鳥山公園を、北とぴあの展望台から眺める。この時期の北とぴあ展望台は、眼下を走る新幹線を眺めに来た春休みの鉄道キッズでいっぱい。無料の公共施設でここまで撮影条件の揃っているところもなかなかないのでは?という恵まれた場所にある。この日の飛鳥山の咲きぶりは線路側の東斜面が七分から満開、公園内が五分から七分という感じ。そんな春景色の東京を背に、北へ向かうはやぶさ・こまち編成。南側の王子駅前方面の展望が、駅前に建設されたタワマンのせいで狭まってしまったのが惜しい。

北とぴあの展望台を降り、都電の王子駅前から飛鳥山への階段を登れば、花見に興じる人、人、人・・・コロナ禍から三年目の春、流石に世の中も感染症を気にして閉じ籠っているよりも、外へ出る事を選んだようです。抑えていた感情を爆発させるように、一気に咲いた飛鳥山の桜。かたや人間の方は、綺麗な花を愛でるより、おおかた浮かれて宴を開き酒を飲むのが花見の本質なので、他人様に迷惑を掛けない程度に大いに盛り上がっていただきたいところ・・・(笑)。

都電荒川線が明治通りの併用軌道に飛び出して来る飛鳥山の交差点。都電の中では言わずと知れた桜の名所らしく、交差点を見下ろす歩道橋には大勢のカメラマンが。さすがに都内の交差点なので、クルマを捌きながら都電と桜をコラボレートするのがなかなか難しい。何度かのボツを繰り返してクルマの流れを掴んだ後、さくらの花弁のデザインをあしらった城北信用金庫のラッピング車両が、午後の日差しを浴びて飛鳥山の坂を降りて行きました。


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