青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

立山線逍遥

2019年09月19日 17時00分00秒 | 富山地方鉄道

(「げだん」じゃないよ「しただん」よ@立山線・下段駅)

寺田でクルマを回収した後は、アテもなく沿線をフラリとロケハン。地鉄の良さを味わうのには、「古い木造駅舎の駅巡り」という目線も欠かせないと思うのですけど、先ほど岩峅寺から寺田まで乗った電車の車窓から見て気になった下段駅へ。「しただん」という駅の名前に結構インパクトがあるよなあ。この辺りは中新川(なかにいかわ)郡立山町下段という地名で、上段と中段はどこに行ったのか・・・と思って調べたら、行政地名としては消えているようなのだけど、同じ立山町内の県道157号線沿いにある消防署や警察署に「上段」の名が残されていた。ちなみに「しただん」に対して「うわだん」と読むらしい。あくまで「じょうだん」じゃないよって事ですかね(ドヤ顔)。

焦げ茶色の板張り木造という富山地鉄の駅舎らしい待合室。外は蒸し暑いのだが、待合室の中に入ると少しだけひんやりとした空気が流れていて暑さを一時忘れることが出来ます。待合室の壁には、近所の保育所に通う子供たちから贈られた絵が似顔絵と共に貼られている。そして、その下には「最近当駅においていたずらが激しく皆さんの不評をかっております」という不穏な注意書きが・・・(笑)。

園児がアピールした「おはなの」「しただん」「えき」の名に恥じず、小さいながらも駅前の広場にはプランターに植えた秋の草花が咲いている。立山町のお隣である上市町のゆるキャラ「つるぎくん」のヘッドマークを付けた14760形が、岩峅寺に向けて坂を登って行きます。こんな何気ない風景に、物凄く惹かれてしまうね。


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