青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

ハチとキューの縁

2020年06月27日 17時00分00秒 | 箱根登山鉄道

(山の湧き水こんこんと@深澤銭洗弁財天)

梅雨に濡れる塔ノ峰の森から、こんこんと湧き出る山の水が手水鉢に溢れて、銭洗弁天の境内を潤しています。試運転の合間に弁天様にお参りしつつ、ひんやりした山の水に手を浸して涼んでみたり、お財布から小銭を出してちゃらちゃらと漱いでみたりと、なかなか癒されるスポットです。流れる清水を見ながら、ホームの隣に小さな山の茶屋なんて開いて、湧き水でそうめん流しとかやったら風流で楽しそうだなあ・・・などと勝手に妄想してみる。なおこの銭洗弁天、何度もお参りをしておりますが、私の財布の中身が豊かになったかどうかはご想像にお任せしますという事で(笑)。

試運転は約1時間で湯本~宮ノ下手前~湯本を往復して行く規則正しいダイヤ。湯本の駅で乗務員交替がある場合と、すぐ折り返す場合の2パターンがあるみたいで、若干湯本でのインターバルが変わる場合があります。いずれの駅でもドア扱いあり。客が乗っていないだけで、やっている事は通常運転と何ら変わりません。

朝から塔ノ沢の駅にて、ひたすら行き来する試運転列車を撮り続けていた。いつしか時間の経つのも忘れていて、気付けば時間は早くも昼時になっていました。何往復目かの108-109のコンビ、試運転では主力級の活躍を見せていますが、元はと言えば増結用の単車。山上の強羅に取り残された104-106の2連は固定なので、運転再開後はバラされてどちらかがヨンロクのお相手、片割れは車庫でお休みというような運用になるのかもしれません。雨に濡れながら、今はガッチリと繋がれた2両の縁ですが、7月23日の復旧初日を飾るのはどちらの車両でしょうか?


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