青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

楽しくて アゴも外れる 併用軌道

2015年05月06日 05時21分56秒 | 京阪電鉄

(湖都の電車通り@浜大津~上栄町間)

浜大津から上栄町にかけての京津線&国道161号併用軌道区間。さしづめ湖都の電車通り。焦茶色をした板塀の家があったりして、古い街並みがそこここに残っている。奥に見える「薬のヒグチ」の看板が懐かしいな。「目標は1,327店!」ってゾウの上に乗ったオヤジ(社長らしい)が叫ぶあのコマーシャル、子供心に「なんでそんな中途半端な数が目標なんだ???」って不思議に思っていたものだ(笑)。未だにその数字に何の意味があったのかは知る由もないのだが、誰か知ってたら教えてくんなまし。ちなみにこの「浜大津2号店」は既に閉店しているようだが…


京津線は、逢坂山の麓にある大津の街からまずは山を越えて山科へ向かうルートを通っているので、浜大津の駅を出るといきなり逢坂山に向かっての登りになります。この平成の世にあって、未だに氷屋さんなんかが残っているのも古都・京都に近く、古い街並みの残る大津市街ならではといったところ。「奥村製氷」の前を行く京都市役所前行きトップナンバー801編成。

 

併用軌道で勾配標が立っている訳でもないから正確なところは分かりませんが、目算で30‰くらいはあるんじゃないかなあ。長玉で圧縮するとその勾配の雰囲気も分かろうともいうもの。市街地なので信号につかまる回数も多くシャッターチャンスが稼げるのがありがたい。長い坂道に、長い車体をうねらせながら800形が浜大津の駅を目指します。


朝のラッシュ時間を終えて、四宮の車庫に向かう805編成の回送電車。床下機器を見てもお分かりになるかと思いますが、800形は逢坂越えの急勾配対策からサハクハなしのオール電動車と言うパワフルな編成になっとります。ちなみに後ろの「シングル4,800円」は東横インの浜大津駅前店、ここに泊まれば一日中京津線の軌道区間を眺めて過ごす事が出来るんだろうね。さすがに一日は飽きそうだけど(笑)。


800形の前面下に付いているのはヘッドマークなんですかね。「琵琶湖疏水 水と歴史のみち巡り」と書かれていて、一応8編成全部に取り付けられているんですが、大手私鉄の中でも京阪ってこの手のヘッドマークが好きなイメージがあるねえ。調べてみたらこういう事になっているようですが、周辺の見どころ、文化施設の多さからも大津線全体が通勤通学だけでなく観光路線という位置付けなのも分かる気がします。


併用軌道区間ですれ違う805&811編成。800形の車番は、三条側の2両を奇数・浜大津側の2両を偶数として、中間車は先頭車に50を足すと言うパターンで付けられているようです。例えば805編成だと【(三条)←805+855+856+806→(浜大津)】となります。


ブラブラと併用軌道を撮り歩いて、上栄町側の併用軌道入口まで来ました。いよいよここから本格的な逢坂越えと言う事でかなり勾配もキツくなって来ております。正直カメラを構えても水平が出ているかどうかが手持ちでは疑わしい(笑)。逢坂山に連なる山の緑も爽やかに、800型が坂道を降りて行きます。

 

811編成が併用軌道区間から鉄道線区間に入る上栄町のカーブを曲がって来ました。が、1両目と2両目の連結部分の開きっぷりがwまるでアゴが外れてるみたいじゃねーか。たまーに体の柔らかい人で肩の関節がボコっと外れる人がいるけどあんな感じと言うか。右の写真をよく見ると、あまりにもカーブがキツイもんだから台車が車体からはみ出しているのがお分かりいただけますでしょうか(笑)。

わずか800mの併用軌道区間ですが、ブラブラと歩くだけで目新しい光景に新鮮な気持ちになれる。
併用軌道フェチとしてはたまらんもんがありますなあ(笑)。
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交差点、ヒトもクルマも電車もね

2015年05月05日 06時25分30秒 | 京阪電鉄

(びわこ観光のターミナル@京阪電車浜大津駅全景)

京阪電車の浜大津駅を駅前交差点から。関東もんから申し上げますと、まず「○○電車」って書き方がいかにも関西私鉄っぽいですね。関東だと「小田急電車」「東急電車」「京急電車」とは言わないし書かないんだが、関西に来ると「京阪電車」「阪急電車」「近鉄電車」っつー表現がなぜかしっくり来る。それと駅に行き先がズラズラーッっと書いてあるのも凄く関西っぽいね。ここだと「坂本・石山寺・京都 三条京阪・京都市役所前・太秦天神川 大阪 淀屋橋・中之島方面のりば」と書いてあるのだが、関東だといちいちそんな書き方はしない。小田急の新宿駅に「向ヶ丘遊園・町田・本厚木・小田原・箱根湯本方面 藤沢・江の島方面のりば」とか書いてたらおかしいでしょ(笑)。唯一関東では東武だけがこの「○○電車&行き先ズラズラ型」のターミナルを持っているのだが、これがいかにも「関東の関西私鉄」たる東武鉄道っぽくていちいち興味深い。


と言う訳で、しばし浜大津駅前観察&撮影タイム。ゴロゴロと遠くから音がして、交差点手前の信号に姿を現すのは京津線の800形。交差点の信号が青に変わると、大きくカーブを描いてゆっくりと浜大津の駅に進入して来る。…うーん。カッコいい。おいちゃんこれが見たかった(笑)。ガリガリ君ソーダを思わせる淡いパステル調の水色もとってもオシャレなカラーリング。


続いてはr47方面から石山坂本線の600形が交差点を横切って進入。800形の爽やかなカラーリングとは一線を画す、これぞ京阪トラディショナルと言う深緑&黄緑の配色。石山坂本線の車両は結構キツいラッピングしてる車両もあるんだけどね(笑)。交差点の手前で一旦停止し、駅進入で再加速してくる時のモーター音もステキ。

 

場所を移って今度は駅反対側から京津線の着発シーンを撮ってみる。駅直結の急カーブを、全長60m余りの4両編成の電車が頻繁に行き交います。浜大津の駅は2路線の分岐駅となっているにも関わらず1面2線のホームしかないので、京津線は駅に着くと石山坂本線にホームを明け渡すためにすぐ折り返して来るみたいですね。データイムでも2路線それぞれが10分に1本は必ず走っている運転頻度の高い路線ですから、定時確保には神経を使う事でしょう。

 

浜大津の駅をバックに、石山坂本線の坂本行き600形@全国高等学校総合文化祭ラッピング(長い)が出発。600形の棒型の排障器と言うのはいかにもインターアーバンの車両って感じでいいよねえ。駅に進入して来た700形は前面が鉄板スカートですけど、石山坂本線に入っている車両ってのはパンタが運転台側に付いているいわゆる「前パン」スタイルなので、どっちから撮っても勇ましいスタイルになるのが好ましいです。


駅を出てすぐの併用軌道区間ですれ違う800形の浜大津行きと太秦天神川行き。800形はLEDが切れてしまうのが惜しい…京津線は、浜大津の駅から次の上栄町駅の間の約800mが併用軌道になっておりますが、この区間では当然にクルマと一緒に走って行く訳で、ある程度撮る方としてみたらクルマとカブリになるのは仕方のないところ。アクセラめ(笑)。


京津線は、併用軌道区間から逢坂山を越え、山科を通ってそっから先の御陵からは京都市営地下鉄に入り、三条京阪から京都市街を横断して太秦天神川まで走ります。併用軌道を走り、山を越え、街を抜けて、地下へ潜りと短い間に変幻自在の顔を見せる京津線、800形が浜大津の駅を出発。このアングルだとタテに伸びるのが国道161号西近江路。

浜大津の駅前交差点は、ヒトもクルマも、おまけに電車も行き交う交差点。
ひとしきり撮り終えたんで、それでは併用軌道を上栄町方面へ移動してみましょうか。
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びわこ・湖都古都電車旅

2015年05月04日 16時16分36秒 | 京阪電鉄

(「湖都古都・おおつ1Dayきっぷ」@京阪石山駅)

恒例のおヒマを貰って日帰り遠征@GWの巻。「今年のGWはここだよっ!(CV:戸田恵子)」と声が聞こえて来そうな「湖都古都・おおつ1Dayきっぷ」で、京阪電車の大津線(京津線・石山坂本線)に乗って来ました。一日600円で乗り放題と言う極めてコスパの高いフリーきっぷですが、関東近辺の私鉄電車もだいたい乗っちゃったもんで、日帰りで行く場所も遠くなって来たな(笑)。


さすがにドライブ好きとは言えクルマ日帰りで大津まで行って帰って来ると言うのはツライので新幹線を使う事になるのだが、ふと調べてみたら新横浜から京都までフツーに往復すると片道13,000円くらいかかる事が判明。どうすれば安く行けるのかと言う事を念頭に色々考えたのだが、結論としては夜中にクルマで家を出て、静岡から新幹線に乗る事にした。これなら片道9,000円くらいで済む。もちろん東名使っては意味ないので静岡までは下道だが、意外に家からは2時間半くらい。ちなみに静岡駅近辺は一日駐車場の相場が高いので、クルマは清水駅の駅近(500円)にブチ込んで電車移動しましたけど。

  

そんな極めて慎ましやかな(笑)旅のお供はこだま693号新大阪行き。ちなみにこの列車は静岡始発なので16両フル編成はGWにこれでもかと言うくらいの見事なガラガラぶりでしたが、まあ当然と言えば当然か…。これが新横浜からだと朝の下りなんかに空きがあろうはずもなく、乗るのならのぞみ自由の争奪戦になったはずなので狙い通りとも言える。

  

夏も近づく八十八夜。牧之原の茶畑なんぞを眺めながら早朝の東海道を駆け抜け、約1時間半で米原到着。ここからは新快速に乗り換え。ホントなら大津に行くなら京都まで新幹線に乗って2駅戻る方が早いのだが、そこは慎ましやかな旅なので(笑)。静岡からだと新幹線特急料金が米原まで3,340円、京都までは4,100円。この差はでかい。

  

米原からは網干行きの新快速で1時間、とりあえず石山坂本線の接続駅である石山までやって来ました。ここでフリーきっぷを購入します。京阪石山駅は以前は駅前広場を挟んで反対側にあったそうなのだが、現在はJRとくっついて橋上化されております。島式1面2線のホームは非常に狭く、部活に出かける高校生がバッグなんかを置いてたむろしちゃってたんで狭さに拍車が。

 

京阪石山から乗車した電車は石山坂本線坂本行き。大津市街の路地裏をキイキイとカーブしながら走り、まずは京津線・石山坂本線の接続駅である浜大津駅へ。浜大津は京阪電車の琵琶湖への一大ターミナルですが、ここもホームは1面2線とさほど大きくはありませんな。浜大津駅に到着した石山坂本線の700形は、「大津市社会福祉協議会」のラッピング。

 

駅に接する2階デッキからまずは浜大津の駅前を。まずここに来てみたのは、浜大津駅前の交差点を見てみたかったから。国道161号(西近江路)と滋賀県道47号伊香立浜大津線が交わる「浜大津駅前」の交差点は、南(R161)から京津線、そして東西(r47)から石山坂本線がそれぞれ道路上をやって来る併用軌道同士の交差点でもあります。

ちなみに今回の日帰り旅に京阪の大津線を選んだのは、ある意味ココを見るのが最大の目的だったと言っても差支えない(笑)。思えばよく行く江ノ電でも、一番写真を撮ってるのは江の島~腰越間の併用軌道区間(電車通り)だったりする訳だが、自分の潜在的な意識の中に「併用軌道好き」ってのがあるのかもしれないな。テツにキョーミない人にはマニアック過ぎるジャンルなのかもしれないが、ともあれまずはここに腰を落ち着けて、行き交う電車を眺めてみる事に致しましょう。
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GWですね

2015年05月01日 23時14分20秒 | 日常
連休の谷間は月初めとは言え通勤電車の空気からしてあんまり仕事をやる気が起きない雰囲気。実際今日はとっとと帰りたかったんだけど、部下のババアがいっつもとっとと帰るくせに今日に限って無駄に残業をしやがると言うリアルな嫌がらせを受けて帰宅が若干遅くなってもーた。それでも気分は晴れ晴れと明日から一応暦通りのお休み、長年勤めてアラもいっぱい見えている業界ではありますが、とりあえずカレンダー通りには休めると言うのが最上級にいいところ。家族サービスももちろんこなさにゃならんのですが、一応暗黙の了解としてGWの中で一日だけ自由にして良い日を貰えるので、今からどこへ行けば良いのか悩んでいる。今回は新しいカメラがあるからなおの事です。

関東近郊はだいたい行き尽くした感じもするし、どうすっかなあ。
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