青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

木曽路の初夏を追い掛けて

2015年06月03日 00時01分02秒 | JR(貨物)

(鎮魂@木曽御嶽山)

最近毎日のように地震だ噴火だと落ち着くヒマがないが、道の駅木曽福島から一服しつつ去年の噴火で大きな犠牲を生んでしまった御嶽山を眺める。噴火してから見るのは初めてだ。霊峰として全国からの信仰も篤い御嶽山の上には雲がかかり、噴煙を上げているように見えたり見えなかったり。どうかヤマが鎮まりますように。


南松本の駅を離れ、とりあえずのんびりと中央西線のロケハンに出てみる。木曽谷を通る中央西線のロケハンはひたすら国道19号を下って行く事になります。ところどころ寄り添ったり離れたりする国道と中央西線、たまに脇道に逸れながらいいトコないかな?と探りを入れてみるのでありますが、上下線が離れたりトンネルが多かったりで地形からも撮る場所は限られるのかな~と言う印象。西線の中津川~塩尻間は普通列車の類は極端に少なく、専ら「特急しなの」が1時間に1本上下で走るのみ。

 

特に特急しなのに興味があるわけではないが、かと言って撮りモノも来ないのでついカメラを向けてしまう(笑)。木曽川の刻む渓谷は奇岩を交え美しく流れ、「木曽の桟(かけはし)」や「寝覚ノ床」などの景勝地が続く。せっかくなので景色にも目を向けて、まったりと木曽路を流して行くのですが…まーそれにしても天気が良すぎて日に焼ける。車もエアコンガンガンで、コンビニで買ったアイス(クーリッシュ)を口にくわえながらロケハンしてました(笑)。夏のドライブのお供にクーリッシュは至高。ってまだ5月やん!


本日走る日中の西線貨物は、どうやら南松本を10時半に出て稲沢に向かう返空タキの3084レと、稲沢を出て午後に南松本に向かうコンテナの81レの2本のみ。あわよくばどっかの平日スジが復活して走るのでは?と淡い期待をしたんだけど、運転はダイヤ通りなのでこれは仕方なし(泣)。倉本~須原間の撮影地に早めに陣取り、木陰で麦茶を飲みながら3084レ。荷物も軽く、下り勾配を走って来るのでブロワー音は控えめながら、それでも重連ロクヨンがエメグリタキを牽いて深緑の木曽路を走り抜ける姿!…うーん、最高ですなあ。

 

中央西線の真ん中あたり、倉本から十二兼の間の約15kmは単線区間なので、ここでは貨物列車も交換待ちや特急を先行させたりでスジが寝る(所要時間がかかるって事です)。そのため、この辺りだけは追っかけが可能なんですね。倉本のポイントから素早く撤収して次の駅である須原の俯瞰へ向かうと、予想通りに須原の駅で交換待ち。普通列車と交換し、特急しなの10号に追い越されてから、汽笛一発木曽谷にこだまして、ロクヨン重連須原を発車。


中山道の宿場町・須原宿の街並みを横目に、タンカートレインは再び木曽路を下って行く。背後の木曽駒に続く山並みにかかる雲や、真っ昼間のカタい光線は5月の終わりながらもう既に夏のそれ。直射日光に焙られながらシャッターを切り、車内に戻ると気温計は32度を示していました。アツいはずだわ。

この後、もう一発撮りたくて3084レを追っ掛けて行ったんだけど、南木曽から先の19号の流れの悪さにどうにも差を詰め切れず…諦められずに中津川から中央道乗って恵那まで追っ掛けたんだけど、複線区間に戻って逃げ足を増した3084レをついぞ捕まえる事は出来ませんでした。よくよく考えたら信州に行くつもりでなんで恵那にいるんだ俺は?と気温のせいかアツくなってしまった自分がちょっとバカに思えてしまってねえ(笑)。まあ運転は常識の範囲内での追っ掛けの結果なんで、しょうがないんだけど。

追っ掛けってテンション上がっちゃうんだけど、事故ったら何の意味もないですからね。
これは自戒も含めて書いておきます。
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ナンマツは裏の顔

2015年06月02日 22時10分31秒 | JR(貨物)

(日本最後のヤマ男@EF641033)

今回の信州行、土曜日は木曽路のロクヨンを撮影して来ました。ロクヨンことEF64形電気機関車は、EF62からEF63、64と続く勾配線区の国鉄型機関車の最後の生き残り。現在残っているのは主に昭和55年から投入された後期型(1000番台)ですが、後期型とは言えもう投入から30年を経過しているのですね。子供の頃から南武線でロクヨンの石灰貨物を見てきた身としては1000番台なんて新しいカマだなという印象しかないのですが、いまや日本最後のヤマ男となってしまいましたねえ。

  

金曜の深夜3時に家を出て、中央道を甲府昭和ICまで。あとは甲州街道をダラダラと下ってやって来たのは長野県松本市の南松本駅。広いヤードを持つ駅は、JR貨物の信州地方における要衝でもありますね。駅横の跨線橋に上がってその広いヤードを見渡すと、松本盆地を囲むゆるやかな山並みの下に、貨車や機関車が朝の光の中で佇んでいる。パッと見では中央東線を受け持つ「ブルーサンダー」ことEH200が多いね。ブルサン好きの息子が喜びそうw

 

そして駅の松本寄りに停泊していた我らがロクヨン、EF641033+1035にEF641027+1028。1027+1028がパンタを上げて通電しており、軽いブロワ音が聞こえて来る。今日はこのコンビが動くのかしらね。JR貨物のロクヨンはいわゆる国鉄色の塗装のヤツが人気あるみたいですけど、一般的なJR貨物色のソリッドなラインのデザインも結構好き。特に中央西線は重連運用だから白のラインが流れるように繋がって見えるのがいいよね。「JRF」のロゴとかもスピード感があってカッコイイ。

 

現在JR貨物では、ロクヨンを愛知機関区にまとめて配置し、東では東海道線を通って関東方面へ、西では伯備線の貨物を伯耆大山まで持って行くなど幅広く運用しておるのですが、一番のメインは愛知県の稲沢駅から中央西線を通っての信州方面への貨物輸送でしょう。ここ南松本までの石油輸送と北長野までのコンテナ輸送がメインって事になりますが、前述の通り基本的に重連運用と言うのがお鉄的にはポイント高いんですよね(笑)。特に石油輸送は四日市から稲沢までをDD51(重連)が持って来て、稲沢から南松本までをEF64(重連)が継走する「国鉄型から国鉄型(しかもどっちも重連)のリレー」とゆーのがさらにアツイんですよバンバン!(机叩く)。

 
南松本駅の周辺をブラリ。貨物が走る時間まではまだだいぶあるのでねえ…基本的には中央西線の貨物列車は土日運休のものが多く、おまけに石油列車を撮るなら冬場の需要期じゃないと列車の設定自体が少ない。土曜日でおまけに夏を思わせるような5月の終わりってのは真夏にイチゴ狩りをするが如きの行為なのですが(笑)、まあ今回は来たるべき時に備えてのロケハンも込みと割り切って来たのでしょうがない。駅の南側にあるセメントサイロ群、以前はこの設備にも専用貨物列車でセメントが着発送されてたんでしょうね。デンカセメントの鉱山が糸魚川の先の青海にあるので、青海~直江津~長野~南松本ってとこか。

  

セメントサイロのさらに南側に日本オイルターミナルの石油基地があり、四日市から持って来た石油類はここでタンクローリーに積み替えられ信州各地に運ばれて行きます。ガソリンのほかにも軽油や重油も取り扱いがあり、特に寒冷地である信州の冬は燃料需要も高く、まさに鉄道貨物がライフラインを守っていると言えるのかもしれません。小さなコンビナートのように張り巡らされたパイプラインと備蓄タンク、その間を無数に走る引き込み線に留置されたエメラルドグリーンのタキが青空に映えますね。


鉄道貨物が劣勢の昨今、それでも石油だけは大量一括輸送の担い手としてまだまだ鉄道が活躍出来るフィールド。上高地や安曇野への観光を担う松本駅が表の顔なら、南松本駅は信州のエネルギーを陰で支える裏の顔でもあります。朝日に輝く駅名票も、少し誇らしげな南松本・通称ナンマツ。ちなみに駅前にある立ち食いそばの「イイダヤ軒」の駅そばは美味いので、来る機会があったらぜひお試しください(笑)。
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