(水鉄ぶらぶら・・・@名越駅)
水間観音にお参りに行った後は、貝塚へ戻りがてら水鉄沿線をブラブラ。改造顔と原型顔の交換が行われる、路線内唯一の交換駅・名越駅。「なごし」ではなく「なごせ」。微妙に難読駅。水鉄は区間短い割には結構読みにくい駅名が多いような・・・ここ名越に限らず「近義の里(こぎのさと)」「石才(いしさい)」「清児(せちご)」とかね。
雨降る泉州、名越の街並み。水鉄の踏切を挟み駅前には牛乳屋とタバコ屋があって、やけに古いセピアの街並みが続いている。歩いてみると、この地域は立派な瓦屋根の歴史ありげな民家が多い。聞けば、泉南地域(現在の阪南市方面)では江戸時代から良質の粘土によって「泉州瓦」と呼ばれる瓦が生産されており、泉州の家屋は一階部分と二階部分の間に、この泉州瓦をふんだんに使った「錣(しころ)屋根」という独特の二重屋根を挟む形状が特徴なのだそうです。錣山親方(元・寺尾)のシコロ、ね。
丁度昼時だったので、めぼしいメシ屋でもないかなと辺りを回ったのですけど、そういう感じの街でもなく。いい感じの肉屋を見付けたので、お惣菜のコロッケとメンチカツを揚げていただいてこれにて昼食とする。だいたい肉屋の総菜ってのは揚げ置きのものが多いのだけど、ここは注文を聞いてから揚げてくれる親切スタイル。その分時間はかかるけど、どうせ次の電車迄30分あるから丁度良い。静かな店内で、自分が注文したコロッケが揚がる音を聞きながらの水鉄ぶらり旅。名越の駅のベンチで、アルコールと共に頂きました(笑)。揚げたてカリカリ・ホクホク。美味いしかないでしょう。
原型顔の1001編成に乗って貝塚へ戻ります。僅か6kmのショートトリップ。懐かしの東急7000系成分を味わいつつ、昔の東急っぽいコルゲート車体と伝統のパイオニアサードの乗り心地に揺られる旅。半日あれば回って来れるので、大阪からの日帰り乗り鉄なら丁度良いサイズ感か。晴れてればもうちょっと違った感じだったんかな?って思うとちょいと勿体なかったかなあ。
最後は貝塚の街の路地裏から、折り返して行く東急7000を。「お好み焼き・めし・うどん」という食堂の看板がめっちゃ大阪っぽいなあ。この「お好み焼き・めし・うどん」を関東っぽく変換すると、「丼物・定食・そば」って感じになりそう。この関西の「めし」というのが広義過ぎて関東の人には分からん。まさか白いメシだけ出される訳でもないんだろうが・・・どういう意味なのだろう。沖縄なんかだと「おかず」というメニューがあって、本土の人はおかずなら白飯が必要だろうって「おかずとご飯」みたいな注文をしてしまうのだけど、「おかず」で一つの定食なんで白米いらんのよ、ってなるヤツ。
と言う感じで時間足らずでちょっと中途半端な感じもする、泉州小私鉄・水間鉄道の旅なのでありました(笑)。