tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

煎茶 de うがい/ノドの痛み、カゼの予防に!

2016年12月11日 | 意見

今年の7月、珍しく夏風邪をひき、長い間ノドの調子が悪かった。耳鼻科に通い、飲み薬やうがい薬、点鼻薬、トローチなどをたくさんもらった。症状が落ち着くにつれ、薬は減っていったが、最後(10月頃)までもらっていたのが、うがい薬の「ポビンヨード」(=イソジン)だ。
※トップ画像は、伊藤園のホームページから拝借

うがいのあとスースーして気持ちが良いので、朝、帰宅直後、寝る前の3回、コロコロとうがいしていた。私の場合、講演など外で話す機会が多いので、ノドの調子は常に整えておかないといけない。だから歯磨きのときはうがい薬、マウスウオッシュ(洗口液)、練り歯磨きと、3種類を使っていた。

ある日、いつもの薬局で「ポビンヨード」を処方してもらうとき「薄めでうがいしてください。濃いとかえってノドを痛めるときがありますから」と言われ、濃いめでうがいしていた私は「これはいけない」と、それ以来、薄めでうがいしていたが、なるほど薄めの方がノドにやさしい。してみるとこの薬は結構、劇薬なのだ。

「ポビンヨード」や「イソジン」は家にも備え付けがたくさんあったので、途中からはそれを使ったり、「コロロSP」というミント味のうがい薬(長年、健保組合から支給されていた)を使ったりしていたが、いつの間にかそれもなくなってしまった。

またもらいに行くのも面倒なので、苦肉の策で煎茶でうがいすることにした。朝ご飯のあとなど、いつも湯飲みに半分ほど煎茶が残るので、これで試してみたのだが、おお!これはいい。ノドのイガイガが取れてスッキリするし、これで口をゆすぐとマウスウオッシュ以上に口臭や口の中のネバネバが取れる!これだとうがい薬もマウスウオッシュも買わなくて済むので、フトコロにもやさしい。

 日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)
 森下典子
 新潮社

「これは新発見だ!早速、ブログで発信しなければ」と思い、念のためネットで検索をかけてみると、「喉の痛み、風邪予防には、お茶でうがいをするのが効果的!」というサイトが見つかった。なんだ、私の新発見ではなかったのだ、残念! 要点を抜粋すると、

・喉が痛くなるのは、喉の粘膜が乾燥してるというのが直接的な原因。
・そんな時は、お茶でうがいをしよう!
・緑茶によるうがいを続けた子どもは、うがいをしない子に比べて7割近くも風邪になる割合が少なかった。
・うがいの効果とは? 粘液の分泌や血行を良くする。病原体や埃など、異物を粘液と一緒に出す。
・うがいは、インフルエンザを含め、風邪など感染様式を持つ感染症に一定の効果が期待出来ます。
・でも、どうして「お茶」が良いの?その理由。
・カテキンが効く!身体に良いと言われる緑茶はそのまま飲用しても良いですが、うがい薬の代用として活用するのが効果的です。
・お茶に含まれるカテキンには、インフルエンザなどのウイルス粘膜感染を阻止する働き、殺菌作用がある。
・緑茶に含まれるビタミンCは、風邪を予防するために役立つ成分。粘膜の健康を維持、炎症を抑える役割があり、のどの痛みを軽減する。
・口の中がスッキリしてリフレッシュ気分になったり、虫歯や歯周病を防ぐ。


私が知っていたのは、緑茶のフラボノイド効果(ポリフェノール効果)で、口臭を防いでくれるのだ。お寿司屋さんで、最後にあがり(緑茶)が出てくるのは、魚の臭みを取る効果があるからだ。

ウチには夏場に買いこんだ「水出し煎茶」のテイーバッグがたくさん残っている。あらかじめ水で煎茶を出しておいて使えば、手っ取り早いし在庫整理にもなる。うがい薬とマウスウォッシュを買わなくて済み、不良在庫が整理でき、それでノドの調子が整い、風邪の予防にもなるとは、良いことずくめである。皆さん、これからの季節、「煎茶でうがい」を励行しましょう!
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いしかげ貝/陸前高田 復興のシンボル!

2016年11月30日 | 意見
11/18(金)~19(土)、被災地に桜を植えるプロジェクトに協力するため、岩手県の陸前高田市を訪ねた。そこで珍しいものを見つけた。地元で「いしかげ貝」(石陰貝)と呼ばれる二枚貝で、学名は「エゾイシカゲガイ」。東京の市場では誤って「石垣貝」などとも呼ばれるトリガイの仲間である。
※トップ画像は鶴亀鮨の名刺の裏。どうも意味が分かりにくいが、
私もスーパーで「お客さんの関西弁よくわからないっす」と言われた

11月19日のランチタイムに訪ねた「味と人情の鶴亀鮨」(陸前高田市竹駒町相川7-1)でいただいた。サイト「全国のプライドフィッシュ」(全国漁業協同組合連合会提供)によると、


いしかげ貝の寿司と刺身

全国初の養殖に成功したエゾイシカゲ貝
震災を乗り越え復活した、陸前高田広田湾だけの「幻の貝」

エゾイシカゲ貝の生産量は非常に少なく、従来、活貝での流通はごくわずかしかありませんでした。そこで、広田湾では平成7年からエゾイシカゲ貝の天然採苗・養殖技術の開発に力を入れ、さまざまなノウハウを確立し、平成8年に全国で初めて養殖の事業化に成功しました。現在も産業レベルのまとまった形で養殖を行っているのは、全国で陸前高田の広田湾だけの「幻の貝」となっています。



生産量は養殖開始当初の数十㎏から年々順調に増加し、平成22年には37tにまで増加しました。しかし、平成23年の東日本大震災によって養殖施設は壊滅的な打撃を受け、エゾイシカゲ貝は全て流失してしまいました。3年前の震災によって全てを失った漁業者ですが、懸命の努力と国の「がんばる養殖復興支援事業」の協力によって、養殖に必要な環境を復旧させ、本年(平成26年)7月には、震災後、初の出荷にまでこぎつけました。



平成26年の生産量として47tの出荷を計画しているところです。エゾイシカゲ貝は、トリガイの仲間で市場では「石垣貝」とも呼ばれていて、味は甘みと旨みが強く、タウリン・グリシン・アルギニン等の栄養分を豊富に含んだ「幻の貝」です。


ランチのメインは海鮮丼。具がたっぷりで、とても美味しい!


味噌汁にはこんな大きいエビが!

成育の場所を用意する以外は、餌も与えず自然のままの環境で育てる
無給餌養殖により、天然物と変わらないおいしさを実現

陸前高田のエゾイシカゲ貝は全て養殖です。その養殖方法は、砂に潜って生息するというエゾイシカゲ貝の特性に合わせ、発泡スチロールで作られたタライのような養殖用の容器に砂を入れ、その中にエゾイシカゲ貝を投入し海中で養殖するというものです。



養殖といっても、漁業者が餌を与えることのない無給餌養殖で広田湾の中に豊富にあるプランクトンが餌となりますので、天然と同じ環境で出荷サイズになるまで成長します。五葉山系から続く気仙川が注ぐ広田湾は、淡水が混じるため餌となるプランクトンが豊富な漁場となっています。加えて内湾であることから、波も静かで、エゾイシカゲ貝の養殖にこれ以上ない最適地であると言えます。


いしかげ貝を軽くあぶったもの

ご店主の阿部和明さんから「陸前高田に来てもらったら、これを食べなきゃ帰れないよ」と紹介していただいた。刺身、焼物(軽くあぶったもの)、寿司(一貫)すべて@400円だという。希望者を募ってオーダーした。もちろん私は3種類のすべてをいただいた。


いしかげ貝の寿司


いしかげ貝の刺身

とにかく元気な貝で、お皿の上で動き回る。横に移動したりひっくり返ったり。口に入れるとコリコリと歯ごたえが良く、味はホタテ貝のようで、これは美味しい! トリガイの仲間だというが、味も食感も、こちらの方がずっと上だ。「刺身と焼物と寿司のうち、どれが一番美味しかったですか?」と問われたが、すべて美味しくて、要は好みだ。私には焼物が珍しかった。

ぜひ陸前高田復興のシンボルとして、全国の市場に出荷していただきたいものだ。
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陸前高田(岩手県)で被災者のご冥福を祈る/新生奈良研究会(by 奈良日日新聞社)

2016年11月29日 | 意見
11月18日(金)と19日(土)、岩手県陸前高田市(たかた)を訪れた。新生奈良研究会(主管=奈良日日新聞社)とならコープの連携事業として行った視察研修である。その模様が11/25付の奈良日日新聞の1面に《陸前高田市を現地視察 新生奈良研究会×ならコープ 「桜ライン311」PJ、桜の植樹も》として掲載された。引用すると、
※トップ写真は、津波の状況を説明されるマルゴト陸前高田の伊藤雅人さん。市役所で(11/18)

奈良日日新聞社が主管する新生奈良研究会は、ならコープ 森宏之理事長)と連携し、18、19の2日間にわたり、陸前高田市「桜ライン311」視察研修を行った。同研究会のメンバーら13人が参加した。岩手県陸前高田市は、東日本大震災による大津波で市役所庁舎を含む市中心部が壊滅し、市の全世帯のうち7割以上が被害を受けている。

一行は、同市の戸羽太(とば・ふとし)市長らと復興状況について意見交換したほか、震災の記憶を次世代につなげる「桜ライン311」プロジェクトで桜の植樹も行った。



戸羽太市長による特別講話(11/18)

6面にも《つなぐ 震災の記憶 陸前高田市「桜ライン311」視察 新生奈良研究会》というタイトルの記事が載った。

新生奈良研究会の陸前高田市「桜ライン311」視察研修は、東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市において、震災の記憶をつなぐために、津波到達地点に桜を植樹するプロジェクトに着目し、同プロジェクトを継続的に支援しているならコープと共同で実施した。

東日本大震災から5年が経過し、被災地の現状と課題について、同市の戸羽太市長による特別講話では「規則やルールが多く復興が思うように進まない」という実情が示された。参加した13人は講話に熱心に耳を傾け、メモを取る姿が見受けられた。同市は、津波被害を受けた市中心部を盛り土でかさ上げするための整地がずっと続けられており、住民がいつ戻ってこれるのか不透明な状況だ。

参加者一行は、同市の「奇跡の一本松」も見学。7万本あった松のうち唯一津波に耐えたということで市民にとっての希望でもある。現在、保存のため特殊処理を施し、復興のモニュメントとなっている。市によると周辺に公園を整備する計画だ。また、桜ライン311プロジェクトにおける桜の植樹も、ならコープの職員らと共に行い、被災地の苦しみと希望を心に刻んだ。



「桜ライン311」プロジェクトの岡本翔馬代表。奥のジャンパー姿はならコープの森宏之理事長(11/19)

また同紙のコラム悠言録には、藤山純一社長が、次のように記している。

「国は被災地に寄り添うといいながらルールを変えようとしない。これでは復興、復旧は進まない」―。東日本大震災から5年8カ月が過ぎたが、街全体が壊滅状態となった岩手県陸前高田市の戸羽太市長はこう訴える。18、19日の両日、新生奈良研究会陸前高田市視察研修会で会員の皆さんとともに同市を訪れた。土盛りされた広大な土地が眼前に現れ、今も重機の音が響く状況を目の当たりにして「これが復興の現状なのか」とあぜんとしてしまった。

戸羽市長は一刻も早い復旧に取り組む同市に対して立ちはだかる現行法制や縦割り行政に「腹が立つというより、日本人をやめようという気持ちになる」と忸怩(じくじ)たる思いを吐露。「権限、予算を国から県、県から市町村に降ろすべき」と強調し、「交流人口を増やし経済の支えにする、防災意識を高めるため被災地の一部を公園化、障がい者、高齢者が他の人たちと等しく生きるノーマライゼーション社会の実現を」と熱く語る。

交流人口を増やし市の活性化のため各種研修などを受け入れているマルゴト陸前高田の伊藤雅人理事は言う。「海岸に作られた防潮堤は津波を防ぐものではない。津波から逃れるための時間稼ぎに造られたものだ」と。日本全国、絶対安全であるという地域はない。防災意識はもちろん、被災地に寄り添うため何をするべきか。私たちも人ごとではない。(純)



伊藤雅人さんからは2日間にわたり被災の状況を詳しくお聞きし、いたたまれない気持ちになった。記念植樹にも立ち会い、皆で1本のしだれ桜を植樹したが、どうも心が落ち着かない。何かもっと他にできることはないのだろうか…。ふと思いついて植樹のあと「皆さん、せっかく奈良から来たのだから、お経の1つでも唱えて差し上げましょう」と促し、般若心経を唱えた。

お経を唱えてしばし瞑想し「皆さん、有り難うございました」と申し上げた瞬間、近くの民家の扉がガラリと開き、婦人が紙箱を抱えて出てこられた。「わざわざお訪ねいただいて、有り難うございました。自家製の蒸しパンですが、皆さんで召し上がってください」と、ほかほかの蒸しパンを下さった。土産物店でもよく見かけたが、蒸しパンは当地の郷土食のようだ。上品な甘みがあり、とても美味しい。これが東北の人情の温かさなのだ。


ほかほかの蒸しパン。干しぶどうが入っている(11/19)

それにしてもならコープさんはすごい。早くから「桜ライン311」に継続的に資金面の援助をされているほか、職員さんが訪ねて桜の植樹をされたり、今回は我々とは別コースで一般会員さんからも希望者を募り、3泊(バス車中2泊・民家で1泊)で当地に来られて植樹をされるのだという。

私が被災地を訪ねるのは2度目である。これからも、できる限りの支援をしてまいりたいと心に刻んだ。
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すっぱいリンゴ/甘いリンゴ

2016年11月18日 | 意見
「すっぱいリンゴ」をいただいた。最初、「りんごジャムって召し上がりますか?」と聞かれ、「いえ、ウチはパンは食べませんので」と申し上げると、「では、すっぱいリンゴは大丈夫ですか? 青森のりんごをいただいたのですが、すっぱくて、いつもジャムにしています」。

私は果樹王国・和歌山県(農業に占める果樹の比率が最も高い県)の出身なので、果物は何でも好きだ。子供の頃から、ザボンとか夏みかんとかハッサクとか、すっぱい果物には慣れ親しんでいる。で、「はい、すっぱいリンゴは大好きです」とお答えした。

翌日、3個のリンゴ(真っ赤、赤に黄色混じり、黄色)をいただいた。果物籠に入れて応接間に飾りたいほど、きれいで立派なリンゴだった。袋の中から、いい香りが漂ってくる。持って帰って早速、最もすっぱそうなの(小ぶりでワインレッドほどの赤さ。かつての「紅玉」を思わせる)をいただいた。おっ、これは美味しい! 果実が硬く締まってシャキッとしていて、ほどよい酸味が利いている。リンゴ本来の美味しさだ。最近出回っている甘いだけのリンゴとは違い、これは私の好みの味だ。

私の子供の頃にも「印度」という変に甘いリンゴがあったが、私は紅玉とか国光のほうが好きだった。そういえば長い間、紅玉も国光も、スーパーで見かけない。たまにスーパーで大ぶりの新しい品種のリンゴを買うこともあるが、変に甘くて柔らかくて、全くリンゴらしくない。私と同じ好みの人も多いと思い、ネットで検索してみると、やはり「すっぱいリンゴ」派がいて、Yahoo知恵袋で、こんな質問をされていた。

青森の方 教えて下さい。どうしても、あのまぼろしのりんごがもう一度食べたいのです。8年位前になりますが、青森のりんご売りの軽バンが家の所に来ました。その時に、緑色でかなり大きなりんごを1つ他のフジりんごなどとともに、買ったのです。

その緑のりんごは、酸味が強く、味が濃く今までに食べたことがない位美味しかったのです。残念ながらそのりんごの名前が分からず、その後りんご売りも来ないので未だに分からずじまいです。




結局、そのリンゴは「サン陸奥(むつ)」(ただし黄緑色に限る)という品種だった。これは買ってみなければ…。最近はミカンもやたら甘くなって、美味しくなくなった。適度な酸味がミカンの味を引き立てるというのに…。単に甘いのは「ボケた味」のミカンだ。ハッサクまで甘くなって、たまらず当ブログに「甘すぎる!」という記事を書いたこともある。

かつて日本酒がどんどん甘口になっていて、途中で辛口が盛り返したことがあった。リンゴもミカンも、どこかでUターンしてくれないものだろうか。もちろん、柿や桃は、甘い方が良いのだが…。




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どうもスッキリしない日本語/語学留学、検査入院

2016年11月04日 | 意見
先日は、「『拾う』は『ひらう』か『ひろう』か」という疑問を投げかけた。Facebookに転載して皆さんからご意見をいただいた結果、正しいのは「ひろう」で、「ひらう」というのは「関西でよく使う誤用」で「ほぼ関西弁」あることが判明した。考えてみれば、他にもどうもスッキリしない言葉があるので、ここで紹介したい。

1.語学留学
この言葉はすでに大辞泉にも出ていて、「外国語を習得するための留学」とある。新聞広告などでも「語学留学しませんか?」というものをよく見かける。私の気持ちがスッキリしないのは、「留学というのは、語学を習得してから行くものであり、留学してから語学を習得するというのは、本末転倒ではないか?」ということである。つまり「語学は日本でも十分習得できる」し、「そもそも留学とは、もっと別の(高次元の)目的を持って行くべきものではないのか」ということである。

若い頃、会社の研修プログラムで、2~3ヵ月、アメリカの大学などで「Banking」(銀行論、銀行業務)を学ぶという機会があった。社内で英語による選抜試験があり、それに合格すると行けるというシステムで、何年か週1回の英会話スクールに通って英語を勉強(再勉強)して臨んだ。現地の授業などはすべて英語なので、あらかじめ英語を習得しておかないと、決してついて行けないのだ。

夏休み期間中だったので、現地では日本から来ている高校生や大学生と会った。日本人同士で群れて買い物したり、カラオケしている場面を見たのである。「何しに来たの?」と聞くと「語学留学」という。しかし、彼らは日本語で話しているのだ。ホームステイしているということなので、英語を話す機会もあるようなのだが、そもそも語学を習得せずに来ているので、はなはだ心許ない。「親御さんたちはこんな実態を知らないのだろうな」と同情したい気持ちになった。

語学は日本で十分習得できる。私も日本で勉強し、TOEICで800点あまり、英検は準1級程度には身に付けた(そうでないと社内の選抜試験に受からない)。広告などで語学留学の「カリキュラム」を見ると、日本の英会話スクールでやっていることと大差はない。最近は格安をうたってセブ島(フィリピン)やフィジー(オセアニア)へ語学留学しませんか、という広告も出ていて「それでどんな英語が身につくのだろう?」と首をかしげる。

高いお金を出して長期滞在すれば自然に語学が身につく、という甘い話などありえない。それなら日本の「駅前留学」(英会話スクール)で勉強する方が、コストも安いし期間も長く勉強できる。子供をもつ親御さん、ゆめゆめ「語学留学」という甘言には乗せられないないよう、ご注意を。

2.検査入院
このファジーな言葉は、まだ辞書には載っていないようだ。私の周囲でも「ちょっと検査入院で…」という人がいる。単なる「入院」でなく、頭に「検査」をつけてインパクトを弱めているところがミソだ。しかし単に検査するためだけに入院するだろうか?それなら宿泊つきの人間ドックではないか。だが彼らはあくまで特定の疾病のための入院であるから、決してドックではない。

要するに「疾病の治療のための入院」であり、そこに「検査」が付随するというだけのことではないか(そもそも治療のためには検査がつきものだ)。それなら潔く「入院」と言うべきだが、そこまで言い切りたくない、ということだろう。当人は「あまりご心配なく」という気持ちで、遠慮して検査入院と称するのだろうが、私としては決して聞き流すことなく、むしろ重く受け止めて友人のことを心配したい。

皆さん、他にもこんなスッキリしない言葉って、ありませんか?
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