8/10(水)、菅直人首相は退陣を明言した。毎日新聞(8/11付)1面トップの見出しは「首相 退陣を明言 民主代表選28日で調整」だった。同日の社説では「首相退陣を明言 代表選の始動を急げ」のタイトルで、《やっと、政治の歯車が回った。菅直人首相が退陣の条件として挙げていた特例公債法案など2法案が今国会で成立する見通しとなった。首相も両法案が成立すれば退陣する考えを国会で明言し、新政権移行へ局面は大きく動いている》。
《本格復興に向けた3次補正予算案編成や財源対策を乗り切るには新首相の下で与野党が協調する体制を一日も早く築く必要がある。9月の首相訪米など、日本外交も早急な立て直しを迫られている。日程上の制約があるとはいえ、「ポスト菅」を決める代表選もおざなりに終わらせていいはずがない》。
《統治能力の欠如をさらした鳩山、菅両内閣の失敗の総括はもとより政権公約見直しの具体像や税制・社会保障改革や復興財源の基本方針を決めなければならない。首相が進めた一連の原発政策見直しを継承するかどうかも大きな論点となる》。
そして、最後の一文である、《野田佳彦財務相、馬淵澄夫前国土交通相らの出馬がすでに見込まれているが、十分な反省の議論を経て新代表を選ぶ姿勢を示さなければ国民の不信は到底解消しまい。2法案の成立を待たず衆院を通過した段階で、首相は新代表選びの日程確定に応じるべきである》。
ここで奈良1区選出の馬淵澄夫氏(前国土交通相、前首相補佐官)の名前が挙がった。今日(8/12)の朝刊でも、読売は出馬が予想される7人の「増税と政権公約見直しに関するスタンスと主な発言」、毎日は同じく5人の「マニフェストなどに関する発言」が掲載されている。もちろん馬淵氏は、いずれにも含まれている(増税は△、政権公約見直しは○)。
馬淵澄夫とは、どんな人物か。Wikipediaから拾うと《馬淵 澄夫(まぶち すみお、1960年8月23日 - )は、日本の政治家。衆議院議員(3期)。国土交通大臣(第14代)、内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策担当)、内閣総理大臣補佐官(東北地方太平洋沖地震による災害及び原子力発電所事故対応担当)を歴任》《1960年8月23日、奈良県奈良市で生まれる。1980年3月、東京都立上野高等学校を卒業。1983年3月、横浜国立大学工学部土木学科を卒業。大学卒業後、三井建設社員、コンピューター関連商品製造販売会社取締役(当時、非同族としては史上最年少の上場企業取締役)・北米法人最高経営責任者、文具会社役員などを務めた》。
《2000年6月の第42回衆議院議員総選挙に立候補するも落選。次の2003年の第43回衆議院議員総選挙で初当選を果たして国会議員となった。2005年当時の構造計算書偽造問題において各委員会、証人喚問などで民主党の同問題に関する代表者として追及を行った。これにともない、TBSテレビ『みのもんたの朝ズバッ!』などのテレビ番組に多数出演した。馬淵はこの活動を自身の業績としている》《私生活では子沢山で知られ、1男5女の6人の子どもがいる。精神鍛錬の意味も込めてボディビルを趣味としている》。
公式HPの「プロフィール」には「出身地 奈良市(鶴舞団地)」「家族構成 6児の父、11人家族」とある。ご自身の両親と夫人の母親と同居しているので、11人の大家族なのである。03年に当選するまでは、よく近鉄学園前駅(鶴舞団地の最寄り駅)で、辻立ちをされていた。日焼けした筋肉質の偉丈夫で、声にもハリがあり主張も明解、頼もしいタフガイといった出で立ちであった。
週刊現代(8/20-27号)は、早々とこんな記事を載せている。「永田町インサイド 次の総理は馬淵かもしれない 「歩く人災」菅直人、ようやく退場」。記事によると《「覚悟は持っている。当選3回を超えれば、ある意味、政治家としての国会内外の経験という点では、一定のレベルを超えたと判断してもらえるだろう」馬淵氏はそう語り、菅直人首相退陣後の次期総理の座に強い意欲を示す》。
《政治評論家の有馬晴海氏はこう語る。「これまで民主党は、トロイカ(鳩山、菅、小沢)や前原誠司前外相、岡田克也幹事長らで代表を回してきました。しかし、それ以外にも民主党には人材はいる。それを示すべきだという意見が、若手の中で盛り上がってきています。そこで手を挙げたのが馬淵氏です」》。
《「馬淵氏には支持グループがなく、代表選出馬のための20人の推薦人を集めるのも難しい、という意見があります。でも馬淵氏は、そこを逆手にとって、党内のすべての勢力と接触を図り、膝を交えて直談判することで彼らを口説き落とそうとしている。こういうオーソドックスで愚直なやり方は、案外、効果があると思います。国民も民主党には、自民党と違った部分に期待を寄せているのですから、もしかすると馬淵氏は、今後大化けするかもしれません」》。
もちろん、わずか当選3回の馬淵氏の代表選出馬を危惧する声もある。《政治評論家の浅川博忠氏もこう危ぶむ。「馬淵氏の長所は、かつて耐震偽装問題の追及で見せたように、問題を的確に把握して、それを整理して話をし、質問できるような能力です。この力は際立っていると思いますが、客観的には急ぎすぎているように思います。最低、当選5回くらいまでは経験を積み、そこで首相を狙うべきではないでしょうか」》。
週刊現代の記事は、こう結ばれる。《民主党が豊臣家同様、身内の論理やたいして意味のない序列、そして内紛によってまともに人材の活用ができなければ、この国の復興はさらに遅れる。それだけは、避けなくてはならない》。
第94代内閣総理大臣の菅直人まで、奈良県選出の総理大臣はいない。人口比でいえば、奈良県の人口は約1%(1,395千人÷128,056千人×100=1.1%)である。有能な人材も多い。100代に1人、総理を輩出してもおかしくないのである。8/28の代表選まで、あと2週間余り。地元選出・馬淵氏の戦いぶりに注目したい。
《本格復興に向けた3次補正予算案編成や財源対策を乗り切るには新首相の下で与野党が協調する体制を一日も早く築く必要がある。9月の首相訪米など、日本外交も早急な立て直しを迫られている。日程上の制約があるとはいえ、「ポスト菅」を決める代表選もおざなりに終わらせていいはずがない》。
《統治能力の欠如をさらした鳩山、菅両内閣の失敗の総括はもとより政権公約見直しの具体像や税制・社会保障改革や復興財源の基本方針を決めなければならない。首相が進めた一連の原発政策見直しを継承するかどうかも大きな論点となる》。
そして、最後の一文である、《野田佳彦財務相、馬淵澄夫前国土交通相らの出馬がすでに見込まれているが、十分な反省の議論を経て新代表を選ぶ姿勢を示さなければ国民の不信は到底解消しまい。2法案の成立を待たず衆院を通過した段階で、首相は新代表選びの日程確定に応じるべきである》。
ここで奈良1区選出の馬淵澄夫氏(前国土交通相、前首相補佐官)の名前が挙がった。今日(8/12)の朝刊でも、読売は出馬が予想される7人の「増税と政権公約見直しに関するスタンスと主な発言」、毎日は同じく5人の「マニフェストなどに関する発言」が掲載されている。もちろん馬淵氏は、いずれにも含まれている(増税は△、政権公約見直しは○)。
馬淵澄夫とは、どんな人物か。Wikipediaから拾うと《馬淵 澄夫(まぶち すみお、1960年8月23日 - )は、日本の政治家。衆議院議員(3期)。国土交通大臣(第14代)、内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策担当)、内閣総理大臣補佐官(東北地方太平洋沖地震による災害及び原子力発電所事故対応担当)を歴任》《1960年8月23日、奈良県奈良市で生まれる。1980年3月、東京都立上野高等学校を卒業。1983年3月、横浜国立大学工学部土木学科を卒業。大学卒業後、三井建設社員、コンピューター関連商品製造販売会社取締役(当時、非同族としては史上最年少の上場企業取締役)・北米法人最高経営責任者、文具会社役員などを務めた》。
《2000年6月の第42回衆議院議員総選挙に立候補するも落選。次の2003年の第43回衆議院議員総選挙で初当選を果たして国会議員となった。2005年当時の構造計算書偽造問題において各委員会、証人喚問などで民主党の同問題に関する代表者として追及を行った。これにともない、TBSテレビ『みのもんたの朝ズバッ!』などのテレビ番組に多数出演した。馬淵はこの活動を自身の業績としている》《私生活では子沢山で知られ、1男5女の6人の子どもがいる。精神鍛錬の意味も込めてボディビルを趣味としている》。
公式HPの「プロフィール」には「出身地 奈良市(鶴舞団地)」「家族構成 6児の父、11人家族」とある。ご自身の両親と夫人の母親と同居しているので、11人の大家族なのである。03年に当選するまでは、よく近鉄学園前駅(鶴舞団地の最寄り駅)で、辻立ちをされていた。日焼けした筋肉質の偉丈夫で、声にもハリがあり主張も明解、頼もしいタフガイといった出で立ちであった。
週刊現代(8/20-27号)は、早々とこんな記事を載せている。「永田町インサイド 次の総理は馬淵かもしれない 「歩く人災」菅直人、ようやく退場」。記事によると《「覚悟は持っている。当選3回を超えれば、ある意味、政治家としての国会内外の経験という点では、一定のレベルを超えたと判断してもらえるだろう」馬淵氏はそう語り、菅直人首相退陣後の次期総理の座に強い意欲を示す》。
《政治評論家の有馬晴海氏はこう語る。「これまで民主党は、トロイカ(鳩山、菅、小沢)や前原誠司前外相、岡田克也幹事長らで代表を回してきました。しかし、それ以外にも民主党には人材はいる。それを示すべきだという意見が、若手の中で盛り上がってきています。そこで手を挙げたのが馬淵氏です」》。
《「馬淵氏には支持グループがなく、代表選出馬のための20人の推薦人を集めるのも難しい、という意見があります。でも馬淵氏は、そこを逆手にとって、党内のすべての勢力と接触を図り、膝を交えて直談判することで彼らを口説き落とそうとしている。こういうオーソドックスで愚直なやり方は、案外、効果があると思います。国民も民主党には、自民党と違った部分に期待を寄せているのですから、もしかすると馬淵氏は、今後大化けするかもしれません」》。
もちろん、わずか当選3回の馬淵氏の代表選出馬を危惧する声もある。《政治評論家の浅川博忠氏もこう危ぶむ。「馬淵氏の長所は、かつて耐震偽装問題の追及で見せたように、問題を的確に把握して、それを整理して話をし、質問できるような能力です。この力は際立っていると思いますが、客観的には急ぎすぎているように思います。最低、当選5回くらいまでは経験を積み、そこで首相を狙うべきではないでしょうか」》。
週刊現代の記事は、こう結ばれる。《民主党が豊臣家同様、身内の論理やたいして意味のない序列、そして内紛によってまともに人材の活用ができなければ、この国の復興はさらに遅れる。それだけは、避けなくてはならない》。
第94代内閣総理大臣の菅直人まで、奈良県選出の総理大臣はいない。人口比でいえば、奈良県の人口は約1%(1,395千人÷128,056千人×100=1.1%)である。有能な人材も多い。100代に1人、総理を輩出してもおかしくないのである。8/28の代表選まで、あと2週間余り。地元選出・馬淵氏の戦いぶりに注目したい。