前回(7/11)以降の動きを、日付順に紹介する。
7/19「平城遷都1300年事業協会」は、平城宮跡における土質調査の実施を発表した。パビリオンが地下遺構に及ぼす影響を調べるのが目的だ。48か所で、ボーリングとサンプリング調査を実施する(8月末で終了)。結果は文化庁との協議に活用するという。
http://www.1300.jp/release/180719tishitsu1.html
これに呼応するかのように、朝日新聞に、こんな主旨の記事が載った。
市民団体「高速道路から世界遺産・平城京を守る会」は7/20、平城宮跡を記念事業のイベント会場として使用しないことや、宮跡近くにルートが予定されている大和北道路(京奈和自動車道)建設計画の中止について国や県に勧告するよう、ユネスコ世界遺産センターへ文書で求めた(7/21付)。
実際のところ、記念事業の実施は決まっていても、平城宮跡を会場に使うことについては、文化庁もユネスコも(正式には)許可していない。平城宮跡周辺(新大宮駅寄り)に作るという近鉄電車の(仮設)駅についても同様だ。これらの点を不安に思っている県民は私以外にも多いと思うので、早期にこの不安を払拭してほしいものだ。
8/14、協会は、音楽家の城之内ミサさんを初の「平城遷都1300年記念事業広報大使」に委嘱すると発表した。
http://www.1300.jp/release/060814ninmei.html
城之内さんは、県の「大和路シンフォニー」(交響曲ではなく、組曲)を作曲していて、奈良に縁があることから選ばれたのだろう。それにしてもこの曲、県内でも一向に普及する気配のないのが、気になるところだ。
http://actbasec.hp.infoseek.co.jp/page007.html
8/30、協会は遷都1300年記念事業として「世界宗教者平和会議・日本委員会発足40周年記念事業」を誘致・実施することを明らかにした。
奈良新聞(8/31付・1面トップ)などによると、協会は8/30、京都国際会議場で開かれた「第8回世界宗教者平和会議世界大会」(8/26~29)に参加した宗教者15人(米国、エチオピアなど10か国)を薬師寺・東大寺・平城宮跡に招き、知事などと懇談した。薬師寺・安田管主は同寺を案内し「宗教の共通の思いは世界平和であることを強調した」。
よくよく考えてみれば、記念事業に関連する具体的な行事の開催が公表されたのは、これが初めてだ。4年後に迫った大イベントの中身がこれだけで、土質調査も始めたばかりとは、心許ない話だ。
協会が、新たなPR用ビデオを制作したり、「平城京フォーラム」を各地(奈良、橿原、大阪、東京)で開いたりと、広報活動に力を入れていることは評価しているが、今後は文化庁やユネスコの許可も含め、もっと具体的な計画の進捗を望みたい。
(参考記事)「同時進行!平城遷都1300年(6)」(プログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/d/20060711
※写真は薬師寺金堂(奈良市西ノ京町)、7/16撮影。
7/19「平城遷都1300年事業協会」は、平城宮跡における土質調査の実施を発表した。パビリオンが地下遺構に及ぼす影響を調べるのが目的だ。48か所で、ボーリングとサンプリング調査を実施する(8月末で終了)。結果は文化庁との協議に活用するという。
http://www.1300.jp/release/180719tishitsu1.html
これに呼応するかのように、朝日新聞に、こんな主旨の記事が載った。
市民団体「高速道路から世界遺産・平城京を守る会」は7/20、平城宮跡を記念事業のイベント会場として使用しないことや、宮跡近くにルートが予定されている大和北道路(京奈和自動車道)建設計画の中止について国や県に勧告するよう、ユネスコ世界遺産センターへ文書で求めた(7/21付)。
実際のところ、記念事業の実施は決まっていても、平城宮跡を会場に使うことについては、文化庁もユネスコも(正式には)許可していない。平城宮跡周辺(新大宮駅寄り)に作るという近鉄電車の(仮設)駅についても同様だ。これらの点を不安に思っている県民は私以外にも多いと思うので、早期にこの不安を払拭してほしいものだ。
8/14、協会は、音楽家の城之内ミサさんを初の「平城遷都1300年記念事業広報大使」に委嘱すると発表した。
http://www.1300.jp/release/060814ninmei.html
城之内さんは、県の「大和路シンフォニー」(交響曲ではなく、組曲)を作曲していて、奈良に縁があることから選ばれたのだろう。それにしてもこの曲、県内でも一向に普及する気配のないのが、気になるところだ。
http://actbasec.hp.infoseek.co.jp/page007.html
8/30、協会は遷都1300年記念事業として「世界宗教者平和会議・日本委員会発足40周年記念事業」を誘致・実施することを明らかにした。
奈良新聞(8/31付・1面トップ)などによると、協会は8/30、京都国際会議場で開かれた「第8回世界宗教者平和会議世界大会」(8/26~29)に参加した宗教者15人(米国、エチオピアなど10か国)を薬師寺・東大寺・平城宮跡に招き、知事などと懇談した。薬師寺・安田管主は同寺を案内し「宗教の共通の思いは世界平和であることを強調した」。
よくよく考えてみれば、記念事業に関連する具体的な行事の開催が公表されたのは、これが初めてだ。4年後に迫った大イベントの中身がこれだけで、土質調査も始めたばかりとは、心許ない話だ。
協会が、新たなPR用ビデオを制作したり、「平城京フォーラム」を各地(奈良、橿原、大阪、東京)で開いたりと、広報活動に力を入れていることは評価しているが、今後は文化庁やユネスコの許可も含め、もっと具体的な計画の進捗を望みたい。
(参考記事)「同時進行!平城遷都1300年(6)」(プログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/d/20060711
※写真は薬師寺金堂(奈良市西ノ京町)、7/16撮影。