tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

富本憲吉展は、3月15日(日)まで!(2015Topic)

2015年01月28日 | お知らせ
安堵町が産んだ陶芸家・富本憲吉は、日本近代陶芸の巨匠で、人間国宝(重要無形文化財保持者)にも認定されている。そんな富本の作品展「富本憲吉展~華麗なる色絵・金銀彩~」が、奈良県立美術館で開催されている。入館料は400円(一般)である。県のHPによると、

富本憲吉展~華麗なる色絵・金銀彩~
2015年1月17日(土)~3月15日(日)

休 館 日  月曜日
開館時間 午前9時~午後5時(入館は閉館の30分前まで。)

陶芸家・富本憲吉(1886-1963)は、奈良県が生んだ芸術家であり、また日本近代陶芸の巨匠でもあります。1955年には重要無形文化財保持者(人間国宝)にも認定されました。富本は楽焼制作に始まり、土焼・白磁・染付と多様な創作活動を展開しましたが、中でも代表的なものは豊かな色彩が印象的な色絵磁器、そこに金と銀を焼き付けた金銀彩の作品でしょう。本展では、その色絵・金銀彩の作品を中心に約110件を展示します。


「色絵円に花模様飾筥」。作品の画像は、すべて県立美術館のHPから拝借  
 
また本展の開催にあたり、全国13県の知事が組織する「ふるさと知事ネットワーク」の美術館交流により、石川県内の博物館・美術館から富本憲吉と九谷焼の作品をご出品いただきます。富本は石川県で色絵技法を研究しており、そこでの日々は彼にとっても、また九谷の陶芸家たちにとっても大きな刺激になりました。独創の人・富本憲吉の陶業と、日本有数の色絵磁器・九谷焼の伝統とが交わった先に何が生まれたのかーそれをたどりながら、伝統工芸の美の神髄をお楽しみいただければ幸いです。


「色絵罌粟大飾皿」

主催:奈良県立美術館
後援:NHK奈良放送局 奈良テレビ放送株式会社 株式会社奈良新聞社 
   西日本旅客鉄道株式会社 近畿日本鉄道株式会社 阪神電気鉄道株式会社 
   奈良交通株式会社 奈良県商工会議所連合会 奈良県商工会連合会
   奈良県中小企業団体中央会 株式会社南都銀行 (一社)日本旅行業協会
   (一社)全国旅行業協会 (一社)国際観光日本レストラン協会
   (一財)奈良県ビジターズビューロー 奈良市観光協会 
   奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合


  
「赤地金銀彩羊歯模様蓋付飾壺」

【関連事業】※いずれも参加無料。ただしマンドリンコンサート以外の催しは本展の観覧券が必要です。
 ◇講演会「富本憲吉と九谷焼」
   講師:中矢進一氏(石川県九谷焼美術館 副館長)
   1月24日(土)午後2時~ レクチャールーム 60席・先着順
 ◇美術講座「富本憲吉と色絵・金銀彩」
   講師:飯島礼子(当館主任学芸員)
   2月15日(日)午後2時~ レクチャールーム 60席・先着順    
 ◇マンドリンコンサート  出演:奈良マンドリンギター合奏団
   1月17日(土)、1月25日(日)、2月8日(日)、2月22日(日)、3月8日(日)
    いずれも午後1時30分~/午後3時30分~
 ◇当館学芸員によるギャラリートーク(1月24日をのぞく毎週土曜日午後2時~・展示室にて)
 ◇ボランテイアによる展示解説を実施します。(不定期)

【同時開催展示】  ※観覧無料 会場:当館1Fギャラリー 
安堵町との連携展示「陶芸のさと安堵 ~富本憲吉の足跡をたどる~」
  …富本憲吉の出身地・安堵町を紹介します。また、ふるさとに想いをはせながら
   活躍した彼の戦時中を中心とした作陶の足跡をたどります。
◆安堵町のイベント
 1月24日(土)、2月21日(土)、3月7日(土)、3月8日(日)
 ①灯芯ひき体験    ②和ろうそく製作説明  
 各回とも午前10時~午後3時30分まで随時(※②は上記期日のいずれかで実施)


私は1月16日に開催された開会式・内覧会にお邪魔した。これはとても見応えのある展示だった。私がこれまで見てきた富本作品は、墨絵のようなモノトーンのものが多かったが、ここでは豊かな色づかいの色絵磁器や、そこに金と銀を焼き付けた豪華作品、また石川県内の博物館・美術館から出品された富本憲吉と九谷焼の作品など、きらびやかで華麗なる作品がずらりと並んでいる。同時開催している安堵町の展示「陶芸のさと安堵~富本憲吉の足跡をたどる~」も、好企画だ。

半日かけてじっくり観覧したい「富本憲吉展~華麗なる色絵・金銀彩~」、ぜひ足をお運びください!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする