NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は『奈良百寺巡礼』(京阪奈新書)の刊行を記念して、毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまと百寺参り」を連載している。この木曜日(2020.9.3)に掲載されたのは「龍神まつる八大龍王堂/龍泉寺(天川村)」、執筆者は同会会員の奥田八尋さんだった。
このお寺は1946年(昭和21年)の大火事で八大龍王堂を残して全焼し、1960年(昭和35年)に再建された。境内は大峯山に包括されるものとして、1960年までは女人禁制だった。では全文を紹介する。
大峯山(おおみねさん)登山口の洞川(どろがわ)にある龍泉寺(りゅうせんじ)は、真言宗醍醐派の寺院で、修験道当山派(とうざんは)の大本山、大峯山上の大峯山寺(おおみねさんじ)の護持院でもあります。奈良県内でも屈指のパワースポットとして知られています。役行者が、大峯山での修行中洞川に下ると、こんこんと湧き出る泉を発見、そのほとりに八大龍王尊(龍神様)をお祀(まつ)りしたのが龍泉寺の始まりであると伝えられています。
役行者が大峯一山の総鎮守とした八大龍王尊は、八大龍王堂に祀られています。弘法大師が、高野山を開創する以前に当寺に止住し、この宝前で「雨乞(あまごい)の修法」をして以来、修行者の道中安全、家業繁栄の守護神として崇(あが)められています。長年の風雨に耐えたお堂でしたが、老朽化のため解体して、2001(平成13)年に再建されました。
堂内の天井に描かれた天上龍図は、修行者を護(まも)る円相の龍です。狩野派の絵が川面稜一(かわもりょういち)画伯によって復元されました。龍の表情は、見る位置や心持ちによって変わって見えます。八大龍王堂大祭は、毎年10月の第2日曜日に斎行され、柴灯護摩(さいとうごま)の炎が仏さまに見えることもあるそうです。(奈良まほろばソムリエの会会員 奥田八尋)
【宗 派】真言宗醍醐派
【住 所】吉野郡天川村洞川494
【電 話】0747-64-0001
【交 通】近鉄下市口駅からバス「洞川温泉」下車、徒歩5分
【拝 観】境内自由
【駐車場】 有(無料)
このお寺は1946年(昭和21年)の大火事で八大龍王堂を残して全焼し、1960年(昭和35年)に再建された。境内は大峯山に包括されるものとして、1960年までは女人禁制だった。では全文を紹介する。
大峯山(おおみねさん)登山口の洞川(どろがわ)にある龍泉寺(りゅうせんじ)は、真言宗醍醐派の寺院で、修験道当山派(とうざんは)の大本山、大峯山上の大峯山寺(おおみねさんじ)の護持院でもあります。奈良県内でも屈指のパワースポットとして知られています。役行者が、大峯山での修行中洞川に下ると、こんこんと湧き出る泉を発見、そのほとりに八大龍王尊(龍神様)をお祀(まつ)りしたのが龍泉寺の始まりであると伝えられています。
役行者が大峯一山の総鎮守とした八大龍王尊は、八大龍王堂に祀られています。弘法大師が、高野山を開創する以前に当寺に止住し、この宝前で「雨乞(あまごい)の修法」をして以来、修行者の道中安全、家業繁栄の守護神として崇(あが)められています。長年の風雨に耐えたお堂でしたが、老朽化のため解体して、2001(平成13)年に再建されました。
堂内の天井に描かれた天上龍図は、修行者を護(まも)る円相の龍です。狩野派の絵が川面稜一(かわもりょういち)画伯によって復元されました。龍の表情は、見る位置や心持ちによって変わって見えます。八大龍王堂大祭は、毎年10月の第2日曜日に斎行され、柴灯護摩(さいとうごま)の炎が仏さまに見えることもあるそうです。(奈良まほろばソムリエの会会員 奥田八尋)
【宗 派】真言宗醍醐派
【住 所】吉野郡天川村洞川494
【電 話】0747-64-0001
【交 通】近鉄下市口駅からバス「洞川温泉」下車、徒歩5分
【拝 観】境内自由
【駐車場】 有(無料)