同僚の西本英明さん(南都コンピュータサービス株式会社社長)が、今年の公認会計士試験に全国最年長で合格された、おめでとうございます!60歳以降の先輩・同僚の歩みについてはいろいろと拝見してきたが、このように鮮やかに新境地を開拓した人は初めてだ、全く頭が下がる。この快挙は金融専門紙ニッキン(11月29日号)と毎日新聞奈良版(11月30日付)で大きく報道された。以下、毎日新聞の記事全文を貼り付けておく。
※トップ画像はニッキンの記事
ライバルは学生 62歳・西本さん、会計士試験合格 今年最年長で
南都銀行のグループ子会社、南都コンピュータサービス(奈良市)の西本英明社長(62)が、今年の公認会計士試験に全国最年長で合格した。快挙に「とてもうれしい。熱心に自己研さんをやると必ず良いことがある。人生百年時代だが、若い人たちも時間がないから無理だと思わず、いろいろなことにチャレンジしてほしい」と話している。【新宮達】
公認会計士試験は、短答式と論文式の二つの試験をクリアする必要がある。今年は1万2532人が出願し、1337人が合格(合格率10・7%)した。合格者の平均年齢は25・2歳で、60歳以上は西本さんのみだった。試験を実施した公認会計士・監査審査会によると、2014~16年にいずれも67歳が最年長で合格しているが、直近10年の毎年の60代以上の合格者は0~3人と、極めて少ないという。
後列向かって右端が西本さん。本年(2019年)6月7日に撮影
西本さんは京都府加茂町(現木津川市)出身。同志社大法学部を卒業後、1980年に南都銀に入行。有価証券などの資金運用や外国為替を扱う部門に約30年勤務した。業務に関連するため、証券アナリストなどの資格を取得。南都銀の取締役だった2013年には日商簿記2級を満点で合格した。
2014年6月から現職となり、「お客さんからは生産の工程管理をシステム化したいなどと相談を受けることが多く、直接アドバイスできるので経営者として役に立つのでは」と、次の目標を公認会計士と定め、15年夏から通信教育で勉強を開始した。
「ライバルは学生。年は取っているが、会社経験は豊富で理解は深いはず」。平均点を大きく上回って得点した科目はその後一定期間の試験が免除となることから、経営学など得意科目を磨いた。17年には短答式の試験に合格したが、翌年の論文式試験で「大失敗」。「模擬試験も割と良く大丈夫だと思っていたが、忘れていた問題が出て全くできなかった。落ち着いてやればできたのに、時間管理もできなかった」と振り返る。
今年は最後の15分で問題を見直して1点でも積み増す『集中力の養成』を特に意識した。業務の移動時間を活用して電車や社用車でテキストを読み込んだ。休日は勉強漬けで、「酒やゴルフの誘いを断っていたら誘いすらなくなり、友人を随分なくした」と苦笑いする。
南都銀によると、現役行員では初めての合格。西本さんは「自分のポケットに知識や話題があるとお客さんへの訴求力が違うし、信頼感にもつながる。今後もいろいろな相談に乗れれば」と意気込んでいる。
西本さんは現役の社長さんなので、この資格を今の仕事に活かすという。おそらく退任後は独立開業されることだろう。いずれにしてもこの資格は様々な分野に応用がきく。60歳以降のサラリーマンの生き方のお手本として、頑張っていただきたい。
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ライバルは学生 62歳・西本さん、会計士試験合格 今年最年長で
南都銀行のグループ子会社、南都コンピュータサービス(奈良市)の西本英明社長(62)が、今年の公認会計士試験に全国最年長で合格した。快挙に「とてもうれしい。熱心に自己研さんをやると必ず良いことがある。人生百年時代だが、若い人たちも時間がないから無理だと思わず、いろいろなことにチャレンジしてほしい」と話している。【新宮達】
公認会計士試験は、短答式と論文式の二つの試験をクリアする必要がある。今年は1万2532人が出願し、1337人が合格(合格率10・7%)した。合格者の平均年齢は25・2歳で、60歳以上は西本さんのみだった。試験を実施した公認会計士・監査審査会によると、2014~16年にいずれも67歳が最年長で合格しているが、直近10年の毎年の60代以上の合格者は0~3人と、極めて少ないという。
後列向かって右端が西本さん。本年(2019年)6月7日に撮影
西本さんは京都府加茂町(現木津川市)出身。同志社大法学部を卒業後、1980年に南都銀に入行。有価証券などの資金運用や外国為替を扱う部門に約30年勤務した。業務に関連するため、証券アナリストなどの資格を取得。南都銀の取締役だった2013年には日商簿記2級を満点で合格した。
2014年6月から現職となり、「お客さんからは生産の工程管理をシステム化したいなどと相談を受けることが多く、直接アドバイスできるので経営者として役に立つのでは」と、次の目標を公認会計士と定め、15年夏から通信教育で勉強を開始した。
「ライバルは学生。年は取っているが、会社経験は豊富で理解は深いはず」。平均点を大きく上回って得点した科目はその後一定期間の試験が免除となることから、経営学など得意科目を磨いた。17年には短答式の試験に合格したが、翌年の論文式試験で「大失敗」。「模擬試験も割と良く大丈夫だと思っていたが、忘れていた問題が出て全くできなかった。落ち着いてやればできたのに、時間管理もできなかった」と振り返る。
今年は最後の15分で問題を見直して1点でも積み増す『集中力の養成』を特に意識した。業務の移動時間を活用して電車や社用車でテキストを読み込んだ。休日は勉強漬けで、「酒やゴルフの誘いを断っていたら誘いすらなくなり、友人を随分なくした」と苦笑いする。
南都銀によると、現役行員では初めての合格。西本さんは「自分のポケットに知識や話題があるとお客さんへの訴求力が違うし、信頼感にもつながる。今後もいろいろな相談に乗れれば」と意気込んでいる。
西本さんは現役の社長さんなので、この資格を今の仕事に活かすという。おそらく退任後は独立開業されることだろう。いずれにしてもこの資格は様々な分野に応用がきく。60歳以降のサラリーマンの生き方のお手本として、頑張っていただきたい。
毎日新聞奈良版(11/30付)
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