澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

歴史歪曲と「台湾人」も激怒したNHK「超偏向」番組~「週刊新潮」4/23号

2009年04月16日 15時18分19秒 | 台湾

4月5日、NHKで放送された「シリーズJAPAN アジアの”一等国”」について、今日発売の「週刊新潮」(H21.4.23号)が、巻頭に特集記事を組んでいる。
この記事は、極めて冷静にこの番組の背景を分析していて、納得できることが多い。

以下に内容を紹介したい。

【歴史歪曲と「台湾人」も激怒したNHK「超偏向」番組】(抄録)
  ~「週刊新潮」平成21年4月23日号より~


 「”偏向番組”の一語に尽きます。”日本は加害者”という自虐史観ありきで、そこから一歩も出ていない。」
 台湾出身の評論家・金美齢氏も、そう憤るのだ。4月5日に放送されたNHKスペシャルの「超偏向」ぶりに、指揮者や関係者、そして一般視聴者からの怒濤の批判がわき起こっている。
 横浜開港で日本が世界にデビューしてからの150年間を辿る「シリーズJAPANデビュー」。その第1回放送「アジアの”一等国”」のテーマは、50年に及んだ日本の「台湾統治」だった。明治28年、日清戦争に勝利した日本は、台湾を割譲された。この番組によれば、植民地を持つことで世界の”一等国”入りを目指した日本は、抵抗勢力を武力押さえつけ、台湾の先住民族を博覧会に”展示”して統治の成功を世界に示し、さらに「格差と同化」という矛盾する統治で「差別」を生みながら、「改姓名」などの皇民化運動で台湾人から民族性を奪っていった…この番組は、日本の台湾統治の”極悪非道”ぶりを徹底的に描き出すのだ。
 「番組自体が”捏造”とまでは言わないにせよ、ひどい歪曲の連続でした」 台湾研究フォーラム会長の永山英樹氏が呆れて言う。
 「たとえば、番組冒頭で”日本の台湾統治を象徴する”ものとして紹介された1枚の写真には、”人間動物園”なる刺激的なタイトルが付けられている。そして、台湾の先住民族パイワン族を、日本政府は1910年にロンドンで開かれた日英博覧会に連れて行き、”見世物として展示した”と解説されるのです。…しかし、この時にパイワン族が披露したのは伝統的な踊りや模擬戦闘。歌舞伎や相撲の海外興業と同じで、誇りを持って自分たちの技を披露しているのです。…」
 櫻井よしこ氏も言う。「この番組では、強烈なイメージを呼び起こす”人間動物園”という言葉を、当時の日本政府が使った言葉と錯覚するように使っている。全編がそうした”歪曲放送”の連続なのです。」
 さらに、番組では、〈台湾人を強制的に日本人へと変える政策〉の一環として、〈同じ時期、朝鮮半島では新たに氏を創る「創氏改名」が行われ、台湾では「改姓名」が始まりました〉と解説しているが…。
 「ここにも大きな誤りがあります。半ば強制的だった朝鮮の創氏改名と、許可制だった台湾の改姓名は全く別物。…朝鮮では人口の80%以上が創氏改名を済ませていましたが、台湾で改姓名をしたのは1.6%に過ぎません。この数字を見れば強制でなかったことは一目瞭然です。」
 …番組は、教育勅語を得意げに暗唱してみせる台湾人男性の姿なども紹介しながら、やはり最後はこう締めくくるのだ。〈親日的とも言われる台湾に、今も残る日本統治の深い傷。これは今後アジアの中で生きていく日本が分かち合わなければならない現実です〉 ここまで”日本統治=悪”、”日本人=加害者”の意識を貫けば、むしろ、ご立派というしかない。


無視されたトオサンの声

そうした「歪曲」以上に問題になっているのが。台湾の人々の証言が、編集の名のもとに恣意的に”操作”され、日本を貶める論調に利用されたことだった。
…番組では、狭き門を潜り抜けてエリート校・台北第一中学校に入学した台湾人生徒について〈しかし日本人が大多数を占める中で、より多くの偏見や差別に苦しめられることになります〉とするナレーションに柯徳三さんのこんな発言が続く。〈台湾の、あの豚肉の角煮ね、ローパーだな。ああいうものを持っていくと笑われるんだ。特に豚のしっぽなんか持っていったら笑われる。「あれなんだ。豚のしっぽだ。台湾人は豚のしっぽを食うのか」とわいわい騒ぎ立てる」〉
 …こうした証言だけ聞くと、柯さんは筋金入りの反日家のようにきこえるが、ご本人はこう憤るのである。
「私がNHKの取材で強調したのは、日本による台湾統治はプラスが50%、マイナスが50%、確かに差別も受けたが日本は台湾に多くのものを遺してくれた、ということ。日本の教育を受けなければ、今の私もなかった。日本は私にとって”おっかさん”のようなものです。それが、私が一番伝えたい部分でした。だが、そうした発言は悉くカットされた。…」

「後藤新平」評価のウソ

…柚原氏(「日本李登輝友の会」事務局長)も、あの番組にはおかしなところがいくつもある、と指摘する。
 「たとえば、総督府の民政局長を務めた後藤新平について、党tじの主要産物だった樟脳で儲けようとキールンの港や横断鉄道を整備したように描いている。しかし、李登輝総統時代に台湾の歴史の副読本に採用された「認識台湾」という本には、後藤が台湾の米作りやサトウキビ栽培を何十倍にも拡大した功績がきちんと記されています」…

勉強不足か確信犯か

…(視聴者の怒りの声に対しNHKは)台湾の人々、そして日本の視聴者を愚弄したことへの反省は微塵も感じられないのだ。…柯さんや平野さんの著作を知っていたかという質問にも回答はなし。知らなかったのなら信じがたい勉強不足だし、まして、知っていて無視したのなら、まさに「超偏向」の謗りは免れまい。さらに、こんな批判も。「NHKのドキュメンタリーの作り方は、『プロジェクトX』が”成功”を収めた頃から変わってきた。わかりやすさを優先し、本来は複雑な世の中を白黒の二つに単純化することでドラマチックな物語を生んだが、同時に不都合な事実はあえて触れないといった不実さも生まれたのです」
…4月5日の番組冒頭で、NHKは〈未来を見通す鍵は歴史の中にある〉と高らかに宣言している。とすれば、このシリーズの〈未来〉にも直近の〈歴史〉である第1回放送で露呈した「超偏向」の姿勢が見え隠れするのである。
 眉に唾しつつ「シリーズJAPANデビュー」の今後を見守ろう。

 

 

 

 

 


姜尚中と「アジアの”一等国”」

2009年04月16日 09時09分53秒 | マスメディア

姜尚中・東京大学教授が、NHK・TV「日曜美術館」の司会者になるそうだ。

先日、姜尚中は、ある民放ラジオ番組にゲスト出演して「NHKからお話をいただいたのだが、かなり迷った。でも、いろいろな方々と会えるので、お引き受けした」とうれしそうに喋っていた。
紅白歌合戦の審査員にまでなるくらいだから、NHKとは極めてお仲良しなのだ。

姜尚中がマスメディアに出まくり、社会批評をするところまでは容認できても、美術史など専門外ではないか。専門外のTV出演は、国家公務員法および東京大学の内規に抵触するはずだ。専門外であるから「職務専念義務」の免除には、該当しないはずで、勤務時間外の出演であるとしても、東大当局の許可が必要だ。

「二枚舌」-これは、姜尚中のための言葉だ。あるときは、「在日」の重みを語り、「悩む力」でお説教をする。一方、本業そっちのけで、マスメディアに露出し稼ぎまくる。その原資は、「在日」「差別」「東京大学教授」「進歩派」…だ。だが、彼は、「在日の重み」を水戸黄門の印籠のように、都合よく使い分け、ここまで出世してきたのではなかったか!

優秀な人材揃いの東京大学が、何故、姜尚中のような人物を任用したか。彼は、「在日」で「私大出」という「二重苦」を背負った男だ。こんな経歴の男はたくさんいるはずだが、それを逆手にとったのは、姜尚中のみだ。それが東京大学教授になることが出来た真の理由だろう。

NHKが放送した「アジアの”一等国”」が今批判されているが、NHKお気に入りの姜尚中は、この番組に何らかの関与をしていたのではないかと疑う。まるで彼が監修・制作したような内容なのだから。

実に我が国は、今なお「アジアの一等国」であることに間違いない。「在日」外国人を東京大学教授に任用し、国営放送のTV番組の司会者までさせている。この寛容さは、一等国でなければ、絶対に不可能だ。
NHKが言う、皮肉めいた”一等国”ではなく、真の一等国である。