NHK「アジアの”一等国”」については、ついに自民党議員団からもクレームがだされたようだ。どこまで「政治問題化」するのか注目したいところだ。
インテリ系の友人は、「日本の近代史をよく描いている。さすがNHKだ」と絶賛しているが、Mixi上の知人などには「激怒」して「NHK受信料不払い」を宣言した人までいるほどだ。
右も左も問わず、皆さんに見ていただきたいのが「知られざる台湾」(全5回 2008年米国ディスカバリー・チャンネル制作 現在放送中)というTV番組だ。
この「知られざる台湾」の「台南市編」では、日本の台湾統治について採り上げられている。アメリカのTV局がどのように取材、放送しているか、ぜひ見てほしいと思いyoutube上にUPした。
【知られざる台湾・台南】よりyoutube画像
http://www.youtube.com/watch?v=YG9HvrgwmaM
ここには、NHKが使った「日台戦争」「漢民族の台湾」「日本は中国語を奪った」「人間動物園」などという毒々しい言葉はひとつも見られない。むしろ、常に外来政権によって支配されてきた台湾の歴史が淡々と描かれる。
その中の「日本統治時代」は、台湾を近代化させた輝かしい時代として描かれている。米国ディスカバリー・チャンネルは、日本のために歴史を偽造する義理もシンパシーもないのだから、これが歴史的に定まった評価なのだと考えるべきだろう。
翻って、NHKは「プロジェクトX」を作る感覚で番組制作に取り組み、台湾の歴史の複雑さを顧みることなく「アジアの”一等国”」を作ってしまった。それは単純な「白黒」史観と言えるだろう。
マスメディアとしてどちらがまともな制作手法なのか、あえて言うまでもないだろう。
「アジアの”一等国”」をご覧になった方は、ぜひ、併せて上記のyoutube映像を見ていただきたい。あの番組がばらまいた毒素の”解毒剤”として…。
どんな立場の人でも、両者を比較すれば、NHKがいかに過剰な演出を施した奇怪な番組を作っているか了解されることだろう。
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